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Kindleで密かに大幅値引きされている良ビジネス本(英語版)をまとめる
何のセールなのか不明ですが、現在、Kindle英語版の一部ビジネス書で最大半額以上の値引きがされています。また、これらの本は対象本を5冊買うと15%ポイント還元という別のセール(?)の対象にもなっており、2つを組み合わせるととんでもない値引き幅になります。
これらのセール対象の本のうち良書を邦題にて雑な解説付きでピックアップしました。また、日本語と照らし合わせて読みたい方のために、日本語版のリンクも付けておきました。
良書を読みながら英語力維持向上も兼ねられてお勧めです。
イノベーションオブライフ
HBSクリステンセン教授の本。各章の冒頭で経営学の様々な理論が紹介されてそれ自体勉強になるのだが、なんとそれらが実は経営にとどまらず個々人のプライベートな人生にも大いに活用できることを示してくれる。テーマはキャリア構築から子育てや人間関係の構築まで多岐に渡る。企業のマネジメントを超えて人生のマネジメントを学べる。
実力も運のうち
自分が自らの努力等で実力をもって物事を成し遂げてきたと思っているのは大間違いで、自らの成功の裏には努力等ができる環境があったり偶然の積み重ねがある。
Bad Blood
血液一滴で病気が発見できると標榜して多数の超有力者から巨額の資金調達を成し遂げ、シリコンバレーで最も有力な女性起業家に上り詰めたエリザベスホームズとそのスタートアップ「セラノス」。ホームズはカリスマのように祭り上げられ、自らも女性版スティーブジョブスのようにふるまっていた。だが、それは全て虚偽で、ホームズは一転凋落しセラノスは破産。この本は事の経緯を詳細に明らかにするとともに、シリコンバレーの構造的な問題にも迫る。
Think again
ウォートンスクールの有名教授アダムグラントの最新本。日本語訳未了。自分の固定観念や意見を常に疑ってかかることの重要性を説いた本。個人的に今年読んだ本で一番良かった。
Give & Take
グラント教授の本その2。特にエリート層は常に競争に揉まれ続けるため、他人からいかにテイクしてのし上がるかという発想に繋がりがちだが、実はテイクする人よりも他人にギブする人こそ社会では成功していることを解き明かした本。テイカーは他人から奪い取るだけなので周囲にはゼロサムまたはマイナスサムが生じるが、ギバーは他人に惜しみなく与えることで、自分も自分の周りの皆も上手くいき、周囲にプラスサムを作り出せる。
オリジナルズ
グラント教授の本その3。同教授の本は全部良い。
ブルシット・ジョブ
世の中は特にためにならない有害な仕事であふれているが、なぜそんな仕事が発生するのか、また、なぜ社会に有益な仕事は給料が低いのか等を明らかにした本。
ジョブ理論
イノベーションオブライフを書いたクリステンセン教授の本。「人が商品を買うのは何らかの具体的に片づけたい『ジョブ』を片付けるためだ」というシンプルな根源に立ち返ってマーケティング理論等を再構築する。
失敗の科学
失敗から学んできた航空業界と失敗をうまく学べない医療業界を対比しつつ、なぜ人は同じような失敗を延々と繰り返し、失敗から学べないのか・どうすれば失敗から学ぶことが出来るのかを解き明かす。昨今バズワード化している心理的安全性の議論に通ずる本。
多様性の科学
多様性の追求と業務等の成果の向上は二律背反ではないどころか、現代の複雑な問題の解決のためには多様性の追求こそが成果の向上に繋がることを様々な論拠から明快に説明する。昨今色々なシーンで多様性が持ち出されるが、これに懐疑的な人こそ読むと良い。
ファクトフルネス
人々はあまりにも思い込みや既に覆された過去の通説に基づいて物事を判断しがち。動きの速い現代社会では、常に最新の知見をアップデートするとともに、データに基づいて判断することが世界を正しくとらえるのに必須。
異文化理解力
多様な文化圏に属する人々を意思疎通の齟齬なくうまく統率しマネージする方法を学べる。
ファスト&スロー
ノーベル経済学賞受賞のダニエルカーネマン教授の本。行動経済学の源流。
ノイズ
ダニエルカーネマン教授の最新本。
※こちらは私はまだ読んでおらず今回買った。
選択の科学
人が日常的に遭遇する様々な選択の背景に存在する理論について。面白い本なのだが日本語版はKindle化がされていない。
ハマるしかけ
こちらで学んでいると様々な人からお勧めされる良書なのだが、見れば日本語版のレビューは随分悪い。ただ、日本語版レビュー内容を見る限り日本語訳の問題のようだ。英語版を買うべき。
プリンシプルズ
世界最大のヘッジファンドに登りつめたブリッジウォーターのユニークな企業精神や社内文化等を学べ、自分の組織運営の参考になって良い。
VCの教科書
米トップティアVCのパートナーである著者が、資金調達事情をVCの目線から平易にかつ内実まで含めて詳細に書いた本。私は実際に著者の授業を受けていたが分かりやすくて大人気だった。それがそのまま書籍化されている。
良い戦略・悪い戦略
戦略関係の書籍ならこれが豊富な事例かつシンプルなロジックで分かりやすい。
ハイアウトプットマネジメント
高い生産性を上げるためのマネジメント手法。
マインドセット
スタンフォード大教授のキャロルドゥエックの成長マインドセットに関する本。同氏の研究は根拠が薄いなどと批判もされるが、少なくとも今の米国社会では幅広く受け入れられている考え方だと思う。教育哲学としてお勧め。
ハイパワー・マーケティング
マーケティングの実践的な入門書。教科書とは異なり、実際にどう売り上げ増につなげるかという観点で様々な施策等を解説してくれており、マーケティングに疎い人にこそ特にお勧め。中小企業や士業でも活用できる。
幸福優位7つの法則
最近米国で盛んな幸福学について横断的に背景の理論に触れた入門書。
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