[2/3まで]今回のKindle本最大60%OFFセールも割と良いので良書をまとめる
2/3までの期間で、Kindleビジネス書最大60%オフセールが始まりました。それなりに良書がセール対象になっていたので、適当な解説と共に良書をピックアップしました(発見の都度、今後も適宜追加予定)。
年収は住むところで決まる
「年収の高低はどういう職に就いているか等よりもどこに住んでいるかで決まる」ということを説得的に論じた本で、とても面白い。例えばシリコンバレー周辺は日本よりべらぼうに平均年収が高いのだが、この本を読む前までは、稼ぎ頭であるIT業種の人達が平均年収をつり上げているから平均年収が高いのかと思っていた。しかし、実はそうではない。こうした地にいる人はどのような職業に就いていても給料が高い。しかも、単に物価が高いから給料が高いという単純な話ではなく、可処分所得も多くなる。この本を読むと、日本という給与がそもそも全般的に低い地で高給職の椅子を争うのが少し馬鹿らしくなる。そうした争いの物理的な場所を変えた方が、経済的に豊かになる。
リモートワークの浸透でこの本で論じられたような現象はなくなるかと思ったが、コロナの出口も少しずつ見え始めた今、各地で結局リモートワーク縮小の流れが起きており、まだこの本の内容は今後も妥当しそうだ。
人に頼む技術
これは以前下記にツイートしたとおり。
なお、「人に頼む」という文脈では「交渉の達人」も親和性がある。こちらは交渉術の良書で大変お勧め。
なお、交渉や説得の関連書籍として、下記は私は未読だが、好評のようなので今回のセールを機に買って読んでみる予定。
爆速成長マネジメント
起業して製品がそれなりに世に受け入れられ始めた後(PMF・シリーズA後)、会社が成長していくに当たって何をすべきか・すべきでないかを包括的に解説してくれている。CxOクラスの人材の中途採用の際の留意点、急成長期に業務の空白領域をアドホックに埋める機動的な人材の必要性等。起業初期にフォーカスした本は沢山あるのだが、この本のように成長期の企業のマネジメントに着目した本はあまりなく、大変参考になる。
上記は会社の爆発的成長期のマネジメントをどうすべきか、という観点の本だが、「今日ではスタートアップはある時点で生き残りを賭けた一か八かの爆発的成長に打って出る必要がある」ことや、「そうした会社を爆発的に成長させるべきタイミングはいつか」等について論じた本が以下。併せてお勧め。スタンフォード大学の講義がベース。※以下の本は今回の割引対象ではない。
ゼロトゥワン
爆速成長マネジメントよりも前の段階(起業初期・PMF前)についてはこちらが良書。起業を考えていない人も、アントレプレナーシップとは何かを学ぶのに最適。
福利で伸びる1つの習慣
私の英語勉強法はだいたいこの本に書いてある方法だった。実践したのは、「朝7時に寝室で目覚めたと同時にオンライン英会話を25分行う」など。こうした日々のごくわずかな積み重ねがある日突然大きな結果を生む。この本は、そうした日々の積み重ねをどう習慣づけるかの方法論を具体的に教えてくれるのでとても実践的。
なお、この本の内容くらいだったら短いし簡潔なので英語学習を兼ねて英語のオーディブルで聴くのも良い(下記)。私は本ではなくオーディブルで聴いた。
ドラッカー・スクールのセルフマネジメント教室
自己啓発系の本ではこちらも良い。
ヒトはなぜ先延ばしをしてしまうのか
人が物事を先延ばしするメカニズムを科学的に分析し対処法を論じる。先延ばししがちな方におすすめ。
チーム内の低劣人間をデリートせよ
タイトルは強烈なのだがれっきとしたスタンフォードの教授が書いたチームマネジメントの本。チーム内に酷い人間がいるとチームパフォーマンスが大幅に損なわれるが、そうした人間のマネジメント法。そういう人が身近にいる人にお勧め。
なお、同一著者の下記の本もセール対象なので併せてどうぞ。
戦略的思考をどう実践するか
ゲーム理論の入門から発展までを豊富な具体例で解説。下記ツイートも参照。
ニワトリをどう洗うか?
英語版オーディブルで聴いたため日本語訳版の出来は不明。ケロッグビジネススクールの有名教授によるプレゼン技法の本。日本語訳版が今回ずいぶん安くなっているが、英語に対抗が少ない方は内容が簡単なので英語版オーディブルや英語原著(下記)がお勧め。
未来に先回りする思考法
テクノロジーの進化で先を見通すことが困難になった現代において、なお未来を予測して動けるヒントが学べる。
なぜハーバードビジネススクールでは営業を教えないのか?
以前ツイートした下記スレッドのような内容が書いてある。なぜか「エリート」は営業を軽視しがちだが、営業はビジネスの基盤ということを教えてくれる。
なお、この本は物語的なストーリーが多いので、英語版のオーディブル(下記)で聴いた方が日本語で文字を読むより楽しめると思う(日本語は割と翻訳調)。
取締役の法律知識
VC等だと派遣取締役としてスタートアップ等の取締役に就任したりする機会があるが、取締役は世間一般で考えられているよりも責任が随分重い。取締役に就任する可能性がある方は、ぜひ就任前に、割と気軽に読めるこの本などでざっとどういった義務・責任があるかを知っておきたい。
我妻・有泉コンメンタール民法---総則・物権・債権
法務関係の方はお手元にどうぞ。コンメンタールであり当然超高額本なので、こういう機会に大幅割引になるのはとても嬉しい。
超訳ライフシフト
※セール対象は要約版だが、私は要約版ではなく原典のライフシフトを読んだ上での感想であることに注意。
人生100年時代に突入した今、従来の「若いうちに必要なスキルを身につけ、60前後まで働き、その後リタイアして余生を楽しむ」という枠組みは通用しなくなってきている。こうした社会では、自分が100歳などまで生きることを念頭に置いた、75や80まで働けるための継続的なスキルの学び直し•アップデート、公的年金に頼らない老後のための蓄え等、多様な変革が必要。ライフシフトは、そのヒントを与えてくれる本。
時間がある方は、できる限り要約版ではない原典(下記。ただしセール対象外)を読むことを勧める。
なお、ライフシフトを読んで面白かった方は、同著者の下記もセール対象だったので併せてどうぞ。
実践1on1ミーティング
「1on1ミーティングって何をすればいいの?雑談?時間の無駄じゃない?」「コーチングってなんか流行ってるらしいけど要するに何?」と思っている方におすすめの、短くてサクッと読めるわかりやすい1on1ミーティング•コーチングの本。
その他、ご参考に、以前のセール時にご紹介した良書も貼っておきます(下記ノート参照)。
また、下記にもおすすめビジネス書をリストアップしています。