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ドラマ『御上先生』の5話を観た感想※ネタバレあり!

ついに御上と神崎は、神崎の念願でもあった、試験会場で刺殺事件を起こした冴島の娘の真山と東京拘置所での面会を実現する。


そして、神崎は、試験会場で真山に刺殺された東大生の母親の手紙を読み上げる。そこで明らかになったのは、息子の背中にはあざがあったということ。真山も家庭内で虐待を受けていたことから、刺殺された東大生と真山自身の境遇が重なっていることが明かされる。

この受験生と真山の関係性は現時点では良く分からないが、この2人の関係性は、単に事件の加害者と被害者という構図ではなく、何らかの必然なのではないかと思わせる。

当初、真山は、試験会場で爆破事件を起こそうとしていたが、爆弾が導火線の不良等により作動しなかったため、急遽、試験時間を残して試験会場を退席しようとしていた東大生を、真山が試験会場に持ち込んでいたナイフで刺殺するという選択に切り替えたわけだ。ただ、これが偶然なのではなく、計画的な犯行だったとしたら、どうであろうか。本ドラマの核心的な部分なので、この事件が持つ意味は大きく、これまで偶然だと思われていた刺殺事件が何らかの意味を持ち、かなり大きな意味をはらんでいると思わせる。


なぜ、真山は国家公務員試験を受験し(受かるはずも無いだろうから記念受験的な意味合いで受験したと思われるが)、会場内で爆破テロを起こす計画を立てていたのか。その本当の意味が明確にされないまま、話が展開されている。この辺りは、今後さらに言及されてきても良いかもしれない。

そして、3年2組は、高校生ビジコンに参加することとなった。ビジコンに出すテーマは、当初案に対して、生徒たちからいろんな案が出て足されて良いものに仕上げていった。是枝に対するお金な対する意識から、サブプライムローン問題、リーマンブラザーズ倒産等の説明も語られる。


ちょうど、2007年、2008年ぐらいは私も大学生だった。当時は、経済や経営を学ぶ大学生はこの問題の全容を知っている必要があった。知らないと話にならないレベルだったかもしれない。正直、サブプライムローンはこの時に知った。

アメリカは現金決済というよりも、基本的にはカード社会であり、信用社会である。日本とはそもそもビジネスや買い物、取引する際の考え方が違う。日本でローンを組む場合はそれなりに信用性というか返済できることが担保されていないとローンを組んだりお金を借りたりはできないが、このサブプライムローンは低所得者でもローンが組めるという夢のような仕組みであった。ただし、結果的には破綻を招いた。

今の高校生は金融を学ぶこととなっている。それを教える先生たちも大変である。社会人経験者の先生で金融等に詳しい人が各校に配置されるような社会になってほしい。

ビジコン当日は、ビジコンの審査員でもあり知り合いでもある中岡に対して御上が接見。御上は中岡に対して御上らしくなく、会場入り口まで案内することを提案するなど、異常に気を配っている。御上が過去に起こした事件と中岡がどの程度関与しているかは現段階では不明だが、この2人の関係性はかなり深いと思われる。


そして、各高校の発表が終わり、審査する段階で、中岡は自身が書いた順位表を審査員に提出し、合議による審査の必要は無いと言い残し、退席する。ビジコンの結果は隣徳学院の優勝。御上が泣く姿を後輩にみられる。これも策略かと思われる。生徒たちからの提案もあり、祝勝会を開くことに。是枝のおごりである。この段階でチームおかみは、一丸となってきている感が出てきている。御上は一緒には向かわずに裏手へと回る。神崎から翌日に御社に関する記事が出ることが告げられる。兄貴の復讐に燃える御上は、今後どのような動きを見せるのか。注目である。


ビジコンでの優勝は、生徒のAO入試の際に非常に有利に働くであろうことから、隣徳学院もこのコンテストにかける思いは強く、優勝することは、隣徳学院の理事長も非常に重要視していた。

今後の展開では、このビジコンの優勝が何らかの形で影響してくるだろう。受験のことや進路の際には話と出てくるかと思われる。ビジコンと御上の関係性は不明だが。


次回が楽しみである。いろいろなイベントと複数の事件の関係性。すべては当然のことながら、独立しているのではなく、関連性がある。


隣徳学院とはいったい何なのか、どのような目的で設立されたのか、文科省はなぜ隣徳学院に官僚を派遣したのか。御上が派遣された目的は、御上自身の過去の事件は、神崎の過去記事との関係性、隣徳学院に届く謎のFAX、ベンチャー支援をする中岡、ビジコンの開催意図は。


それでは。

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