雨が降っていますね!
明日の朝には雨も上がるというけど、ものすごく真面目に雨が降っています。きっと庭にはたくさんの雨がしみこむでしょう。どれくらい水を吸ってくれるかな? あまりそんなに水をため込む庭ではないから、どこかに流れて行っているのかな。ここは昔は田んぼだったし、そんなに水を吸い込むのではなく、表面にとどめてあとは全部海に流しているのかもしれないな。
海は大変だ。いろんな陸地のあれこれを流し込まれて、どれだけ浄化作用ができるのか、あまり期待はできないですね。みんな大丈夫だと口では言うけど、それは根拠のない自信ではないのかな。みんなわからないことを適当に結論付けて、今まで何もなかったのだから、これからもずっと大丈夫と思ってないのかな。それは危ないと思うな。
わたしはガラモンと言います。昔は地球の侵略するために派遣されたこともあります。わたしをコントロールする電子頭脳の石があったんですよ。そこから破壊指令が出ていて、手あたり次第に壊すのです。昔はわたしは怖いものなしで、自由気ままに動くことができました。誰もわたしを止められないし、どういうわけか、みんながわたしの前に来ると、力をなくしていくのです。そんなに無敵だったのに、電子頭脳から送られる電波が途切れると、簡単にわたしはダウンしてしまうのです。
そういう風にできていたんですね。セミ人間たちも、いろいろ考えましたね。私たちは何ていう星から来たんでしたかね。もう忘れましたね。それよりも、破壊作戦が途中で終わってしまったのが残念でしたね。
ああ、暴れてみたいですね。地球には私によく似た小さな怪物がいましたね。あのピグモンというのは本当に弱い生命体でした。見ていてかわいそうだった。あんなにか弱いのに、それでも怪獣たちに立ち向かうんですから、その勇気は大したものでした。でも、実によく似ていて、何だかイヤでしたね。
もうずっと座ったままです。かつては歩いた時もあったけれど、今は座って何年だろう。ダルマさんと同じくらいでしょうか。
あまりいいこともありませんけど、このポーズは好きだから、続けていきたいです。人に何かアドバイスしてあげるわけではありません。ただ見ている存在です。見つめながら励ましているつもりです。
わたしみたいな、そんなに役に立っていなさそうなものだって、この世には必要です。何もできていない。けれども、まわりに対して私なりに気をつかっているつもりです。それは有形無形の力を与えているのです。
自慢しようとか、偉ぶろうとか、そういう気持ちは全くありません。ただ、私みたいなのがいる、それでいいわけです。