イギリスでの生活スタート・・・イギリス・フランス5年間の赴任生活<第8話>
家族そろって出発
春になりました。
長男は小学校の二年生に、次男は幼稚園の年中クラスになるところですが、家族を連れていくために帰国。家族は、賃貸マンションを引き払い、実家に一旦戻っていました。
さあ、いよいよ出発。家族4人そろって成田空港からロンドンへ向かいます。
イギリスでの生活スタート
無事、新しく契約し直した家に到着し、家族そろっての生活が始まりました。
事前に準備していたことを一つ一つ妻に説明し、何とか日常生活ができるようになりました。
気候も良い季節になりました。日が長くなり、暖かくなり、庭も周囲の野原も一面新緑でとってもきれい。
やっぱりイギリスに転勤するのは春が良いですね。半年前に私が赴任した時のように、これから冬に向かうという時期に来るのは気分が落ち込むばかりで、やめた方が良いです。
小学校への転入
さて、差し当たって最大の課題は、子供の小学校のこと。息子はうまく学校に適応できるか心配。
子供たちは、この数ヶ月間、子供英会話教室に通ったけれど、流暢に会話できるはずもありません。一応、学校には事情を話しているので、それなりに対応してくれるはずなのですが・・・。
初日、2日目と特に問題なさそうな感じ。(意外と大丈夫か?)
しかし、1週間目にとうとう学校に行きたくないと泣き出してしまった。やはり、全く言葉がわからないので、かなりストレスを感じていたみたい。それでも、親に心配をかけたくないと健気にも気を使ってやせ我慢をしていたようです。
長男が言うには、先生の話す英語をせっかく一生懸命聞こうとしているのに、先生は自分に気を使って「授業を聞かなくてもよいので、絵を書いていなさい。」と言うのが、疎外されていると感じたらしい。
「そんなに焦らなくても良いヨ、ゆっくりやれば良いからネ」となだめ、なんとか通学を続けました。
学校生活をエンジョイ?
最初はどうなることかと思ったのですが、3~4ヶ月経ち、夏休みの頃になると、クラスの仲の良い友達を家に連れてくるようになりました。日本から持って行ったNテンドーのテレビゲーム機が役に立っているようです。
長男は 名前にちなんで“トモ”というニックネームで皆から呼ばれ、楽しそうに一緒に遊んでいます。
学校でこんなことがあったと話してくれるようにもなりました。
・縄跳びで二重跳びをして見せたらクラス中から拍手喝采だった とか。
・学校の木にクワガタムシがいたのでそれを捕まえてあげた(友達は握り方を知らず、不用意に握って噛まれ泣いた)とか。
学校に日本式のお弁当(キャラ弁ではないけど、海苔を巻いたおにぎりとおかずにタコウィンナーや卵焼きが入っていてカラフル)を持っていくと、周りの友達がみんな珍しがって弁当箱を覗き込みに来るとのこと。トモはそれが恥かしいらしく、友達と同じようなサンドイッチに替えてしまいました。日本式を貫けばよいのに…(まあ、無理か)。
友達もたくさんでき、誕生日パーティーに頻繁に呼ばれるようになりました。友達の家にお泊りに行くことも増えました。
朝 学校に行く前に、鏡に向かって時間をかけて髪型を整えたりなんかしています。友達の真似をしているみたい。(まだ小学校2年なのにそんなにおしゃれするの?)
もともとサーカーは得意でしたが、最近はボールを蹴る練習ではなく、ゴールを決めた時のガッツポーズの決め方ばかりを練習しています。 ???
とりあえず学校生活を楽しめるようになって本当に良かった。ひとまず安心。
次男の適応力
ちなみに、次男は近くの幼稚園に通い始めました。ニックネームは“アッシュ”。
どうも、アッシュにとっては、家族内でおしゃべりして日々覚える新しい日本語単語と、幼稚園でおしゃべりして日々覚える新しい英語単語が、区別がなく同じレベルのようで、あまりストレスは感じていないみたい。
やはり、小さい子供はたいしたものですね。
トモのクラスの友達は、アッシュのことも自分の弟のように同様に可愛がってくれます。みんな良い子達でとても感謝。
クラスの先生は二人体制
小学校のクラスは 担任の先生と補助の先生の二人体制で授業を行っています。
担任の先生が教室の前で教えている間に、補助の先生が生徒の間を見て回り 時には個別に教えたりして 授業の補助をしているようです。
日本では 大学を卒業後の新米先生がいきなりクラスの担任をまかせられるようですが、経験がまだ少ないので 負担が大きいですよね。授業の補助をしながら先輩先生の教え方を学んでいけば、いざクラス担任になった時に より良い授業ができるように思います。日本でもこの制度を採り入れれば良いと考えるのですが。