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スマホで株式投資を始めよう!
【サラリーマンのための投資戦略(32)】
このマガジンでは、サラリーマンが「信用資産=お金を借りる信用力」を活用して「年収の10倍以上の資産」を作るための方法を解説しています。
マガジンに記事をまとめています。➡【サラリーマンのための投資戦略】
今回は、サラリーマン投資家が仕事の合間に投資をすることについて書いてみたいと思います。
1.スマホ1台あれば投資ができる時代に、サラリーマン投資家がまずやるべきこと。
今やスマホ1台あれば、世界中のあらゆるマーケットで24時間取引できる時代です。
スマホの入力画面だけで数千万円単位の売り買いができますから、サラリーマン投資家の資産運用規模であれば、スマホがあれば「なんでも」「いくらでも」投資が可能といえるでしょう。
投資に必要な情報も、今やスマホで、質・量ともにプロとほとんど時間差なく入手することができます。
仮に、英語が読めなくても、機械翻訳がどんどん進化しているので、必要な情報の9割くらいは日本語で入手できます。(のこり1割を知るために、英語は読めるに越したことはありませんが…)
そんな時代だからこそ、サラリーマン投資家に求められるのは、あらゆる可能性の中から自分が利益をコンスタント出してゆくことができる投資手法を絞り込むということです。(英語が苦手なら、日本語情報が充実している投資先を選べばよいということです。)
むしろ、あふれる情報の中から、自分の投資手法に必要な情報を効率よく入手する方法を見つけることのほうが、限られた時間の中で投資判断をしなければならないサラリーマン投資家にとって大切なのだろうと思います。
2.サラリーマン投資家は時間の制約が多い。
私自身もサラリーマンですから、会社の勤務時間中に取引をすることはありません。
ですので、「通勤時間」「昼休み」にせいぜい30分、「夕食後」に1時間くらい投資戦略を考える時間が取れれば良いほうです。
忙しくなると、これらの時間すら確保できなくなりますから、むしろ忙しいときは株式の売買取引をしないようにすることが多いです。
サラリーマンとしての職務をきちんとこなしながら、サラリーマン投資家しての投資成績も残してゆくためには、時間管理がとても重要だと思います。
両方が中途半端になってしまえば、本業では昇進も昇給もできず、投資成績も伸び悩むことになってしまいます。
3.サラリーマン投資家には、「デイトレード」や「レバレッジの高い取引」は向かない!
多くのサラリーマンは、9時から18時くらいまでは、お昼休みを除いて投資活動をする時間がないと思います。
ですから「デイトレード」と呼ばれる「一日の中で、何回も売買を繰り返す投資手法」はサラリーマン投資家は避けるべきでしょう。
基本的に、売買取引は一日以上間隔をあけることになりますので、中長期の取引が主体になるはずです。
また、手元の資金の何倍もの投資を行うハイレバレッジ取引も、取引のタイミングが制限されるサラリーマン投資家には向きません。
株式投資なら9時から15時まで、FXや仮想通貨なら24時間&365日、常に取引が可能な状況でなければ、ハイレバレッジな取引をすべきではありません。
マーケットの小さな動きが何十倍にも増幅されるので、タイミングを逃すと大きな損失を被ることになります。
加えて、レバレッジをかけると値動きの幅が大きくなるので、中長期の投資を考える場合には、元本の半分くらいの含み損を我慢しなければ、最終的に利益を出せないケースが出てきます。
元本が半分になるというのは、かなりの投資経験と胆力がなければ我慢できないことなので、マイナス10-20%くらいの損切が多くなり、結果的に損失を膨らませることになります。
4.サラリーマン投資家は「レバレッジ」よりも「分散投資」のほうが大事!
時間的な制約が多いサラリーマン投資家は「分散投資」をしなければ、コンスタントに勝つことはできません。
なぜなら、少ない銘柄に集中投資するための銘柄選定に必要な時間をかけられませんし、「マーケットの動きを見ていられる時間帯」や「売買のタイミング」が限られるので、ベストな取引ができるとは限らないからです。
とはいえ、マーケットの動きは、プロの投資家が時間をかけて分析したとしても、正確に予測することなんかできません。
知識も経験も少ないサラリーマン投資家は、できるだけ多くの銘柄に分散投資して、「結果的に予想が的中したもの」は利益を伸ばし、予想に反して「値動きがないもの」や「逆に動いたもの」は早々に撤退するという投資手法を取るべきでしょう。
5.まずは「夕食後」に明日の投資戦略を考える!
「通勤時間」「昼休み」「夕食後」の3つの時間帯のうち、私にとって一番大事なのは「夕食後」に明日の投資戦略を考える時間帯です。
SBI証券がメイン口座なので、銘柄選定には、SBI証券の各種ランキングやツールを使っていますが、それ以外にも、主に以下の3つのサイトから毎日情報を取っています。
(1)ロイター(無料) https://jp.reuters.com/
世界の主要ニュースを扱うニュースサイトです。ざっと読むと投資判断に必要なその日までの世界の主要な出来事を把握することができます。
日本語なので、英語が苦手な人でも問題ありません。
私自身の場合は、ロイターで気になった記事があれば、さらにほかの英文の媒体を追加検索をすることもありますが、ロイターだけでも十分戦えます。
(2)世界の株式指数(無料) https://nikkei225jp.com/
タイムリーに世界のマーケットの動きが一覧で把握できます。
株式や債券だけでなく、商品相場やFX、仮想通貨まで、そろっていますので、いつもスマホの画面に開いてあります。
お昼休みに1分あれば、すべてのマーケットの動きを把握できる便利なサイトです。
さらに、マーケットの値動きに直接関係したと思われるニュースリリースもタイムリーに一覧表示されますので、この機能はとても便利です。
(3)みんかぶ(無料) https://minkabu.jp/
このサイトの情報は、「世の中の個人投資家が何を考えているのかを知る」のに役に立ちます。
特に株式市場は、ある意味「人気投票」なので、その動きを知ることは大事です。
私の場合には、今すでに「人気があるもの」には投資をしませんので、むしろ「投資をしようとしている銘柄」に対して「個人投資家の過度な期待」が集まっていないかどうかを確認するために使うことが多いです。
なぜなら、たいていの場合、プロとアマチュアを比べると個人投資家がカモにされることが多いからです。
個人投資家に人気が出ている段階は、投資を始めるには少し遅く、むしろ、売り逃げるタイミングであることが多い印象です。
6、夕食後に考えた投資戦略を「通勤時間」と「昼休み」に微調整する。
「夕食後」の時間帯で、「翌日投資する銘柄」と「目標利益に到達する可能性がある銘柄」を選定します。
私の場合、この銘柄には、国内外の株式、株式指数のETFや商品市場のETN、リート、仮想通貨などになります。
(1)「翌日投資する銘柄」
株式なら、前日の夜にSBI証券のポートポートフォリオに「投資したい銘柄」を登録しておき、翌朝の「通勤時間」に「買い注文」をいれてしまうか、「昼休み」まで様子を見るかを決めます。
投資は買うタイミングで8割勝敗が決まるとおもっていますので、本業が忙しい時は無理をして買いません。
昼休みまで待つ判断をして、その後に仕事が忙しくなり、結局買えなかったということはよくあります。
でも、それはそれでよいと思っています。
分散投資が前提なので、また、順次、いくつもの銘柄を検討することになるので、1つの銘柄が買えなくても、また、別の銘柄を買えばよいだけです。
また、「急騰」や「急落」している銘柄は、買わないようにしているので、翌日に持ち越しても問題ないことが多いです。
(2)「目標利益に到達する可能性がある銘柄」
基本的に「1O%以上」株価が上昇しそうなタイミングで売却を検討しています。銘柄ごとに、どこまで伸びそうなのかを検討して、10~20%の範囲で2週間先までの売り注文を「前日の夜」に出してしまいます。
「通勤時間」や「お昼休み」には、必要に応じて、売り注文の値段を変更しますが、欲張らずに、価格が上昇している局面で、早めに利益確定してしまうことを心がけています。
マーケットにはいろんな銘柄や投資先があるので、私自身は、価格が上がりきるタイミングをじりじり待つよりも、ささっと売却して利益を確定してしまい、次の投資先を探すほうが効率が良いと思っています。
帰りの電車では、チラリとSBI証券の「当日の成約一覧」をみて、その日の売買は確認しておきます。そして夕食後には、また翌日の投資戦略を考えます。
7,本業やプライベートが忙しいときは投資を休む!
サラリーマン投資家が幸せになるためには、「投資」よりも大事なことがたくさんあります。
また、これまで見てきたように時間の制約もあります。
ですので、私は本業が忙しいとき、プライベートが忙しい時は売買を控えるようにしています。
たしかに、マーケットは私たちの都合は待ってくれません。
勝手に暴騰しますし、暴落します。
それでも、投資活動は仕事があまり忙しくなく、プライベートが落ち着いているときにやらないと集中できませんから、結局は、投資判断を誤ってしまいがちです。
私の経験上は「突然、マーケットの暴落が起きてもすぐに動かない」のほうが結果的にうまくいっていることが多いと思います。
また、「売り注文」は欲張らずに「そこそこの金額」で注文を出しておくと、相場を常に気にしていなくてもまずまずの結果を残せると思います。
ここまで読んでいただいて、ありがとうございました。
山海 弘