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「愛媛への旅 その2」
愛媛到着後、知人のつてで宿泊させていただくことになったご自宅は、とても素敵な家であった。
漆喰を使っていて、庭には焚火ができる場所や木の上の小屋等、色々と子供が遊べるものが用意してある。
その人は大工さん。自分の家ももちろん建てた。漆喰、木造建築は世界どこにでもある。家はできるだけシンプルに。色々なものを取っていくのが良いよとヒントをもらった。あと、漆喰は湿度管理や除菌にも良いということであった。いつかは自分も漆喰の家も欲しいなと思っていたので、とても勉強になった。
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目の前には海も見える。そのまま初日は海辺でBBQをした。そこには地元の人もたくさん来て皆でワイワイとただ対話をする。自然に人が集まって、なんとなく始まり、飲んで、話をして帰る。色々なものに追われている自分自身にとっては素晴らしい時間になった。
雑多な都市と愛媛のそこでは、時間の流れや使い方が異なるように感じた。今をどう素敵な時間にするのかをとても大事にしている方々だと思えた。
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その翌日には、キャニオニングに。四万十川のありのままの自然を身ひとつで滑り降りる体感は、自分自身についてしまっている何かが浄化されるような心地よい感覚であった。
子どもたちも連れて行って、皆でワイワイできたら楽しいツアーになるので、いつか企画したいな。
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3日目は、興居島へ。
地元で住人や旅行で来る人を増やすためにビジネスをされている方にお会いしてきた。
小さいビジネスかもしれないが、皆の幸せを何個も作っている。そういう印象を受けた。
民泊の支援や、移住者がカフェや飲食業を始められるための場づくりをされており、そうして大事につくられた“場“には人が集まっていた。
人の顔が見える距離での商売があった。
自分自身も、ビジネスにおいてこの感覚や距離感が好きだし、大事にしないといけないなと改めて実感した。
また、場を丁寧につくることの重要性も学ぶことができた。人が集まってくれる場をどう整えるのか沢山のヒントを頂いた。
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その後、福岡正道さんが始められた自然農園を訪問。今は3代目の福岡大樹さんが経営をされている。初代の福岡正道さんは世界各国への歴訪を重ね、泥の中に植物の種子を入れて粘土団子状にする事により、砂漠化を抑制する取り組みで世界的な評価を受けるとともに、多くの書籍・詩・画を通じて「無」の境地の伝道に尽力した農哲学者である。
その意思を受け継ぎ、その土地の力を信じて、あえて耕さない「不耕栽培」を実践されている農園だ。
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見学させていただくと、みかんの木のそばに、大根やアボカドが育っていた。今まで見たことがない光景が広がっていて本当にびっくりした。
実際にキウイを試食させてもらったが濃厚で、美味しかった。
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福岡さんは、自然との共創のため、年によって収穫量も味も異なる。その農作物を楽しんで欲しいとおっしゃっていた。そのメッセージは、まさにワインと同じだなと思った。
都市では、スーパーに行けばいつも安定して、同じ形で同じ味のものがあるように思う。また、そのようなことを期待しているのではないか。本来は味も形も異なるのが自然である。大量に安く作られることで我々も恩恵を受けている部分もあるが、何を選択していくべきなのかをもう一度考える時がきていることを再確認した。
このように考えをもって努力されている農家さんを、支えるようなアクションとして、自分たちなりにできることはないだろうか。これは何かしらのアイデアが必要なので、アイデアリストに書いておくことにする。
その後、三津浜へ。仲間が三津浜で自分たちでシャッターを押せるスタジオをやっていると聞き、会ってきた。
大きな蔵のスタジオは開放感もあり、とても気持ちが良かった。
僕はいつも、プロのカメラマンに撮ってもらう時は、多少なりとも緊張している。
しかしこの日のカメラマンは自分達。
気楽に楽しくいられたので、自然な笑顔での撮影になった。
皆が幸せになる良い仕事だな、と学びを得た。
コーヒーも提供していて、撮影の待ち時間も楽しんでもらおうというトータルのサービスも良かった。
夜は地元のクラフトビールを飲んで盛り上がった。
翌日は、西条へ。国産の米粉でグルテンフリーのバームクーヘンを作っているお店を訪問してきた。
海外の穀物が高騰している中で、国産の米粉や小麦粉はもっと注目されて欲しいなと思う。自分も将来この分野へも少し携わっていきたい。
その足で、輝らり果樹園の金光さんに会ってきた。をビニールハウスの中で栽培されていたゴールデンレッドキウイは、ゴールドとレッドの色合い、外側の淡いグリーンがめちゃくちゃ綺麗であった。
少しだけ試食させていただいたが、とても美味しかった!皮も食べられるので、健康にも良い。
一緒に試食させていただいたシャインマスカットも、抜群の美味しさだった。
ここのキウイを甘酒スムージーとかキウイドリンクとしても皆さんに楽しんでもらえる機会ができたら嬉しいなと思った。
最終日に、今回のお仕事、八幡浜での講演へ。
ラグビーを大好きでいてくださる方に呼んでいただき、講演が実現した。
ラグビーの話から、引退後の学び直しの話まで、幅広いセッションになったが、地元の方々に喜んでいただけてとても嬉しかった。
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懇親会でもみなさんとお話をして、ラグビーのご縁を感じられて幸せだった。
4日間の旅であったが、今回もたくさんの人から様々な学びをいただいた。
皆さん、自分の住む地域に誇りを持ち、その土地のために、仲間と人生を楽しんで生きている。
自分の時間の使い方、誰と何をするのか、住んでいる土地への感謝、次世代に何を繋げていくのかなど改めて自分自身に問いかけるキッカケになりました。
自分の人生を、自分らしく、自分が生きる。
よし頑張ろう!