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副業をやることが重要になる3つの理由

最近、政府は副業を奨励するスタンスになっています。

勘のいい人は(ふむふむ、これは政府が「あんたらの面倒は、いずれ見きれなくなります。だからご自分で生きてチョーダイ」とシグナルしているのだな)と気付いています。でも多くのサラリーマンは、ぼんやりしていて、それに気がついていません。

みなさんが定年を迎え、再就職先を探すとき、働き口はあるのでしょうか?

ひとつ言えることは、シニアで定年後も働き続けたい、あるいは働きつづけざるをえないという人は今後もどんどん増えるので、競争は激しくなるということです。

しかも大きな潮流として就業形態はどんどん非正規化しています。それは最近流行の言葉で言えば「ギグ・エコノミー(単発の仕事)」であり「サイド・ハッスル(ちょこっとした金儲け)」なわけです。

つまり就業機会は「こま切れ化」しているということ。

世の中全体の流れがそうなのだから、そんなとき鉄板の「第二の就職先」を求めても、それは無い物ねだりに過ぎません。

サラリーマンは(仕事なら、俺にまかせておけ)という自負を持っていますが、彼らの大部分は「ビジネスのプロ」ではありません。

かれらは「サラリーマンのプロ」なのです。

「ビジネスのプロ」は自分で商売を取ってきて、それをこなし、請求書を出し、会計を管理します。

「サラリーマンのプロ」は、ただの部品です。これは旅客機で言えば「エコノミークラスの座席」みたいなものです。いかに何十年も「エコノミークラスの座席」の役回りを立派に果たしたからと言って、定年退職し、いざ自分で「ギグ・エコノミー」のメンバーに加わろうとしても「エンジン」の役目、すなわち仕事を自ら創り出し、売り上げることが勤まる筈ありません。

そのためにはサラリーマンをやっているうちから「予行演習」する必要があるのです。

サラリーマン時代から副業に手を染める重要性は:

1. 貯金
2. シームレス・トランジッション
3. ビジネス/投資脳

の三つに集約されると思います。

まず1. 貯金ですが、定年退職して「次」を探す場合、官僚でもない限り、次の天下り先は誰も斡旋してくれません。セカンド・キャリアを踏み出せるまでの間、食いつなぐ必要があるのです。そのとき貯金があれば心強いです。

次に2. シームレス・トランジッションとは「スッと、次に行ける」と言う意味です。副業をやっていれば、すでに会社に寄り掛からない生き方の予行演習が出来ているし、キモチの持ち方の面でも独立心が養えます。またすでに副業が走り出しているので、リタイアした後もすべてが「ゼロ」になる不安はありません。

最後に3. ビジネス/投資脳は、サラリーマンをやっていると知らず知らずの間に退化しやすい「金儲けの嗅覚」だと思ってください。社畜を長くやっていると、「稼げない人間」になりやすいです。普段から、いまの世の中の流れがどうなっていて、どんなところにビジネス・チャンスがあり、自分に何が出来るか? を問い続けることが重要です。そういう訓練が普段から出来てないと、定年退職した後、突然、「使えない人間」に成り下がります。

まとめ
政府が副業を奨励しているのは、「あんたらの面倒は見きれません」という引導を渡されているのと同じ。世の中は「ギグ・エコノミー」化しているので、単発、こまぎれな仕事を、サクサクこなしてゆける人間でないと世渡りがしにくくなります。仕事を自ら創り出し、商売を取ってくる練習をするためにも副業に手を染めるべきです。副業を通じて貯金もできるし定年退職した後、やることが「ゼロ」になるリスクも防げるし、ビジネス/投資脳を養うことも出来ます。


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