空想日記〜街を壊した怪獣〜
チャリで坂を登りきったら怪獣がいた。
でっかい怪獣。
怪獣、だ。
え、人生終わり?
パニックになっていたところ怪獣に話しかけられた。
「すみません。驚かせてしまいましたよね。私も地球に降り立つ予定ではなかったのですが誤って転送されましてねぇ。本当に申し訳ないです。」
「あ、いえ、その災難でしたね。」
「いやーほんとですよ。早く撤収したいんですけどね。下手に動くと街めちゃくちゃになっちゃうでしょ。どうしようかなって感じで。」
「そうなんですか。早く帰れるといいんですけどね。」
「転送してからちょっと時間置かないとあっちも操作できないっぽいんで、少しの時間だけでも待てせてもらえるとありがたいです。」
ゆっくり目を閉じ怪獣はのんびりし始めたので僕もペットボトルの水を飲んで過ごしてみた。
\でたな、かいじゅう!まちをなかせるわるいやつはおれがゆるさない!!!/
「何!?ヒーローだと!?」
\くらえヒーローパンチ!!!/
「わぁー!!!」
\くらえヒーローキック!!!/
「ぎゃー!!!」
\さいご、とどめだ!ヒーローサイクロン!!!/
「ぎゃあああああ!!!!!や、ら、れたー!」
どさっ
あ、うちのアパート潰れた。
街が最大限の被害を受けた。
戦いとは残酷なものである。