今後の方針とハンドメイドバイシクル展について
「概要」も入れると前回で「note」の公開が10回になりました。今回はいったん本編から離れ、今後の方針等について記したいと思います。ですので、この回は、いずれ消すかもしれません。
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先週の日曜まで「オンラインハンドメイドバイシクル2021」が開催されていました。
私が廣瀬さんと初めて会ったのが、2009年のこの展示会でした。会場で前後異径車に乗らせて頂き、その印象が強く残り、後日お店を訪れたのです。
廣瀬さん、毎年この展示会で様々な方と顔を合わせるのを、とても楽しみにされていました。廣瀬さんが不特定多数の人と会えるのは一年でこの展示会だけ。なるべく多くの方々と話せるよう、可能な限り、ご自身のブースに居るようにされていました。
近年では、ハンドメイドバイシクル展の案内が来る度、廣瀬さんから「今度はどれを出そうかね? 展示はどんな工夫をしようか?」等と相談を受けるようになっていました。
その都度、さほど費用をかけずとも実現可能な、動画の分解写真や構造の図解などの展示を提案し、実際、あれやこれや作らせて頂いていました。
2016年からは、廣瀬さんの展示内容を告知する動画も製作し、アップさせて頂いていました。
再生リスト「ハンドメイドバイシクル展(Hand made bicycle fair)」
https://youtube.com/playlist?list=PL9TwVhz6wsbt0jwF_BTQlyEhrVN03M3d2
2019年には、廣瀬さんの講演会が催され、そこで使用するビデオ製作のお仕事を、主催者である「自転車文化センター」様から頂き、作らせて頂きました。光栄で有り難いことでした。
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さて、まだ漠然としてはいるのですが、今後の「note」の方針について今考えていることをお伝えしたいと思います。
この「note」は二つの章立てで考えています。
第一章
「オーダー車だから良く走る自転車とは限らないんだよ。」というタイトルで、廣瀬さんのことをあまりご存知で無い方にも、広く、その個性を知って頂くための章としているつもりです。
廣瀬さんがビルダーになるに至った経緯。反面教師にされていた物事。廣瀬さんにとってのオーダーメイドとは。製作を通して大切にされていた事柄。特徴的な工作や技法。パーツや部材に関するちょっとした蘊蓄。廣瀬さんの人となりがわかるエピソード。あれこれ織り交ぜながらご紹介しています。
第二章
まだ仮題ですが「廣瀬流自転車製作」といったタイトルでの公開を考えています。
最晩年、廣瀬さんが実現されたがっていたのが、私のようなアマチュアに向けた自転車製作教室でした。廣瀬さん指導のもと、廣瀬さんの工具、治具を使い、参加者が自らの自転車を作り上げる教室。
この章では、廣瀬さんの自転車製作の実際を、パーツの選択、設計から組み上げまで、製作順に、マニュアル的にご紹介できればと考えています。フォークとフレームのみならず、キャリアやヒロセオリジナルのパーツ、そして治具の製作についても随時ご紹介したいと思っています。
あくまでも私が理解できた範囲でのご紹介にはなってしまいますが、ビルダーを目指す方はもちろん、ご自身で自転車を弄ることを楽しみとされている方、自転車を構造的に理解したいと思われている方々にも読んで頂けるものが記せれば良いな、と考えています。
第一章、第二章のいずれからもこぼれ落ちるような話がある場合は、今回のように、適宜、間に挟む形でご紹介できればと存じます。
「オンラインハンドメイドバイシクル2021」期間中は、勝手に自分も参加しているような気持ちで、毎週の更新を心がけて来ましたが、四月から新たに始めたい事があり(自転車とは全く関係の無いことです)、その為に必要な技術の習得や勉強を優先したいので、しばらくは、少しゆっくりめの更新になります。
この「note」はあくまでも個人の趣味として、焦らず、地道に、楽しく続けられればと考えております。
「note」での「スキ」、ツイッターやユーチューブでの「いいね」は、文章を書く上で、大きな励みになっています。また、ツイッターでの「いいね」「リツイート」は、幅広い方々に廣瀬さんの存在を知って頂けるので大変ありがたいです。
また、フォーローさせて頂いている方々の投稿を拝見するのはとても楽しく、良い刺激や勉強になっています。
ただ、まずは廣瀬さんから教わった事柄を、そのままに記してしまいたいので、他のビルダーさんや自転車屋さんの、製作にまつわるブログや動画、さらには自転車にまつわる様々な資料、文献等は極力拝見しないようにしています。
影響されてしまい、筆が進まなくなっても困りますし、私が記したいのは「廣瀬秀敬さんの自転車論」であり「正しい自転車論」や「究極の自転車論」では無いので。
まずはある程度の所まで書き上げてしまってから、改めて、それらを拝見し、何か書き足したり、注を入れる必要などを感じたら、そうしていきたいと思っています。実際の出版物とは異なり、後から手を入れられるのも「note」の様なメディアの良い所ですからね。
影響されやすいだけで無く、気が散りやすく、堪え性の無い、未熟な人間ですので、当面、ネットから離れる時間を増やす目論見でいます。これまで以上にきちんとした対応が出来ず、ご無礼なことも多々あるかと存じますが、今後も、どうぞよろしくお願い致します。