先ほど、閣議が行なわれ、正式に「佐渡島の金山」の世界遺産ユネスコ推薦が決定いたしました。

推薦が決まり、喜ばしい事ではあるのですが、特に佐渡島民の中に、佐渡金銀山のことを応援したいが、「伝統的手工業」「徳川幕府の財政を支えた」「佐渡に様々な文化が生まれた」だけでは正直、気持ちが乗らない。という方がいることも事実だと思います。
これ以外のわかりやすい価値は無いのか。。ここ数年、ずっと考えて、調べていました。
遺産という「モノ」ではなく、「コト」に注目すると、面白いものが見えてきました。

■ 関ヶ原の戦いの背景には佐渡金銀山が?
日本中の誰もが知っている「関ヶ原の戦い」
その前に徳川家康と上杉景勝が戦をしているのですが、それは徳川が佐渡の金銀山を奪う戦だったというのです。
その戦から、天下分け目の関ヶ原の戦いに発展していったのです。

■ 今の東京、今の日本文化があるのは佐渡金銀山のおかげ?
関ヶ原の戦いの後、徳川家康は佐渡の金銀を使い、湿地帯だらけの江戸の川の流れを変える大規模土木工事を行ないました。
その土木工事があったお陰で、多くの人が住み、世界一平和で様々な文化が生まれた都市に発展していったのです。
現在の日本の文化は江戸時代が土台になっていますが、お金が無ければそのような社会を作ることができなかったのです。

■ 『黄金の国ジパング』今の資本主義が生まれた背景に佐渡の金銀が?
資本主義は16世紀から17世紀にかけて始まり、発展していきました。
資本主義の発展にはお金、金銀が必要なのですが、ちょうど、17世紀頃、世界中で流通している主な金は佐渡のものだったと言われています。
金と銀の交換レートが日本にとって不利な状況が続き、大量の金が世界中に流出していたのです。
なので、当時の世界地図には佐渡が大きく描かれているのです。
佐渡の金が無ければ、資本主義の発展は遅れ、今の社会は無かった可能性もあります。

■ 今のアメリカ、アメリカの黒人奴隷解放にも佐渡の金が?
黒人奴隷の開放が要因の一つであるアメリカ南北戦争において、黒人奴隷を開放を謳うたう北軍の軍資金に佐渡の金が使われた可能性もあるというのです。
また、南北戦争に勝利した北軍の工業化によって、アメリカが近代国家となったということは、今のアメリカがあるのは佐渡の金が影響していると言えると思います。
そして、アメリカの黒人奴隷解放が今のアフリカの奴隷解放、人種差別撤廃に関わっているとも言えると思います。
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面白いですよね。

佐渡金銀山は佐渡だけではなく、日本、世界を変えたのです。
日本の世界遺産の中では世界で一番影響を与える遺産になると思うのですが。
佐渡金銀山は世界遺産に相応しいと思いませんか?

歴史にはうといのと、ネットから引っ張ってきたものもあるため、中には「可能性がある」「そうであると面白い」という感じで書きましたが、佐渡市世界遺産推進課の確認が取れているものもあります。
それを含め、話半分で読んで貰いたいですが、信ぴょう性がありそうですよね。

佐渡金銀山という「遺産(モノ)」の価値もあると思いますが、佐渡の金銀が日本に、世界にどのような影響をあたえたのかという「物語(コト)」にも価値があると思います。

それをひっくるめて、佐渡金銀山の本当の価値なのではないかと、私は思います。

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