見出し画像

#79 カウンターカルチャーとしての野球帽

中学の野球部時代を思い返すと、変な決まりや美意識があったなぁと思う。
坊主が決まりだった。一年は一枚刈り、二年は二枚刈り、三年は三枚刈り。何か問題を起こしたら五厘狩り(一枚より短い!)。一年生の間は早朝に登校してグラウンドのトンボをかけること、放課後の練習では走ることと端っこで声を出すことしかできなくて、グローブを持って行ってはいけなかった(野球部なのに!)。上下関係は明確で、一年生にとって三年生は神で、二年生は最も鬱陶しい存在だった。

二年生「いちねんボケェ声出せよ!」
一年生「お〜い! お〜い!」
三年生「いちねんうるさいねん!だまれ!」

このやりとりが毎日続いた。

ここから先は

1,208字 / 7画像
広沢タダシによる週刊エッセイです。初月無料です!

週刊「トノ、御無体な!」

¥400 / 月 初月無料

広沢タダシによる週刊エッセイです。ゆるっと深く、丸い手で引っ掻きます。コメント欄はありませんが、Twitterなどでコメントくださいね。 …

サポートはこちらにお願いします。書く元気をいただきます。