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#33 整えないこと
今日の昼過ぎにTwitterで呟いたのがこちらの写真です。
![](https://assets.st-note.com/img/1662365259363-YcKFn2pZBI.jpg?width=1200)
これを見て何を思うか。
ここが病院の敷地内、もしくは病院の近くであることは想像できます。ただそれだけで、他に何も思わない方もいるかもしれません。でも僕はとにかく気になる。何がって、「そこで行変えんの!」ていうこと。「な」と「い」の間で行変えるの!ってことです。日本語として読む時にはとても不自然で、読者に少しエネルギーを使わせる配置の仕方になっています。これは考えた結果なのか、それとも”なんとなく”配置してしまった結果なのか。どちらであるかということはとても重要。
でも実は僕はそんなにこれが嫌いではない。この看板を観て「なんでそこで行変えんねんアホか!」とか、「一行目で『、』打つってただの文字合わせやろがい!」とか、「付近ってどこまでのことを言うねんボケがぁ!」と荒ぶったりはしないわけです。
この看板の不完全さは大らかさでもあって、心地良い部分でもある。そして、整えないことの面白さがここにはある。
僕はこの看板を観て、確かに気になりました。そして写真まで撮ってしまった。この看板のことがとても印象に残って、僕はこの看板の付近でたばこを吸うことはこの先も決してないと思います。まぁそもそもたばこ吸わんけどな!
つまり、この看板は目的を達成しているというわけです。この看板の目的は、「書いてある内容を伝えてそれを守ってもらうこと」に他なりません。もしこれが綺麗に改行されていたら僕は写真は撮っていません。この看板があったことさえ覚えていないと思います。今頃この看板の前で仲間とう○こ座りをしてタバコを吸いまくっているかもしれない。凄いね院長。そこまで考えたかは知らんけど。
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広沢タダシによる週刊エッセイです。ゆるっと深く、丸い手で引っ掻きます。コメント欄はありませんが、Twitterなどでコメントくださいね。 …
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