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Night Songs コンテスト"Muse"

このコンテストのことを、そろそろここnoteで書かないといけません。

僕の楽曲”彗星の尾っぽにつかまって”をテーマにした創作のコンテスト
僕にとってコンテストというのものはもっと大きな組織が関わって、受賞すると賞金がもらえて、本が出版できて、有名になる、という、何かゴールの見えた一方的なイベントだという肌感覚だったので、まず、参加者の自発的なエネルギーに驚いています。受賞することにも意味はあるけれど、それ以上に、コンテストそのものが表現であると。

広沢タダシのことを知らなかった方も多いと思います。「サザンの曲をテーマに」とか、「米津くんの曲を」とは事情が違うはずです。しかし、この”曲をテーマにしたコンテスト”がどんどんと広がっていくのです。こういうのを一種の”ムーブメント”と呼ぶのでしょうが、その源はなんなのか。それは僕なんかよりも今回参加されたクリエイターの皆さんの方がよく分かっているのだと思います。こんなにピュアなエネルギーが集まる場所に、僕は今まで出会ったことがありません。

毎日僕が追いつけないぐらいの数の作品がエントリーされていきます。しかも、よく思考が編み込まれたものが多いです。僕の歌詞がそれぞれのクリエイターの思考を促すトリガーになっているとしたら、とても光栄なことです。僕の言葉やストーリーの先に、周りに、何があるのか。クリエイターの中で、テリーイーグルトンの言う”異化作用”が起こったのだとしたら、この曲は成功したのだと思います。曲は、受け取った人のものだからです。「なぜこの曲ができたのか?」とか、「この曲はどういう意味なのか?」という事実は大きな問題ではありません。「受け取った人の中で何が起きるか」が問題です。そう思って、僕は曲を書いています。

先日皆さんのエントリー作品を見ていたら、なんだか僕も書きたくなって、一編の詩を書きました。

そしてこれを、Muse杯にエントリしました(なんでやねん!)。
もしかしたら選考員の僕がこの詩をMuse賞に選ぶかもしれませんが(いやだからなんでやねん!)、万が一そうなったときには嶋津亮太くんを「てめえ八百長じゃないか!」と叱ってやってください。

〜Night Songs〜

昨日、Night Songsという、生配信ライブを行いました。コロナ自粛が始まってから続けてきた配信ライブのスペシャルデイとして、嶋津亮太くんをお招きして、弾き語りとトークセッションをしました。

ここでテーマにしたのは”ロマンチック”

ロマンチック【romantic】
[形動]現実を離れ、情緒的で甘美なさま。
また、そのような事柄を好むさま。空想的。

今必要なのは”ロマンチック”なのではないか。

「死ぬまでずっと一緒ね」

「死んでもずっと一緒ね」

このどちらが現実的かと問われたら前者で、どちらが真実かと問われたら後者だと。このコロナの時代に、ロマンチックこそ必要だと、そんなことを話しました。人は言葉でできている。そして言葉が人を作るのだと思います。
このMuse杯には、”ロマンチック”が溢れています。だから人が集まるし、僕も自分のことだという以上に惹かれるのだと思います。

これから落ち着いて一つずつ皆さんの作品を見せてもらいます。おかげでしばらく退屈しなさそうです。
これから僕もnoteを書いていこうと思います。皆様、改めて、よろしくお願いいたします。


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広沢タダシ
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