地域おこし協力隊になって1年たった感想~仕事編~
協力隊として活動を始めてから1年が経ちました。この1年で主に仕事で経験したことや感じたことをここに書き綴っていきます。「~生活編~」にご興味ありましたら以下からご覧ください。
サラリーマン時代の経験が生かされる
私が担当している業務は、農業や漁業ではなく、イベントの運営サポートや広報活動が中心です。祭りの呼び込みでは、展示会での呼び込み経験が役立ち、報告会ではプレゼンスキルや資料作成が活かされています。また、事務所では電話対応からWordPress、Microsoft Office、Adobe Illustrator、Photoshop、文章作成まで、前職で培ったスキルが活躍しています。現在は町のSNS運営を任されており、写真撮影からPhotoshopでの加工、そしてSNSへの投稿までを担当しています。振り返ると、無駄な経験は一つもなく、前職での経験に感謝しています!
期待されるが、期待してはいけいない
役場の組織構造は、会社と同じく「報告・連絡・相談」が十分に機能していないと感じます。情報共有が不十分で、人づてに噂のように情報が伝わってくることが多いです。そのため、欲しい情報は自分から積極的に取りに行く必要があります。また、「こういうことをやりたい」「こういう風にしたらどうでしょうか」と提案しても、返事が「それはいいですね」で終わってしまうことが多いです。そのため、何かを本気で取り組みたいのであれば、あらかた段取りを決め、最後に役場の了承を得るという方法が効率的だと感じています。
アピールする事は重要
特別な予定がない限り、呼び出されたらすぐに対応します。意見を述べ、それに基づいて行動し、町の人と積極的に関わることが大切です。「仕事をしている」とアピールすることも重要です。そうすることで、町の人々に顔を覚えてもらい、親しくなるだけで「何をしているのか分からない」という評判を避けることができます。
自分のやりたい事 × 町の困りごと
町のオフィシャルSNSの運営を引き継ぐことになりましたが、前任者の協力隊員が任期を終えた際、特に引継ぎはなく、数か月間更新が滞っていました。フォロワーから「更新がない」と指摘され、やっと町の担当者が動き始めましたが、ログインIDとパスワードが不明で、運営再開まで一波乱がありました。最終的に情報収集や掲載は自分で行うよう指示され、担当者も忙しいため、SNSに十分な時間を割けない状況でした。
そのため、SNS運営を自分のやりたいことや実績に繋げるチャンスと捉え、バナーをデザインしてから投稿するようにしました。これによりデザインスキルの向上と実績作りを目指しています。SNSのフォロワーが増えることでモチベーションも上がり、最初は苦労しましたが、楽しく運営に取り組んでいます!
都会でも田舎でも変わらない
地域おこし協力隊として1年が過ぎました。仕事の量は以前のサラリーマン時代と比べると5分の1程度で、評価される機会も少ないためストレスはかなり減りました。しかし、驚いたのは田舎でも都会でも組織の構造はあまり変わらないということです。結局、人はどこにいても同じように動くものなんだなと実感しています。