あの人が死んだ
それは、突然だった。
弟くん(と言っても、腹違いの)から久しぶりに連絡が来て。
それは、父の一周忌についての話で。
その話の最後に聞いた話だ。
「あこさん(仮名)が亡くなった」と。。。。。。。
わたしが気が付いた時には、もう継母がいた。
居間から台所に行くときに、ふわっとスカートが綺麗になったことを
今でも鮮明に覚えている。
わたしには、おばあちゃんがいて。
おばあちゃんと継母はいつも怒鳴りあっていた。
そんな家が嫌で、
3歳下の弟くんと、いつも家出ごっごをしていた。
継母は、いつもわたしに意地悪をした。
厭味ったらしい言葉を
わたしに投げつけていた。
「おかあさん」と呼んでも
「わたしは、あんたのおかあさんじゃない」
そうよく言われた。
理不尽
そんな感覚は、幼少のころからずっとあった
だって、わたしは悪くない。
なのに、なぜか、この目の前の女の人は
いつもわたしに意地悪を言ってくる
その女が死んだ。
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