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青すぎた春 【最終話】
待ちに待ったデートの日。
マドンナとの集合時間は午前11時。
俺は30分前に集合場所の公園に到着した。
綺麗に咲いている桜を見ながら楽しみに待っていた。
時間は午前11時を迎えた。
彼女の姿は見当たらない。
10分、20分と時間だけが過ぎていく・・・
その時マドンナから一通のメールが届いた。
以下(俺=俺 マ=マ)
マ「俺くん!!ごめん!!今公園かな?!」
俺「今さっき公園に到着したとこだよ!!」
「公園の近くに着いたかい?!」
マ「実は午前中生徒会の準備があってね!!
「もう少しで終わるから待っててもらえる?」
俺「マドンナの為ならいくらでも待つさ!笑」
「気にしないでいいから落ち着いたら連絡してね!!」
マ「ありがとう!!また後でね!!」
「生徒会を頑張ってるマドンナ可愛い」と一人でにやつきながら、
今までのメールを読み返しては時間を潰してた。
この時、集合時間から1時間経過した。
それから30分後マドンナからメールが届いた。
これからいよいよ会える!!楽しみだ!!と思いながら携帯を開いた。
以下(俺=俺 マ=マ)
マ「俺君!待たせてごめん!準備がまだかかりそう!」
「まだ待っているかな?」
俺「公園で待っているの好きだから大丈夫だよ!笑」
「全然気にしなくていいから生徒会頑張っておいで!!」
マ「ありがとう!」
集合時間から2時間が経過した。
毎日忙しい中時間を割いてくれてたのかと思うと嬉しかった一方、
もしかしたら今日は会えないのではないかと思いネガティブな気分になってきた。
マドンナから一通のメールが届いた。
以下(俺=俺 マ=マ)
マ「俺くん!!今終わったよ!!これから向かうね!!」
俺「お疲れさま!!気をつけてきてね!!」
マ「ありがとう!!」
「後10分ほどで向かうね!!」
後10分・・・ネガティブな気分から一転、
デート前に関わらず俺の心は、はち切れそうになった!!
この瞬間をどれだけ待ったか!!!!!!!!!!!!!!!!!
今まで諦めず頑張った自分を讃えながらも
これは人生の勝ち組ではないかと当時本気で思っていた。
そう思いながらも・・・・
10分経過してもマドンナの姿がみえない。
もう少し待ってみるか!催促するのも情けない!と思い連絡はしなかった。
集合時間から3時間が経過した。
時刻は14時だ。
マドンナからメールが入った。
マ「俺君!ほんとうにごめんなさい!」
「私15時の電車に乗りたいから帰ります!!」
俺の心「・・・・・・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・・・・・・。」
正直何が起きたのか理解できなかった。
これから集合場所向かうね!って連絡来た数分後に電車に乗りたいから帰る??
とりあえず、
「生徒会お疲れさま!」と返事をした。
まるで空から地面に落とされるような気分であった。
浮かれてた衝動もあり正直受け止めれなかった。
調子に乗っていた自分が惨めに思えてきた・・・・。
冷静になるべきだと自分に言い聞かせてみたが・・・
「電車に乗りたいから帰るって何事?!」
「元々会うつもりは無かったのか?!」と段々と腹が立ってきた。
八つ当たりするかの様に川へ石を投げ気分を紛らわしていたが何も変わらなかった。
ただ一つある事に気づいた。
今回、告白以前に顔すら会わせる事ができなかった。
元々相手にされていなかったし、興味すら持ってもらえてなかった。
そんな自分がデートができるかもしれない。
そう思わせてくれただけでも感謝しようと気づいた。
結果は惨敗。
告白は出来なかったし結果は振られたようなものだ。
それでも不思議と悲しい気持ちは全く無くとても清々しい気分。
まさに「達成感」とでも言うのだろうか。
マドンナにはとても思い出に残る「夢」と「青春」を貰えた。
本当にありがとうマドンナ。
そう思いながら桜の花びらと共に私の恋も散ったのであった。
【完】
P・S
今回初めてパート綴りで記事を更新致しました。
それこそパート5で何故電車の車両が被らなかったか?と疑問がある方もいると思うのでお答えします!!
実は卒業後、恋のキューピッドから教えて貰いました!!
マドンナと仲の良い友達が5人いるのはご存知だと思います。
そのうち1人が中学生の時私と出会い一目惚れしたそうです。
(私は当時面識が無く印象に残っていなかった。)
僕がマドンナに一目惚れしている間に僕も一目惚れされてました!!笑
その彼女がマドンナに嫉妬しており私から距離を取るため毎回別の車両を提案し乗っていたそうです。
恐るべし女性。。。。。笑