読書会報告 6月23日(日)
第5回福岡イロトリドリ読書会を開催しました。大雨予報の中、香椎にあるラトリエ・ノスタルジーさんにリピーターの方3名、新規の方1名、計5名での開催。
自己紹介では、『人生を変えた1冊または作家さん』と事前にお伝えしていたのに、『本好きになったきっかけの本』と進めてしまいそのまま話は進んでいきました(汗
皆さん、様々な環境から本を手に取られて現在に至ってるんですね。
紹介本
『中国妖姫伝』駒田信二
中国の歴史に登場した楊貴妃ほか7人の姫たち。妖艶でありながらも無残な終わり方をするもの、権力抗争の景品のように扱われた姫がいるかと思えば、残酷な悪女もいる史実を元にした小説。表紙のイラストが衝撃的なので敢えて外して持って来てくれたそうです。この関連で『楊貴妃伝』井上靖も紹介。
『変身』カフカ
別の読書会でこの『変身』を取り上げられ久しぶりに手に取る。訳者にとって、言葉選びは文章に違いが出る。参加者さん同士のシェアでも、違う見解で『そう受け止める?』と人により様々に違いがあった。今で言う『引きこもり』が作中にも。関連して、黒澤いずみ『人間に向いていない』というカフカから発想を得た(?)小説も紹介。
『絶望名人のカフカ』頭木弘樹
カフカ自身の自己評価は、『徹底的に無能』。だが、周囲から見たカフカは高身長ですらりと細身で理想的な外見に素直な心で人気者。恋人とは、書簡を通じてはロマンティックで盛り上がるものの、いざ対面となると破局。(幻滅を恐れるため?)
『臣女』吉村萬壱
ある日、妻が大女へ。骨をバキバキと鳴らし部位ごとに大きくなり、日毎に巨大化していく妻。それも夫が浮気をしている事が原因でこうなったので、夫も妻を家に閉じ込め隠そうとする。ジャンルで言うと恋愛小説なのだそう。
『うるさいこの音の全部』高瀬隼子
ゲームセンターで働く長井朝陽は、『早見夕日』のペンネームで小説を書く。新人賞を受賞し、職場で知られると周囲が騒がしくなっていく。芥川賞を受賞したら、ますます周囲のボルテージが上がり見覚えのない人までが関わってこようとする。
『失われたものたちの本』ジョン・コナリー 田内志文訳
ジブリ映画『君たちはどう生きるか』の下地?内容が酷似しているが、ジブリは『インスパイアされた』に留めており、肯定はしていない。児童書だけど、大人でも楽しめる。
『僕が殺した人と僕を殺した人』東山彰良
東山さんご本人にお会いする機会があり、ミーハー心で手に取ってみた本(※イケメンが書いていると説得力があるそうです)台湾の4人の少年は友情を育んでいた。連続殺人鬼『サックマン』が世間を騒がせたが、『サックマン』は身近にいる人物だった?!
『青い鳥の本』石井ゆかり
ビブリオマンシーという、書物を用いて行う占いの方法。無意識に頁を開き、その頁の文章から答えやヒントを探し出す。想定がかわいくて素敵だし、中身も可愛く仕上がっている。
『あなたは、なぜ、つながれないのか ラポールと身体知』高石宏輔
繊細な自分に悩む。繊細さがあるのなら、もっと高めれば生産性を高めていける。
(↑のコメントを私がメモしてます。内容がちょっと把握できてなくてすいません)
『風呂上がりの夜空に』小林じんこ
表紙を投稿されているのを発見し、懐かしく手に取ってみた昭和の良さを感じる漫画。
『愛への帰還』マリアン・ウィリアムソン
愛が存在することについての自覚を妨げている障壁を取り去り、本来、私達が持っているスピリチュアル・パワーを引き出してくれる(※どう書いたら良いのかわからず、アマゾンから引用しました。すいません)
今回は、話題があちこちに飛び交う読書会でした。主催者でありながら、本の知識がまだまだな私は参加者さん同士の会話についていくのがやっとな感じで、皆さんが逞しく感じました。
内容の濃い2時間では足りないくらいの読書会でした。
先週末から、母の怪我で関東へ帰省していたので(通常はInstagramで告知)ストーリーでの告知が足りず当初は3名での開催になりそうでしたが、参加者さんがシェアして宣伝して下さったお陰で5名で集まれて感謝いたします。