新任教師のみなさんへ。教員は楽しいです!、、、と言いたい。中学校教員の勤務時間公開
現役教師のあひるです。
タイトルにあるように、教員というのは、楽しいものであるべきです。
だって、学校に通ってる子どもたちのほとんどは、楽しく過ごせているから。その場にいる教員も、楽しめるはずなのです。
しかし、ここ数年で、いや、十数年間も叫ばれている「教員不足」に、歯止めがかかりません。ある有名な教育大学の学生を、教育実習で受け持った時、聞いたことがあります。ある教育大学の教員養成課程で、毎年ほぼ100%が教員(講師)になってきた実績があるのに、最近では、教員採用試験を受ける人と、一般就職を目指して就活している人が50vs50なのだそう。
教員不足の原因としては、少子化、教員の高齢化など、様々な記事を見ますが、一番の原因であり、なかなか解消に向かわない、
過重労働
です。
私は現在、小学校の教員で部活動もないので、割と早く帰ることができています。しかし、過去、中学校の教員をしている際は、超過勤務時間も過労死レベルまでいっていました。具体的に、どんな働き方だったのか、数値にしたいと思います。
中学校教員時代の勤務状況
例:20代男性 中学校2年生担任 理科担当 ICT担当 バスケ部顧問
通常の勤務時間:8:15~16:45 休憩45分あり
(7時間45分勤務)
6:50 出勤
7:00 朝練開始
8:10 職員の朝の打ち合わせ
8:30 朝の会
8:50 午前の授業開始
(授業がなく、空き時間が1時間あるとき、分掌その他の仕事)
12:40 給食指導(ここで休憩45分あるが、休憩にならない)
13:50 午後の授業開始
15:50 帰りの会
16:00 部活
17:40 部活動終了
~18:00下校指導
18:30 学年会議
19:00 宿題チェックやテストの採点、公務分掌の仕事、部活動の計画や準備、授業(理科や道徳)の準備
21:00 退社
合計勤務時間 14時間10分
勤務時間を約6時間半ほど過ぎている
土日の部活動は、土曜日のみ、4時間あったとして、準備や生徒下校後の雑務含め、1日5時間。5時間×4回=20時間
月計算で、20日出社するとして、1か月150時間の超過勤務
超過勤務ですよ。勤務時間を差し引いて、超過している時間です。
というのが、20代のころの普通でした。
本当にこんな働き方でいいのか
日本における過労死の基準となる勤務時間については、一般的に「過労死ライン」として知られています。これは、月に80時間以上の残業が続くと過労死のリスクが高まるとされる基準です。具体的には、
1ヶ月で80時間以上の残業:過労死のリスクが高まるとされる。
2~6ヶ月で月平均80時間以上の残業:過労死のリスクが高まるとされる。
1ヶ月で100時間以上の残業:過労死のリスクが非常に高いとされる
余裕で過労死のリスク爆上がりです!
今は、部活の朝練がなくなったり、ICTによる業務効率化、その他、教員の意識レベルでの働き方改革を頑張っており、少しづつ改善されつつあるので、ここまでの時間ではないのですが、いまだに中学校では、これに近い働き方をしている教員はたくさんいます。きっと、これを読まれている中学校の先生は、
いじめ、非行、友人トラブル、不登校などの生徒指導の時間(これがかなり長い)
〇年目研修での指導案作成→管理職に直されまくる→指導員にあーだこーだ言われる→また何時間もかけて直すの指導案ループ(これマジでいらない)
学級通信の作成
などなど、様々な仕事が山積みです。部活のない休日に当たり前のように出勤している人も少なくないはず。私も、日(24時)を越える経験、数えきれないほどしています。
こんな働き方、いいわけありませんよね。
おかげさまで、今は月の超過勤務30時間ほどに抑えていますが、(自分の)子どもが寝てから家で仕事をしています。
教員採用試験の結果が届くこの時期、試験に受かった人も、そうでない人も、まずは、
教員をめざしてくれてありがとう
と言いたい。こんな勤務状況の中でも、自分なりの楽しさを見つけながら、無理のないように働いてほしいです。
教員は楽しい!!
と胸を張って言える日が来たら、あなたの後輩たちに、楽しさを伝えてあげてください。
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