PBP2023 Report7 (7/7) まとめ
前編はこちら
◯まとめ
憧れの舞台であったPBP無事完走し、余計なトラブルに巻き込まれることなく、帰国することができました。
実は私自身、初めての海外渡航でした。率直なところ不安がなかったわけではありません。
現在進行系でパリ市内は治安が良いとは言えません。(渡航1週前には、武装強盗などがありました)
そもそもフランス語なんて大して話せませんし、英語ですらトラブった際は多分対応が難しいです。
治安が悪いのは自分で制御ができませんが、PBP参加に際しての調べは徹底的に行い、不安を解消して参加できるよう務めました。走力をつけることと同じくらい事前の準備と情報収集が大事だと思います。
◯PBPについて(私見まとめ)
• 難易度:
今回の天候では難しいとは感じませんでした。
• 天候:
全行程通して快晴でした。本当に暑かったです。が夜が気温差で寒く感じました。一般的な耐寒装備は必要です。
• 総上昇量:
本当に数字通りに100km1000m↑で上ります。一部区間を除き、大きな峠のような急激な上りは殆どありません。3%くらいのゆるやかな上りと下りが延々続きます。一定ペースの走行が求められます。
• 道路事情:
道路の路面は超絶キレイです。復路の一部が、ダスティーな区間がありました。また、町の入口などにスピードバンプがあるので注意が必要です。上下に跳ねるバンプならびっくりしておわりですが、縁石で道幅が狭くなるタイプのバンプ?があります。
縁石に突っ込むと落車だけでは済まないと思います。標識があるので問題ないと考えますが、初日の夜にそれに突っ込んだと思われる方と救急車を2台くらい見ていますので注意が必要です。
• 交通事情:
道行く車は、自転車を追い抜くときかなり十分な間隔を取って追い越してくれます。
本当にありがたい。道行く車がクラクション鳴らしまくったり、声援を送って応援してくれるのがとても嬉しかったです。
• 補給:
水は前評判通り、無尽蔵に近いくらい手に入りますが、常に手に入るとは限りません。私設エイドも深夜はあまり見かけません(やっているところもありますが)。夕方多めに補給するのが良いでしょう。スポーツドリンクは手に入らないので自作する粉を持ち歩くのがいいと思います。
梅干し純は良い働きをしたような気がします。あまりにしょっぱいので気付け薬として、時には日本を思い出す品として良い働きをしてくれました。
• 水質:
水道は硬水です。私設エイドとかではボトル水出てくることも結構ありました。自分は硬水が大好きなので、水道でもらえるのがありがたかったです。
• 装備について:
使用した装備は以下の通りです。GARMIN EDGE1040Solarちゃんがちょこちょこフリーズしたりログがとんだり(心拍や速度はあるのに位置情報がない)してかなり不満がありました。渡仏前にマスターリセットして備えましたがだめでした。eTrex30ちゃんは完璧な動作で完走をサポートしてくれました。VOLTちゃんはとてもよい働きでした。配光が素晴らしい。
装備:
サイコン系: GARMIN EDGE1040Solar + GARMIN etrex30
TTバー: PROFILE DESIGN SONIC ERGO 4525A
前照灯: RN1500 + CATEYE VOLT800NEO
サドルバッグ: 防寒ジレ 防寒手袋 ウインドブレーカー 医薬品一式 外傷キット一式 補給食(500km分くらい)
モバイルバッテリー:(25000mAh x1 or 20000mAh x1 ) +10000mAh + 5000mAh
ヘルメットライト(夜のみ使用) 、 GoProバッテリーx4 、 予備RN1500
ドロップバッグ(もし次回も参加するならドロップバッグは海外の業者使おうと思います)
極寒用衣類一式、予備タイヤx2、予備ブレーキワイヤーx1、予備電池たくさん、ダクトテープ 、600km分の補給食、Project J1、予備前照灯x1、チェーンワックス一式、缶詰x2、塩昆布x1、モバイルバッテリー(25000mAh+10000mAh)、ノイキャンイヤホン
総括
眠気がつらい時期もありましたが、総じて楽しく走ることができました。特に印象的だったのは、丘の頂上から見た満天の星空と流れ星でしょうか。本当にキレイでした。
訪れる街や出会った人々、全てがPBP大歓迎ムードで、自分が物語の主人公になったような気分を味わうことができました。機会がある方はぜひPBPへ挑戦してほしいし、機会がない方もぜひ機会作ってPBPへ挑戦してみることをおすすめします。きっとなにか新たな体験ができること間違いなしです。
ここまで長文を読んでくださった皆様ありがとうございました。
駄文乱文で申し訳ありませんでした。私の知る限りを記しました。一部載せていないこぼれ話もありますが…
もし4年後、PBPへ参加する方へ何らかの形でお力に慣れれば幸いですし、そうでない方へもとある凡人の旅行記くらいで楽しんでもらえれば私としては嬉しいです。
謝辞
TwitterやLINEで声援を送ってくれたフォロワー様
レポートの文書校閲を引き受けてくれたI氏
TwitterやLINEで頂いた声援なくしては、ただただ楽しいPBPとは行かなかったかもです。送っていただいた声援で辛い時間を乗り切れました。
また、Report 7章分(2万字超え)を文書校閲していただいたI氏に深い感謝を。