一般質問を整理してみた。2018年(平成30年)編、の巻。
2018年(平成30年)は、任期の真ん中を過ぎて、折り返し地点の年です。
この年は、地域の課題や新たな健康問題(化学物質過敏症)など、幅広く取り組みました。
「幅広く」といっても、あれこれと広げているのではなく「まずはやってみる」ことで、問題の本質や課題を発見、整理していくことに力を入れています。
◇2018年(平成30年)2月議会(第2回定例会)
1.観光写真コンクールについて
1)過去の写真について、使用権・著作権を返還すべき。
2)写真を使ったSNSを活用し、市民から「新しいなとりの魅力発見」を通年で広く募るべきと考えるがどうか。
2.多文化共生社会について
1)学校からの「おたより(学校だよりなど)」の多言語化を始めるべきと考えるがどうか。
3.化学物質による健康被害(化学物質過敏症)について
1)市の認識と取り組みは。
2)学校での状況と対応は。
3)香料の自粛など、市民への周知と理解促進を図るべき。
※いま考えると※
化学物質過敏症は、私もあまり(というか、ほとんど)認識がないものでした。
これは市内にある、患者団体(市民活動団体)からのお話を受け、取り組むことになったのです。
調べてみると、国会でも取り上げられており、その議事録を入手し、市の認識のズレを修正していくことで、対応を改めることが(少し)できました。
この後に、ダイヤモンド・オンラインのライターの方より取材を受け、記事にも(少しだけ)出ています。
◇2018年(平成30年)6月議会(第3回定例会)
1.中心市街地の課題について
1)老舗商店の閉店の影響をどのように捉えているのか。
2)中心市街地の買い物弱者を支援すべき。
2.なとりん号の新路線について
1)新路線で、新たにバス停の設置や通過する地域などに対して、どのように周知したのか。
2)復興支援バスでは、復興公営住宅や買い物施設の近くにバス停があったが、なとりん号では設定しなかったのはなぜか。
3)定期的に要望確認や実態調査を行い、市民が利用しやすいなとりん号にすべき。
3.公民館と地区の課題について
1)現在の公民館地区の地区割りの根拠は。
2)公民館地区を変更したい場合は、どんな手続きが必要なのか。
3)最終的な判断は誰が下すのか。
4)住民の総意があれば変更を認めるべき。
4.「名取のせり」の生産について
1)「名取のせり」の生産の現状を、どのように把握しているのか
2)新規就農希望者の農業体験やマッチングなどを企画し、新規就農支援に取り組むべき。
※いま考えると※
5月に、名取のど真ん中にある、老舗のお店が閉店という、市民だったら誰でも驚いた大きな話題があり、そこから買い物問題や、公共交通などに膨らませたのでした。
また、全国的に有名になった「せり」。これも、同級生が生産をして、課題を聞いていたので取り上げました。
有名になってしまい、地元に出回らないのも問題なのですが・・・。有名になる前は、季節になると手軽に食べていたような?
◇2018年(平成30年)9月議会(第4回定例会)
1.障がい者福祉の向上について
1)心身障害者医療費助成制度を、現在の償還払いから現物支給にすべき。
2.教育環境の向上について
1)学校の暑さ対策の基本的な考え方は。
2)学校へのエアコン設置など、具体的な検討を始めるべき。
3)学校施設の補修・改修の基本的な考え方は。
4)教育環境の向上を図るため、補修・改修の予算を増額すべき。
※いま考えると※
学校へのエアコン設置が、一番大きな成果です。
市内の小中学校を実際に視察して、校長先生や子供たち、親御さんにも意見を伺って一般質問に臨みました。(ちょうど夏休み中で、教室に入って見ることもできた)
一般的な市長答弁(「検討したい」)と違って、「取り組みたい」というのがあったので、議場にどよめきが出たのを覚えています。
普通教室だけではなく、予算要望にも入れていた「図書室」にも設置が決まり、非常に大きな結果が出ました。
◇2018年(平成30年)12月議会(第5回定例会)
1.北釜地区防災公園及び広浦地区防災公園について
1)築山頂上のあずまやに屋根をかけるべき。
2.将来に増加が予想される「ごみ出し困難者(世帯)」について
1)高齢者や障がい者など、社会的弱者を地域で支え合う、「ごみ出し支援制度」を検討すべき。
3.中学校の図書館教育について
1)2013年度より中学校図書館司書が非常勤になっているが、今日までの課題等は。
2)生徒が図書に触れる機会をふやし、学校の諸課題の対応などに力を発揮する司書を正職員にすべき。
4.保育所を取り巻く現状と課題について
1)今年度の待機児童数は。
2)2019年10月から保育の無償化が始まるが、どのような影響を想定しているのか。
3)市内全体の今年度の保育士の人員数は、充足しているのか不足しているのか。
4)保育所設置の辞退についての経過とそこからの課題は。
5)新たな事業者を早期に見つけ、待機児童の解消を図るべき。
※いま考えると※
北釜防災公園の「東屋の屋根」は、予算・決算などでも取り上げていたのですが、なんともいかないので一般質問に入れました。
かなり地味なんですけど、利用している方からの要望が大きかったからです。
これこそ「あたりまえ」のことですから。
◇2018年(平成30年)をまとめると
全小中学校へエアコン設置という、大規模なことを実現できましたが、それを実現するには、どのようなプロセスを踏めば良いのかなど、学ぶ(経験する)ことが多かった年でした。
それを持って、2019年につなげることができたな~、と考えています。
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