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2023年2月定例議会の一般質問の報告(その2)。「共生社会における公共施設の多機能トイレ」について。

 名取市議会議員のさいひろみです。

 多機能(もしくは多目的)トイレを取り上げました。
 車いすを利用している方や医療的ケア児の保護者から「多機能トイレの利用の適正化」「オストメイト対応トイレの増設」「大型の介助用ベッドの設置」などの意見をいただいたためです。

◇ 質問と答弁(概要)

Q:多機能トイレの適正利用の啓発をすべき。

A(市長):必要としている方が必要な時に利用できるよう、多機能トイレの適正な利用について、チラシの掲示等により周知啓発する。

 多機能トイレは、車いす使用者だけでなく、高齢者、内部障がい者、乳幼児連れの方、性的マイノリティーの方など様々な方が利用でき、その需要は年々高まってきている。
 国の利用実態調査では、車いす使用者の約94%の方が多機能トイレで待たされた経験があると回答し、一般のトイレを利用できる方が多機能トイレを利用することで、車いす使用者などが待たされるケースもある。
 必要としている方が必要な時に利用できるよう、多機能トイレの適正な利用について、チラシの掲示等により周知啓発する。

市長答弁概要

Q:オストメイト対応ではない多機能トイレでも利用範囲を広げられるよう、簡易式対応便器に交換すべき。

A(市長):交換する公共施設の優先度を勘案しながら、オストメイト対応ではない多機能トイレの便器の交換等について、今後検討したい。

 本市では市庁舎、サイクルスポーツセンター等、多くの方が利用される公共施設にオストメイト対応の多機能トイレを設置している。
 オストメイト対応ではない多機能トイレは、前広(まえびろ)便座に交換することで、座ったままパウチ処理が可能であることなどから、オストメイトの自立した生活や社会参加の促進に寄与する。
 交換する公共施設の優先度を勘案しながら、オストメイト対応ではない多機能トイレの便器の交換等について検討する。

市長答弁概要

Q:多機能トイレには、乳幼児のおむつ交換用ベッドが設置されていることが多い。障がい児者や成人の介護など、より多くの方が利用できるように、大型の介助用ベッドを設置すべき。

A(市長):今後、公共施設の新築や大規模改修工事では、大型の介助用ベッドの設置を検討したい。

 大型の介助用ベッドは、乳幼児や障がい者、高齢の方のおむつ交換や着替えに利用することができ、近年、設置されている多機能トイレもある。
 しかし、市庁舎等の既存の公共施設の多機能トイレは、大型の介助用ベッドの設置を想定して建設されておらず、面積の問題等から現実的に困難な状況である。
 今後、公共施設の新築や大規模改修工事の際には、大型の介助用ベッドの設置を検討したい。

市長答弁概要

Q:多機能トイレの情報を、地図情報としてなとりマップ(名取市地図情報提供サービス)で公開すべき。

A(市長):なとりマップで多機能トイレの位置情報を公開することは、利用される方の外出時の不安が解消されるなど、有益な情報である。公開に向けて検討したい。

 公衆トイレの情報は、多くの方が利用できるよう、本市のオープンデータで公開している。
 なとりマップで多機能トイレの位置情報を公開することは、利用される方の外出時の不安が解消されるなどの有益な情報である。今後公開に向けて検討する。

市長答弁概要

◇ まとめ

 再質問と新年度予算審査の中で、現在建設中の下増田公民館・児童センター改築工事の多機能トイレに、大型の介助ベットの設置を求めました。
 実現することを願いたいです。

 それと、なとりマップでの公開ですが、3月30日に担当課から対応したとのお知らせをいただきました!

なとりマップのスクショ。追加されています。

 早い対応でありがたいことです。活用が広がればと思います。

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