一般質問を整理してみた。2020年(令和2年)編、の巻。
名取市議会議員のさいひろみです。
間もなく改選から1年が経とうとしています。あっという間です。
昨年の一般質問の振り返ってみます。
◇2020年(令和2年)2月議会(第2回定例会)
1.投票率の向上に向けて
1)平成29年12月定例会でも提案しているが、期日前投票所を複数にし、また移動投栗所をもうけ、投票率の向上を図るべき。
2.仙台空港の運用時間延長問題への対応
1)宮城県主催で行われている各地区説明会での反応や出された問題や課題について、どのように捉えているのか
2)これまで 4 者会議が 2 回行われているが、市民の理解と合意を重視し、時間延長を急ぐべきではない。
3.タイ王国からの観光客増加への対応について
1)仙台空港とタイ・バンコクを結ぶ国際定期路線の運航が再開した。タイ語表記の整備を広げるべきではないか。
2)観光客への対応ができるように、双方向通訳機の貸し出しを試行してはどうか。
4.館腰地区の水害対策について
1)地区内を走る旧来の細い雨水排水路の詳細な調査と改良に優先的に取り組むべきと考えるがどうか。
2)東北本線と仙台バイパスを横断する水路に土砂が堆積している箇所がある。関係機関に対して士砂の撤去と水路の拡幅・改良を要望し、今後の水害に備えるべきではないか。
※いま考えると※
この時点では、観光客の増加を取り上げましたが、新型コロナがここまで拡がるとは、ちょっと想像が甘かったと実感しています。
また、台風19号による水害に関連した防災・減災などの質問に取り組み、結果として、9月議会で補正予算で調査委託料が入るきっかけになりました。
◇2020年(令和2年)6月議会(第4回定例会)
1.館腰駅へのエレベーター設置の進捗について
1)令和2年度の設置が公表されているが、現状の進捗と今後の取組を整理し、地域住民に知らせるべきではないか。
2.政府支給のマスクの回収と再利用の取組について
1)各公共施設に回収ボックスを設置し、国外も含めた再利用の取組をすべき。
3.市立学校の再開と「新しい生活様式」での学習環境について
1)児童生徒、教員も含め、負担のないような学校運営をすべき。
2)「3密」を解消するために、少人数学級を拡大すべきではないか。
4.新型コロナウイルス感染症拡大の影響から学生生活を守る取組について
1)地元企業就職希望者を対象とする給付型~ 奨学金制度を創設すべき。
5.市内飲食業の支援と外出しづらい高齢者や障がい者への支援について
1)市内のタクシー事業者が「さくっとデリバリーなとり」の配達をできるように働きかけるべき。
2)高齢者や障がい者を支援するため福祉タクシー利用料等助成事業が配達料に利用できるようにすべき。
※いま考えると※
6月議会は、4月の緊急事態宣言や、その後の感染拡大などがあったので変則的運営になりました。
持ち時間が通常40分→半分の20分になり、新型コロナ関連の質問は会派で代表を決めて質問するというものでした。
そのため、日本共産党議員団を代表して私が質問しています。(大項目の2~5)
市民の皆さんから新型コロナでの要望・要求を受けていたので、項目は多いですが、事前に担当課を調査して整理して臨んだので、時間は厳しいところはあったものの、間に合っています。
また、初めて請願(「植松三丁目及び四丁目地域の水害防止に関する請願」)の紹介議員になり、採択されました。
◇2020年(令和2年)9月議会(第7回定例会)
1.障害者支援施設「みのり園」の将来像について
1)みのり園の老朽化が進んでいる。建て替えなどの考えについて伺う。
2)建て替えなどの将来像を明確にすべきではないか。
2.空き家対策の現状と進捗について
1)定期的な空き家調査についての進捗と、今後どのように進めるのかを明確にすべき。
3.異常気象が常態化する中での水災害への備えと進捗について
1)令和2年(2020年)6月定例会で採択した植松地区からの請願について、その後の市の考えは。
2)異常気象が常態化しつつある。気候変動を踏まえて館腰地区の避難計画の見直しが必要ではないか。
3)館腰小学校が風水害と土砂災害時の指定緊急避難所に指定されたが、体育館と1階を除くという条件がついている。体育館南側にある防災倉庫をより安全で使いやすい場所に移動すべきではないか。
4)教職員が、避難所の開設・運営に従事した場合、手当の支給を行うべきではないか。
5)避難所の開設・初期の運営は、教職員ではなく、市の職員がリーダーシップを取るべきではないか。
※いま考えると※
議会の運営も(傍聴の一部制限を除いては)、通常どおりに戻りました。
質問する内容も、継続的に取り組んでいる項目にしています。
植松地区の請願が採択されたことで、その後の市の対応や進捗の確認です。
このときの補正予算に、請願を受けての調査委託料が計上されて、水害対策が大きく前に動くことになりました。
◇2020年(令和2年)12月議会(第9回定例会)
1.閖上地区と北釜地区の自転車利用者の増加と総合的な交通安全対策について
1)第2次防御ラインの開通で自転車利用者が増加している。北釜防災公園やゆりあげ港朝市、震災メモリアル広場などの主要な場所にスポーツ自転車に対応した自転車置場を整備すべき。
2)第2次防御ラインが開通したが、さらなる交通安全対策を図るべき。
2.株式会社スプリントと関連法人の破産による財政への影響と、その後の対応について
1)株式会社スプリントと関連する法人が本年7月に破産した。該当する補助金や負担金等の返還額はいくらになるのか。また、法人から返還される見通しはあるのか。
2)本市も含めた11の首長の連名で、本年1月15日付けで厚生労働省に対し「指定障害福祉サービス事業者等の不正防止等を求める要望書」を提出している。その後の状況を調査したが、要望書が検討されていないことが濃厚である。関係する首長と連携し、厚生労働省に対し早急に検討し回答することを強く求めるべき。
3.激甚化する災害への備えとして、災害廃棄物問題への取り組みについて
1)令和元年10月の台風第19号で稲わらが大量に流出したが、最終的な処理量と処理コスト、また、現状どこまで処理されたのか伺う。
2)東日本大震災や台風19号のからの教訓と、激甚化する災害への備えとして、災害廃棄物処理計画の策定を急ぐべき。
※いま考えると※
長くにわたって調べて来たスプリント問題を取り上げました。
この問題について、一定の区切りを付けたと思います。
国と県の取組の遅さについては、障がい者の方を始めとして、多くの方に認識してもらえましたし、制度改善に向けての取組が必要です。
◇2020年(令和2年)をまとめると
新型コロナウィルスの感染拡大で、質問や質疑の内容を考えた年でした。
また、6月以外ですが、必ず防災・減災などの災害に関係する項目を取り上げています。
その中で、請願の紹介議員になり、公約である「植松地区の水害対策」が大きく進展したことが成果と言えるでしょうか。
継続は力なりといいますが、コレはホントのようですよ!(*^^)b
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