見出し画像

面白かったトラブル

私が経営時やボーイ、店長時代には本当に沢山のトラブルがありました。お客様とのトラブルやスタッフ、女の子、くだらない事からとんでもない事まで色々とありましたね。主にトラブルになってしまう原因としては、自分自身のレベルや能力が低いからですね。私も何もわからない時は些細な事でよくトラブルになっていましたが、沢山の事を経験していくうちに、トラブルと言うトラブルはほとんど起こらないようになりました。小さな事にも気を配り、先回りして考えて、事前に対応する事ができるようになっていたからですね。危機管理能力というのが備わってきたのだと思います。

そんな私の印象に残っている事をお話しします。

私がお店を買い取り自身で経営者としてまだ間もない時、新しい男子スタッフの応募がありました。丁度その頃、売上も調子良く登っていて、既存のスタッフにプラスして新しい正社員男子スタッフの採用を行う為に、積極的に募集をしていた時期でした。夜の業界で優秀な人材を採用するのは中々難しく、そもそも応募自体も少ない為、やっときた応募に少し期待した気持ちもありました。面接にやってきた男性は確か、年齢は40才前後だったと思います。正社員希望。キャバクラでの経験はあったかなかったか定かではありませんでしたが、一通りの説明と、身分証確認を終えて正社員を前提として、今日一日の体験入社という形で、一日働いてもらう事になりました。既存スタッフとの挨拶も済ませて、営業に入りました。終始会話をしながら和やかな雰囲気で、その男性も笑顔で仕事に取り組んでいました。その日はそこそこ入客があり、私は常連のお客様に呼ばれて、客席に着いてお話ししていました。その内にお客様からコンビニに買い物を頼まれ、外の様子め見がてら、頼まれた物を買いに行き、店内に戻り、お客様に頼まれた物を渡しました。そして、キッチンの棚の上に、自分の財布をおいて、また客席に戻りお客様とお話しをしていました。10分くらいでしょうか、気がついたら、新人男性の姿が見当たりません。キッチンの中にもいない。トイレかなと思い、トイレを確認してもいない。まさかと思いましたが、そのまさかでした。キッチンの棚の上にあった私の財布はなくなっており、ほかのスタッフも気付かぬ内に姿を消していました。電話しても電話は繋がらず。完全にやられました。すぐ店の外に行きましたが、見当たらず。駅からすぐの場所だった為、電車に乗ってしまったのだと思います。財布毎ごそっとやられてしまいました。悔しさ半分、怒り半分、複雑な気持ちでしたね。もうやられたと確信して、その日の営業を終えて、ネットで新人男性の名前を検索してみました。すると、彼は窃盗の常習犯だったらしく、Twitterなどで多数名前が上がっており、同じような手口で被害にあった同業者から注意喚起のツイートが多数上がっておりました。私が先程確認した、免許証の顔写真と同じ写真がTwitterにもアップされていました。こんな事ってあるんだなぁと思い、今となっては笑い話ですが、当時はびっくりしましたね。そんなお話しです。

いいなと思ったら応援しよう!