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第1回:プログラミングの学習ステップ別で活用できるサービス・教材(学習に入る前に編)

こんにちは!TechCommitの開発をしているひろポンです。

自宅で過ごす時間が多くなり周りの方からも

・もっと良い学習教材やサービスがあれば知りたい
・学習ステップがわからないので知りたい

といった要望をいただくことが増えました。

この機会に学習環境を見直していただけるように、プログラミング学習のステップ別で活用できる教材・サービスなどを連載形式でまとめていきます

有名所は勿論、様々な方から好評だった教材やサービスも紹介していきますので、是非参考にして自分の学習に取り入れてみてください!

なお、今回は連載の1回目ということで、『学習に入る前の大事な前提確認』を行っていきます。

連載
・学習に入る前に←今回はここ
・入門
・実践
・応用

学習に入る前にIT業界と自分について知ろう!

ー IT業界と自分を知る意義
まずは本格的に学習へ入る前に、ゴールとなるIT業界や職種について学びましょう。

一言で「IT業界」といっても広く、構造、業態、ビジネスモデル、雇用形態、職種などで違いがあります。

ビジネスモデル、役割、仕事内容などを知らなければそもそも自分に合う合わないの判断ができないのは勿論、戦略を立てて転職等に臨むこともできません。

特に進む道によって『学習すべき内容や範囲』が変わってきますので、

・どのような業界があるのか
・どのような職種があるのか
・どのようなスキルが求められるのか
・どのような仕事内容なのか

などについて知っておけると良いでしょう。

それでは早速IT業界を知る上で活用できる教材やサービスを見ていきましょう。

 IT業界を知るうえで活用できる教材・サービス

ー 前提としてのITエンジニアの学習のモチベーションについて
一般的に「ITエンジニア」と呼ばれる仕事でも、人によって学習に対する価値観やモチベーションは大きく違います。

作るものや仕事の仕方においての傾向もあります。

情報収集や学習を本格的に始める前に、周りに流されない為に知っておきたいこととして下記の3つのタイプについて認識しておきましょう。

ー 企業の種類、事業内容、役割分担、働き方などを知りたい場合
IT業界の概要をざっくり抑えたいなら、Paizaの「ITエンジニアの就活準備編1: 業界構造を学ぶ(チャプター一覧)」がわかりやすくておすすめです。

業界構造や業態によるビジネスモデルの違い、キャリアや職種などについて一通り解説されています。

具体的なIT企業や仕事風景、職種による働き方の違いなどについては『IT業界徹底研究 就職ガイド』の雑誌が参考になります。

先輩方のインタビュー記事やIT企業の職場風景などが掲載されていますので、具体的に働いたときのイメージが湧いてくるでしょう。

職種や分野について「エンジニア」といった曖昧なくくりではなく、もっと体系的に知りたい場合は、IPA(独立行政法人情報処理推進機構)の『ITスキル標準V3 2008のキャリアフレームワーク』にある職種一覧の図を閲覧すると良いでしょう。

IPAでは11の職種に分類し、各職種ごとに全部で35の専門分野に細分化されています。

職種の概要を知りたい場合は ITスキル標準V3ダウンロード:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構のページに各職種ごとの資料があります。

「職種の概要と達成度指標(職種別)」の資料に書かれている「職種の概要」の部分をざっと見ておくと良いでしょう。(現時点では読んでもわからない部分が多いと思いますので、なんとなく知っておくだけでOKです)

※IPAとは、情報セキュリティ対策の実現、IT人材の育成、IT社会の動向調査・分析・基盤構築などを行なっている経済産業省所管の団体のことです。ITパスポートや基本情報技術者試験などのIT国家試験も実施しています。できるだけIT業界全体に共通する情報を提供してくれているので、現役エンジニアもしばしば参考にします。

ー 求められるスキルを知りたい場合
求められる具体的なスキルより、求められるIT人材像を知っておくことがおすすめです。

なぜなら、業界が同じでも、企業、職種などによって求められるスキルやレベル感が様々で、「これとこれが求めれる」と明確に可視化することが難しいからです。

そのため、多くの業界や企業に調査やアンケートで得られた具体的な数値や傾向などが示しているIPAの『IT人材白書』の資料がおすすめです。

求められる人材の動向については、「第3部 2018 年度調査結果 第1章 IT企業におけるIT人材の動向」の章に書かれているので読んでおくと良いでしょう。

IT人材の全体像や動向など、どのような人材が求められているのかを知ることで、広く通用する人材を目指すことが可能です。

各職種ごとの求められるスキルの全体像については、『ITスキル標準V3ダウンロード:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構』のスキル領域とスキル熟達度・知識項目(職種別)の列にある資料が参考になります。

これらの資料を学習前に理解することは難しいので、学習の過程で都度見返すことで、学習する内容が途中でずれないようにしたり、学習で足りていない部分がどこかを把握するために活用すると良いでしょう。

ー 市場や動向などを知りたい場合
各ITメディアの購読がおすすめです。

「TechCrunch」「ITMedia」「@IT」など、ITに関する情報を発信しているメディアはたくさんあります。

メディアによって発信内容が違うので、「IT メディア おすすめ」といったキーワードで検索し、自分が知りたい情報を発信しているメディアを探してみると良いでしょう。

体系的にまとめて情報を得たい場合は、書籍がおすすめです。
『ITナビゲーター』『ITロードマップ 』といった専門書が毎年出版されていて、最新技術の紹介や近未来の予測などが書かれています。

もし具体的な調査・分析結果などを主に知りたい場合は、IDC Japan株式会社が提供しているIDC Japan 株式会社 - スペシャルレポート、総務省の情報通信白書のページにある情報通信白書令和元年版 ポイント情報通信白書令和元年版 概要などが参考になります。

注意点としては、市場や動向に関する情報は、ある程度知識を持っている人、IT専門家、経営者などを対象にしていることが多いので、ITの知識が乏しいと購読しても意味が読み取れない可能性が高いことです。

その場合は、最低でも後述する「ITパスポート」を学んでから購読してみましょう。

最低限必要な知識を知っておこう

ー PCの操作に慣れていること
プログラミング学習では、当たり前のようにキーボードで文字を入力したり、ネットで検索したり、ソフトウェアをインストールして使うといった作業を行います。

PCを使いなれていない方は、このような作業も難しくなってしまうため、まずは

・GoogleのGmailやGoogle Driveといった有名なサービスを使ってみる
・セキュリティソフトを入れてみる

など、基本的なことから始めてみましょう。

その次に

・タイピングソフトで、タッチタイピング(ブラインドタッチ)を練習する
・ショートカットキーを覚える

などで、操作をある程度速く行えるようにしていきましょう。

ー ITパスポートでITリテラシーを身につけておこう
日常生活で出てくるIT用語にも自信がない方は、プログラミング学習に入っても全く理解を進めることができず苦痛になることが多いです。

自信のない方は、まず「ITパスポート」から学び始めるのがおすすめです。

「ITパスポート」とは、エンジニアを目指す人でなくても社会人であれば備えておくべきITの知識が学べる国家資格のことです。

資格を取得しなくても知識を身につけておくことで、日常生活やPCを使った仕事で活かすことができます。

「せめて一般的に使われているIT用語がわかるようになりたい」といった目的で学び始めるのに最適です。

ただ、ITエンジニアを目指すなら、ITパスポートよりも1段階難易度の高い「基本情報技術者試験」の内容を学習した方が良いです。

もし基本情報技術者試験の内容が難しいと感じる場合は、ITパスポートから始めましょう。

ー 基本情報技術者試験でコンピューターの基礎を学習しておこう
ITエンジニアとして就職・転職を目指す場合は、基本情報技術者試験の内容を学習するのがおすすめです。

基本情報技術者試験とは簡単にいうとITパスポートより一段階難易度の高い国家資格です。

IT全般の取っ掛かりとなる体系的な知識をつけることができるので、どのエンジニア職に就くとしても長期的に役立ちます。

資格取得が就職・転職で必須というわけではありませんが(企業によっては資格手当てが出たり取得を推奨していることもあります)、実務では基本情報技術者試験で出てくる内容は「当然知っている」という前提で話を進められることが多いです。

知っていないと会話についていけなかったり、技術的な内容を理解することも難しくなります。

資格取得を目的とするのではなく、汎用的な知識を得て今後の学習に活かすことを目的に学習していくと良いです。

ただ、範囲が広く量も多いので、まずは午前問題で、ネットワークやデータベースなど自分にとって必要となりそうな部分に絞って学習するのも良いでしょう。

基本情報技術者試験は知識が主なため、学んだとしてもアプリケーションを作れるようになるわけではありません。

そのため、次回解説するプログラミング入門の学習(プログラミング言語の文法やツールの操作など)と並行して進める学習法もあります。

基本的な技術の解説は、書籍の『キタミ式イラストIT塾 基本情報技術者』がわかりやすいと評判が良いので教科書として活用すると良いでしょう。(自分もこの書籍で学びました)

試験対策で過去問題を解く場合は、下記のアプリがおすすめです。

iPhone版のみ
全問解説付 基本情報技術者 午前 一問一答問題集

iPhone・Android両対応
【令和2年春対応】 基本情報技術者試験 午前問題集
iPhone版

Android版

また、過去問題はIPAの公式サイトからダウンロードも可能です。(各年度の基本情報技術者試験の欄)

学習のゴールを把握しよう

ーロードマップの情報を得る
何を学べば良いのかに関しては、ロードマップを参考にするのがおすすめです。

例えば、DeveloperRoadmapsにはWeb開発者になるためのロードマップが書かれています。

自分で学習の対象が把握できるロードマップを探してみると良いでしょう。

学習の進め方に関しては(できれば複数の)現役のITエンジニアの方にも相談できるとより自分にあった方法を見つけやすいでしょう。

現役エンジニアの方に相談をしたい場合は、初心者向けの勉強会やコミュニティなどに参加することもおすすめです。

ーSNSで相談できる環境も準備する
SNSで学習している内容や分からないことなどを発信してみるのも良いでしょう。

これから学習していくことなど全般において

「ここがわからなかった」
「こういう考え方をすることで、〇〇ができるようになってきた」

といったような不明点や学んだ内容などを発信することで、相談できる機会を増やせたりもします。
アウトプットの仕方を工夫することで、自身のスキルや成長も相手に伝わり、仲良くなることもできるでしょう。

ただし、無報酬で他人に聞きまくるような、いわゆるクレクレ君は当たり前ですが嫌われます。失礼に当たらないように気をつけましょう。

気軽にアウトプットするならTwitterが活用できます。
140字以内で投稿する必要があるため、自身の考えをまとめるのにも役立ちます。
ただし、SNSでは人によって言っていることが違ったり、情報商材屋さんなどがポジショントークで近づいてくることもあります。
きちんと自分で情報を取捨選択して活用しましょう。

入門レベルまでは独学でも十分可能ですが、どうしても1人で解決できない場合に活用できるサービスも後の連載記事でご紹介していきますので、そちらもご検討ください。

ー次回予告
次回はプログラミング入門について

・「プログラミング言語の文法を学ぶ=プログラミングを学ぶ」だと認識している
・環境構築で詰まってしまって先へ進めない
・オブジェクト指向がわからない
・自分でコードを考えて書くことができない

などなど、多くの方が誤解するポイントやよく陥る問題に対する解決法、解決に活用できる教材、サービスなどをご紹介します。

第2回:プログラミングの学習ステップ別で活用できるサービス・教材(入門編)

まとめ

ー学習に入る前にIT業界と自分について知っておこう
・どのような業界があるのか
・どのような職種があるのか
・どのようなスキルが求められるのか
・どのような仕事内容なのか
などについて知っておくことで、方向性が決まり学習へスムーズに入りやすくなります。

ー最低限必要な知識を知っておこう
プログラミング学習はPCに慣れていること、日常生活で使われるIT用語を知っていることなどが前提になります。

この前提がなくてもプログラミング学習を始めることはできますが、内容の理解が難しいため、学習が楽しいと感じるより苦痛に感じることの方が多くなってしまいます。

ー学習のゴールを把握しよう
何を学ぶ必要があるのかを知るするために、ロードマップなどを確認してゴールを把握しましょう。

ゴールを認識することで、途中で目標を見失って学習のモチベーションが下がってしまうことを防ぐことができますし、遠回りな学習をせずに済みます。

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