ITエンジニア業務を行う上で役立ったと感じる書籍
どうも、ひろポン(@HiroshiSano0711)です。
僕は書籍大好き人間なので、とりあえず気になる書籍は読んでみる派です。
技術書は普段よく話題にあがるのですが、業務を行う上で役立ったという書籍(思考術や仕事効率化など)についてはあまり話題にあがらない印象があります。
Webエンジニアとして成長できたのは、どちらかというと技術書以外の書籍の方が大きな割合を占めていたように思えます。
そこで、今回は僕が業務で役立ったと感じる書籍10冊をゆるくご紹介していこうかなと思います。
考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則
エンジニアになって最初に読んだ書籍です。
仕事をはじめた頃は
「何を言いたいのかがわからない」
「結局何を話して決めたいのか?」
などとよく言われました。
そもそも論理的に考えたり話す力がなく、技術面でも危ないうえに、そもそも全く仕事ができない人間だということに気づきました。
それまではIT以外の業界で仕事をしていましたが、自分でプロジェクトを進めるようなこともしたことがない、そういう意識すらもない完全なる「指示待ち人間」だったのです。
そんな状態だったので、代表から「とりあえずこれを読んできて」とおすすめされたのがこの書籍です。
最も大きな問題(ピラミッドの頂点)は何かを考えたり、それをわかりやすく伝えるためにどのような論理構造にすれば良いのかなどを学べます。
報連相をするとき、顧客に送るメールの文章を作成するとき、資料を作るとき、会議で議論するとき、仕様について確認するときなどなど、いろんな場面で幅広く役立った書籍です。
かなり頭を使う書籍で読むのに時間がかかります。
ちなみに僕は毎日必死に読み進めて1ヶ月くらいかかりました。
ただ、この書籍はもっと時間をかけてでも読む価値があると思いました。
5年前ぐらいに読んだので、もう1回読み直そうと思っています。
問題解決「脳」のつくり方
思考には欠陥がある、ということを具体的に教えてくれる書籍です。
思考の欠陥とは
・結論を急ぎすぎる
・ほどよい案が出たらそれで満足してしまう
・考えすぎて逆にややこしくしてしまう
などのことです。
なぜそういった思考に陥るのかや、それらを防ぐ方法などが解説されています。
「そういえばアイディアを出したり会議で議論する時にそういう思考に陥ってたなー」と気づかされた書籍です。
この書籍を読んでから
「それは結論を急ぎすぎていないか?」
「もっと良い案がないか?」
などの自問自答ができるようになって、会議で発言する回数が増えました。
他の人がどのような思考をするのかという思考の特徴的なのもなんとなくわかるようになったりします。
鬼速PDCA
1つのサービスを担当することになり、現状のサービスをどんどん改善する業務についたときに読んだ書籍です。
・次にどういう行動をすればよいのか
・いつ会議を設定すればよいのか
・何を話し合って決めればよいのか
・どのように数字を出せばよいのか
・何を目標に設定すればよいのか
・どんな施策を考えていけばよいのか
などが何もわからない状態で、当然、亀のスピード以下で何も改善できませんでした。
そんな時にこの書籍を読んで実践していくことで、少しずつできるようになっていきました。
PDCAを回すことは本当に難しいこと、PDCAを意識することで結果がついてくることを痛感した書籍です。
プライベートでも仕事でも、PDCAを回していける人は強いですね。
PDCAを回していけるように今後も努力を続けていきます。
なぜ、あなたの仕事は終わらないのか スピードは最強の武器である
これは仕事が終わらずに毎日残業でタスクの嵐に飲まれていたときに、良い加減抜け出したくて読んだ書籍です。
仕事は無限に続きます。
タスクも無限にあります。
夜遅くまで残業しても、仕事は減りません。
なぜなら、みんな仕事が終わったから家に帰ってるのではなく、疲れてもう仕事ができないから帰ってるだけだったからです。
もちろん新しい知識や技術を学習する時間はないので技術力もほとんど上がりません。
ただ忙しいだけ、ただ仕事で疲れて帰って寝るだけの生活が続きました。
この書籍は、その仕事が終わらない理由とそこから抜け出す方法を教えてくれた書籍でした。
伝え方が9割/伝え方が9割 2
相手に何も伝わっていない、そもそも伝えようとしていない、伝わっていると勘違いしていることに気づいた書籍。
伝え方次第で相手からの印象や相手の行動まで変わることがわかりました。
その言葉を発することで相手がどう感じるのかを前提に、どのように伝えたらお互いに良い結果になるのかを学べます。
開発業務ってコミュニケーションが頻繁に発生します。
コミュニケーションがスムーズに行われること、が隠れた前提になっている気がしますが、思った以上にネックになるのはコミュニケーションだったりするんですよね。
一番伝わる説明の順番
メンバーや顧客に説明しても質問が絶えない。
それってどういうこと?
この場合ってどうすればいいの?
といった質問を頻繁に受ける。
ある程度業務に携わっていれば、大体サービス内容についてわかってきますが、開発者でない方に伝わるように説明するとなると難しいです。
先ほどの『伝え方が9割』の書籍と似ている部分がありますが、こちらは「伝える」の一場面である「説明する」に特化した書籍です。
両方合わせて読むとより理解が深まりました。
ANAのVIP担当者に代々伝わる言いにくいことを言わずに相手を動かす魔法の伝え方
この書籍は接客のプロであるキャビンアテンダントの方が書かれたもので、主にトラブル対応が必要な時にどのように伝えるかが解説されています。
顧客同士でトラブル発生した場合、もちろんお互い言い分があります。
どちらか片方の味方をしてしまうと、もう片方が不満を感じてしまい大事な顧客が離れていってしまう要因になりえます。
あくまで中立的な立場でその場をおさめるにはどのように伝えて対応すると良いのかを教えてくれる貴重な書籍です。
普段Webサービスを開発・運用などをやっているので大事な視点が身につきました。
SEとプロマネを極める 仕事が早くなる文章作法増補改訂版
現在読み進めている書籍です。
言われると気づくのですが、文章力って訓練する機会がほとんどないので、当然ながら下手です。
何かしらのスキルを身につけるためには、繰り返し訓練するしかないです。
しかし、そうはいっても社会人になってからは忙しくなり、訓練する時間を確保することが難しくなります。
その結果、いつまでも「文章が下手だな」と言われ続けることになります。
これは文章力以外のありとあらゆるスキルでも共通だと思いました。
ITエンジニアの業務では、仕様書、設計書などドキュメントをよく作成しますし、チャットでやりとりする機会も多いので、文章力はぜひ身に付けておきたいと感じたので手にとった書籍です。
これも読むのに時間がかかるので根気を入れて読む必要がありますが、このような「やりこめる」書籍は本当にやり込むと結果が変わっていくので楽しいです。
insight(インサイト)――いまの自分を正しく知り、仕事と人生を劇的に変える自己認識の力
自己認識を高める書籍です。
最近は「認識する」「気づいてもらう」「意識を変える」ということがどれだけ難しいかに悩んでいます。
業務の進め方が悪いのでここを改善してほしい、もっとこのツールを取り入れて試してみたい、この問題を解決したい、などと思ったり、または相手から指摘されることもたくさんあります。
しかし、相手に伝えたり、相手から指摘を受けたりしても
・それやったら給料/評価があがるんですか?
・やるのはけっこうですが自分を巻き込まないでいただければ
・自分はそうは思いませんが
・それってやる意味あるんですか?
・なぜそんなにやる気になってるんですか?
など、そもそもの認識が何かずれている、認識できていないといった状態を数多く経験してきました。
もちろん、僕自身もなかなか事実を認めれない、認識できていない状態でした。
この書籍は
自分がどう思われているのか?
自分はどういう人間なのか?
といった自分を知ること、認識することに特化した書籍です。
「ひろポンはもっとこうした方が良いと思うよ」とアドバイスをもらっても、当の本人が認識しないと何も始まりません。
「ひろポンはもっとこうした方が良いと思うよ」
「あ、そうなんですか...(これ本当に僕に言ってるのかな?🤔)」
といった感じになった場面が何回あったかわかりません。
書籍では自己認識能力は21世紀のスキルだと述べられていますが、自分もそうだと思いました。
「自己認識能力が低いから高めよう」と他人から言われても気づきません。
なぜかというと認識されないからです。
ここが難しいところです。
・誰も本音を言ってくれない
・本音を言っても本人が聞こうとしない
っていう2つの大きな壁があります。
本当に人間って自分で気づかないと何も変わらないんだなってつくづく思いました。
自己認識はありとあらゆる能力に関連する本質的な要素だと思うので、僕はこの書籍をすごい大事にしています。
さいごに
こんなしょうもない記事ですが、最後まで読んでいただきありがとうございました。
もちろん、実際に読んだ/読んでいる本のみご紹介しています。
同じ境遇の方に役立てば幸いです。
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