受験国語 過去問 都内女子中 偏差値77倍率1.8 東大進学率が高い
100点満点 50分
大問一 小説文、比較的易しいので省略。
大問二 論説文の最も難しい問題を解いてみよう。
<大問二>
問一 a~dを漢字に直しなさい。bは当てはまる漢字一字を答えなさい。
a ちゃかす→茶化す b 足(をすくわれる) c ていき→提起 d わけしり→訳知り
問二 ( X )に入る内容を答えなさい。
<本文>
自分が知覚している現実と、本当に生きている現実が同じものであるという保証はない。
脳自体が、この世界をバーチャルに理解しているので、何が現実か、人間には、実証できない。
(上と同じ内容が三行)
コップを持った時の例。(最後の二行)→視覚と触覚自体が、ニセモノだったとしても、そのことに気付けない。
「ローマ人は味と色については議論しない」といわれるが、それも( X )ということなのだろう。
<考え方>
一段落目も二段落目も、同じ内容をくり返していることが分かる。
キーワードをまとめると、自分が知覚している現実と本当の現実が何なのか、人間には分からない。知覚がニセモノだったとしても気づけない。
それではローマ人が味と色(つまり知覚)について議論しないのは、
<解答例>
「自分と他人の知覚のしかたが違うのに、議論してもしようがないから」だと分かる。
「自分だけの知覚の仕方で、議論しても意味がないから」
「自分のみの知覚で議論しても、無駄だから」
と書けたら、10点中7点は取れるでしょう。
しかし、後半を読んでいくと、イラク戦争の時のマスコミの報道について書かれており「キャスターが訳知り顔にコメントをすることは、新たな主観が加わるだけの無意味な作業」とあります。
自分だけの知覚の仕方→主観と言い換えられます。主観→自分中心に見る事
主観にすぎないものを議論しても仕方ない。
と書けたら、完璧ですね。
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