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【今日のコラム:学生時代の変な奴②】

【今日のコラム:学生時代の変な奴②】

シリーズ化した「学生時代の変な奴」編の第2弾をお送りしたいと思う。
学生時代(主に小~高)の、クラスの中に一人は要る変な奴。
その第2弾だ。
 
 
■アカギ
 
同じクラスではないが、隣の「数学クラス」という進学クラスのアカギについて紹介したいと思う。アカギは勉強についてはいつもトップクラス。であるが、もちろん、半面身体能力については低レベルであった。大阪の「くいだおれ人形」のような風貌で(というかクリソツ)、なんだか、そのチャームぶりが周囲をいらつかせた。(何故だか分からないが、こづきたくなるのだろう)
 
体育祭の本番のことである。まあ、どこの学校でも終盤の見せ場である「組体操」のプログラム時に事件は起こった。大体チームを組むのは、2クラスで1チーム、われわれは9組(数学クラス)、10組(英語クラス)で編成されていた。
本番の緊張感もあり、集中力が高い中、続々と練習時以上のクオリティの技を披露できた。終盤に向かい、ここら辺を完璧にキメたら、恐らく大喝采を得たであろう。しかし、大の見せ場、タワーで事件は起きた。

小気味良く教員の笛の合図で、各々の小チームは形をつくってゆく。増え3回目で、3段の党の、一番下の土台が円形上に肩を組む。そこまでは良かった。次の笛で、2段目が1段目の土台を登り、3人編成の円形台を作るのだが、一番したの1段目から、「あれ、重たくね?」「重てえし、何か人数すくなくね?」。それに対し、我々2段目は3人のはずが4人編成の円形にっており、「何か多くね??」と騒ぎになった。要は1段目の人員が2段目に混入していた為、1段目は6人のはずが5人、2段目が3人のはずが4人になっており、バランスを欠いていた。

犯人はもちろん、そのアカギであった。アカギはそもそもが、1段目(1番下)なのであるが、なぜか、本番は2段目にあがってきた。それはきついであろう。支える人数が減り、支えられる人数が増えたのだから。我々はそれが原因で、2段目確立の段階で総倒れしてしまって、これまでの好プレーが台無しに。やってくれたよ、アカギくん。練習の時まで、1番しただったのに、何故、本番は2段目にくるかねえ。先生の最後の長い笛で、10塔ちかいタワーが決まっていたのに、我が、進学クラスの1塔のみ、その場でヘタレ手いた。なんともお粗末な結果である。失敗の張本人であるアカギはなぜか鼻血を出して、泣いていた。いやいや、泣きたいのは俺らだし、鼻血を出すのは、一番下か一番上の連中だろうよ。
 
 
これは氷山の一角で、ここぞというときに、アカギくんは何かをやらかしてくれるのだ。今では笑える思い出話になっているから良いものの、当時は殺したくなるほど怒りを覚えた。
 
そんな変な奴であった。
 
 
つづく



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