国際ロマンス詐欺で2700万円失ったことに気づき、そのまま愛した結果

対面での直接交流が一時期減ったことで、SNSの出会いも普通になりました。しかし、人生を台無しにする詐欺がはびこっています。
毎日たくさんのメッセージを受け取り、誰かに好かれているように感じると、その相手を好きになる性格の人がいます。また、相手を思いやり、相手に深く追求せずに物事を良い方向に捉えてしまう人もいます。
私はそのような人だったので、少し変な気もしながら、大丈夫だと自分で自分を納得させてしまい、資産全てを失いました。
30代ならやり直せるかもしれません。私は40代後半、やり直しが出来ません。ある程度貯蓄のある、40代~50代を狙っているようにも思います。

詐欺師の手法は洗練されており、私はこの詐欺師(桜美、ゆんめいと名乗る、台湾人、自称34歳)をあまりに愛してしまったため、手遅れになるまで詐欺と気付きませんでした。
なお、この詐欺師について、詐欺師も詐欺にかかって囚われ、逃げ出せない中で働かされている事も聞きました。

今回のような、損をしないようにしましょう、という物を最後まで読んでいただける方は多くはないと思いますので、得をする方、私が詐欺に遭うまでの20年間に資産運用を行って、気付いたことも書きました。知っている人も居るのだと思いますが、それでも最後まで読んでいただければ、唯一ほんの少し苦しみが和らぎます。

一、概要
二、騙しの手法1~7
三、被害の経緯
四、順調だった資産運用方法
五、騙された後も愛した結果(別記事にLINEのやりとりを載せました。詐欺師の人格や境遇が少し分かります)



一、概要
恋愛感情を利用し、将来の二人の生活や子供を持った時のために、一緒に暗号通貨取引をするようもちかけられる。リスクの少ない取引をするためには一定のまとまった資金が必要との説明。不足する場合は相手が貸してくれる(ように見せかけられる)。
しかし、暗号通貨を入金した取引所そのものが詐欺サイトで、二度と出金することは出来ません。
暗号通貨取引については、叔父が投資会社を運営しており、その情報をもらっているのでリスクが無いとの説明。
被害額が600万円くらいになる頃から「仕事に厳しい叔父」という設定のLINE(実際は詐欺師が二つの端末を使っているだけ)を直接紹介され、三者でのやりとりとなります。
取引リスクを少なくするため、「仕事に厳しい叔父」の要求額を準備する必要がある。未来のために頑張りましょう、と詐欺師から求められ、さらに被害が拡大します。

この詐欺師桜美はとても賢い相手でした。相手を騙すマニュアルや訓練に加えて、自分でも工夫しています。英語も達者でした。



二、騙しの手法1~7

1【自分から行動を取るよりも、私に行動させるような引きの行動で、不信感を少なくさせます】

2【事前に伏線を張ります】

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