派遣の看護師⇨介護職に戻りたい と思う日々

今年から数年ぶりに看護師として働くことになったのだが、はっきりいって失敗だったかもしれない。ひとつの人生経験としてはいいだろう、しかしずっと続けていく気にはまったくなれない。
 高齢者の健康管理の難しさ、何かあったときの対応という点で、ベテランの経験豊富なナースが施設で働くべきだと感じている。

急変時の対応? とりあえず“IMO”だったか? これは、点滴、モニター、酸素の頭文字である。もっとも病院じゃないからモニターはつけないし、点滴は併設するクリニックナースがルートを確保してくれる。こっちでやることは状態の観察とかがメインになる。
 発熱が出た、というのもそうだし、医師は「とりあえず抗生剤」を出してくるが、原因が細菌だと分かっているわけでもない。もしこれがコロナの流行だったら…と思うとぞっとする。
 また排便コントロールひとつとっても、難しい。入居者は便秘がちで下剤だのみだ。自分でトイレに行く人には、腹部を聴診したりお腹の張り具合で排便解消、としているが、ほんとのところ便が出ているのかどうか確かめようがない。
 あとは、内服薬の変更とか、薬剤に関する煩雑な事務的な仕事なんかもうっとうしいと感じている。介護職からひっきりなしにかかってくるPHSの連絡さえ、ストレスである。もう自分の職業人生としては、介護でやっていこうと考えている。

先日、看護課長に相談し、派遣の契約を2ヶ月で終了するつもりであること、その後は同じ施設で介護職として就職したい旨を打ち明けた。すると、看護課長は露骨に不満な様子で、こちらとしてはちょっと驚いた。
 私が介護で働きたいことを上の人に掛けあってくれないか、と相談したかったのだが、看護課長がいうには、「自分で直接応募するように」とのことであり意外な反応だと感じられた。これまでにも派遣で働いていて、施設の方から常勤にならないか、と声を掛けられることはたびたびあったわけだから。
 看護と介護、職種は違ったとしても、こっちが同じ施設に就職したいと言っているのだから、もっと喜んでもいいんじゃないのか? 看護課も少ない人数で回しているのは承知で、心苦しいところではあるが、はなっから派遣頼みで回していこうとすることには無理がないか。
 去年までは介護派遣で、今年からは看護師派遣で働いてきて違和感があるのは、多くの施設では「派遣職員は契約を更新するのが当たり前」と思い込んでいる節がみられることだ。いやいや、契約期間が決まっているからこそこっちは安心して働けるわけで、それが派遣で働くことの数少ないメリットなのだが、なぜかそういうことが理解されない。だったら、常勤とパートだけで業務を回したらいい、とこっちは思う。

とはいえ、依然としてそこの施設で働き続けることには興味があるので、近日中に結論を出したいと思う。