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霊気満山 紅葉の高尾山に登ってきた
ふだんのハイキングとはべつに、定期的に行くようにしている場所があって、それが高尾山と湘南海岸である。今回、高尾山に登ってきた。実際、関東南部に居住する人にとっては、もっとも身近な山でしょう。
いつも行くコースもだいたい決まっていて、稲荷山コース〜頂上〜コンクリートの坂(1号路?)をえんえん下っていくというものである。これまでに何十回と登っているコースだから、いま歩いているところが全体の行程のどのへんかな、というのがなんとなく体にしみついる。
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稲荷山コースは、この1〜2年の間にリニューアルされて、登山路に木の板が敷かれるようになった。たしかにそれで登りやすくはなったかもしれないが、登山の味気がちょっと削がれたような感じはします。
毎回登る時には、頂上でおにぎりを頬張り、帰り道の途中でだんごを食べ、寒い時期には甘酒を買って飲みます。しかしいまの紅葉の季節、高尾山ビジターセンター付近の混雑もすさまじいもので、座る場所がないのが難点でした。
高尾山に来ていつも不思議なのは、その外国人の多さである。とくに多いのは中国人だろうか。外国からわざわざやって来て、日本の山を登ろうと考えるのも奇妙なことのように思えます。たとえば、わたしたちが中国やアメリカへ旅行して、現地の山に登ろうとはなかなか思いつかないでしょう。
高尾山に来る客の大半、見たところ9割がたはケーブルカーで頂上付近まで来る人たちで、彼らは観光客であっても登山客とはいえないでしょう。ほんとの登山客は少数なのが残念です。
なにかの記事で読んだけど、日本でいちばん遭難件数の多い山というのは、じつは富士山ではなく高尾山なのだという。このくらいの低山でもじつは遭難の危険が潜むわけです。わたしもいつも登り慣れてるコースから一步外れたら、たぶん知らない道に戸惑うのかもしれない。