元看護師が、病院の介護職になったら

以前も何回か書いてきたが、介護の仕事に本腰を入れるまえは、看護師として働いていた。
 ひさしく医療現場はさけていたし、とくに看護師の下ではぜったいに働きたくない、と思っていた。それだけに、病院に戻ることには複雑な思いがある。

しかし今回、派遣で就業先として、療養型病院を選ぶことにした。べつにそこがいいと思ったからではなく、他とくらべてまだ通勤がしやすいと思ったからである。
 そこで悩ましいのは、元看護師であることをいかに悟られないようにするか、である。べつに隠す必要はないが、だれかに説明するのが面倒なのだ。
 派遣の面接(顔合わせ)でも、以前病院で働いていたことは説明したものの、自分が看護師だったことは一言も口にしないし、その必要もないと思っていた。

そこは時給はいいものの、7時間労働。8時間働くところにくらべて、どうしても給料の総額が下がってしまうことはネックである。一度ならず辞退しようかと何度か考えたが、もう契約が済んでしまったことだし、このさき数ヶ月の間はそこで働くことに決めた。
 
元看護師が、素知らぬふりをして、看護補助というか介護業務を行うことになる。
 病院はきらいだったが、メリットがあるといえば、感染対策がわりとしっかりしてるところか。たとえば、制服は院内で洗濯してくれるし、家に持ち帰ることはしない。
 女だらけの看護部と病棟の世界。あくまで周囲と距離をおきながら超然として、一方で観察者としてさりげなく周囲をよく見ながら、無難に仕事をこなしていきたいところだね。