令和5年度 第二種電気工事士技能試験の虎 <時短学習法>
技能試験をできる限り効率良く、最短の学習時間で資格取得をしたい。
そんな方のために、私の学習方法をまとめてみました。
実技なので最低限、手を動かして覚えることはあります。
技能試験は、事前に施工練習をやればやるほど上達しますし、短時間で器具を配線することができるようになるでしょう。
それでも、候補問題13全てを試験前に施工しておく必要はありません。
どの候補問題にも、同じ工程があるため、重複工程は思い切って省いてしまって大丈夫です。
本記事に記載している内容で、私自身実際に合格することができました。
少ない時間で効率よく、第二種電気工事士の資格取得を目指している方の参考になれば幸いです。
それでは、実際に試験日までに実施すべきことですが、基本的には、次の二つです。
どちらも、ホーザン株式会社の電工試験の虎というYouTubeを見ながらやりましょう。
技能用の問題集や参考書は買う必要ありません。
事前に用意するものは、工具と器具です。
私の場合が技能試験のために事前に購入したものを参考に記載しておきます。
全てAMAZONで購入し、工具が9,000円くらいで練習キットが15,000円でした。
(練習キットは、候補問題全13を一回転できるものだったので、ケーブルは、かなり余りました。。。)
電工ナイフ
VVFストリッパー
圧着工具
ウォーターポンププライヤー
上記以外で技能試験で必要なプラスとマイナスドライバーは、既に持っていたものを使いました。
それでは、技能試験突破に必要な複線図を書く練習と候補問題の施工について、それぞれを詳しく見ていきましょう。
◎単線図から複線図を書く練習をする
まずは、電工試験の虎を見ながら、候補問題 No.1~No.13まで複線図が書けるようになりましょう。
単線図と施工条件を見て、複線図が書けないと施工ができませんので、ここは地味ですが繰り返し練習です。
候補問題のどれが出題されるかわかりません。
過去の出題を振り返ってみても、比較的満遍なく出題されているので、複線図は、候補問題の13通り全て書けるようになりましょう。
目標は、3分で書けるくらいを目指して下さい。
5分かかると、試験ではきついです。
最初は、ホーザン株式会社の電工試験の虎のYouTubeを見ながらやりましょう。
最終的に、YouTubeを見なくても3分くらいで書けるようになればOKです。
複線図を見て施工できればよいので、ケーブルの種類や長さは無くてもかまいません。
ケーブルの色、圧着マークの種類はミス防止の意味合いが強いので必ず書きましょう。
出題の例と複線図を No.1~No.13まで、全て掲載しておきますので、答え合わせ用にお使いください。
複線図は2種類掲載しています。
一つ目は、ホーザン株式会社の電工試験の虎のYouTubeで書いているものと同じにしております。
二つ目は、HiroPaPaが混乱防止のために工夫を凝らしたものです。
HiroPaPaは、複線図を描くときに、接地側、非接地側を右に書くか左に書くかを悩んでしまうことが多かったです。
そのため、上部の負荷は非接地側(黒)が常に右になるように複線図を描いていました。
(No.10だけは例外に非接地側が左側になってます。十字の問題は例外と覚えてください。)
どちらを使ってもらってもかまいませんので、複線図が素早くかけるようになりましょう。
◎候補問題を実際に施工する
複線図が書けるようになったら、実際に手を動かして電線を切ったり、器具に結線したりして、施工のパターンを覚えます。
13の候補問題をすべて一通り制限時間内に施工できるようになる必要はありません。
そんなことをやっていると時間がかかってしまいます。
なにせ、ランプレセプタクルだけでも12回施工することになりますので、時短合格するためには、なるだけ重複作業は避けましょう。
ただ、一回も施工をしたことがない器具を本番で施工するのはリスクが高いです。
そこで、本記事では候補問題ごとに覚えておくべき施工内容を紹介しております。
例えば、候補問題 No.1では、以下の7つの施工方法を練習します。
①ケーブルの切断と心線被覆ストリップ施工
②ランプレセプタクル施工
③引掛けシーリング施工
④埋込連用取付枠施工
⑤スイッチ施工
⑥リングスリーブの圧着施工
⑦差込型コネクタ接続施工
施工方法についても、ホーザン株式会社の電工試験の虎のYouTubeを参考にするとよいでしょう。
候補問題No.1は、最初ですので7つもの施工方法をマスターする必要がありますが、候補問題を進めていくと、重複している器具が多いため、新たに練習する内容も少なくなります。
各候補問題を練習するに従い、新しい器具を取り扱うことになりますので、その都度、施工方法をマスターすることで、複線図さえ書くことができれば、実際の試験で施工することができるようになります。
それでは、いよいよ、候補問題ごとに単線図、複線図、施工内容をみていきましょう。
候補問題 No.1(難)
候補問題 No.1 単線図と施工条件
候補問題 No.1 複線図(HOZAN版)
候補問題 No.1 複線図(HiroPaPa版)
候補問題 No.1 施工練習
ホーザン株式会社の電工試験の虎のYouTubeを参考に施工練習をします。
最初の問題ですので、一通り施工を行い回路を完成させてみてください。
候補問題 No.1 でマスターすべき内容は次のとおりです。
①ケーブルの切断と心線被覆ストリップ施工
候補問題 No.1は、EM-EEFケーブルを使用しますが、VVFケーブルで練習してもOKです。次の3点をマスターしましょう。
VVFストリッパーを使って、長さを図ることができる
ジョイントボックス側の外装ストリップ長は100mm、リングスリーブによる接続部分の心線被覆ストリップ長は20mmと覚える
VVFストリッパーで、ケーブル切断、外装および心線被覆がストリップできる
②引掛けシーリング施工
引掛けシーリング施工は、次の4点をマスターしましょう。
引掛けシーリング側の外装ストリップ長は20mm、心線被覆ストリップ長は10mmと覚える
接地側と記載されている方に白線とし、心線が見えないよう結線できる
真横から見て心線被覆が台座の下から見えないよう結線できる
マイナスドライバーを使って結線を外すことができる
③スイッチ施工
スイッチ施工は、次の3点をマスターしましょう。
スイッチ側の外装ストリップ長は100mm、心線被覆ストリップ長は、スイッチ裏面に記載されているストリップゲージの長さ(12mm or 10mm)に従う
100mmの黒線(余り線)を使い、渡り線が結線できる
マイナスドライバーを使って、スイッチから結線を外すことができる
④埋込連用取付枠施工
埋込型連用取付枠施工は、次の3点をマスターしましょう。
マイナスドライバーを使って、埋込型連用取付枠に上下正しくスイッチを取り付けることができる
マイナスドライバーを使って、埋込型連用取付枠からスイッチを取り外することができる
埋込連用取付枠に取り付ける器具が一つなら真ん中、二つなら上下に取り付けると覚える
⑤ランプレセプタクル施工
頻出のランプレセプタクル施工は、次の6点をマスターしましょう。
ジョイントボックス側の外装ストリップ長は100mm、差込型コネクタによる接続部分の心線被覆ストリップ長は12mmと覚える
ランプレセプタクル側の外装ストリップ長は45mm、心線被覆ストリップ長は20mmと覚える
VVFストリッパーを使って、のの字曲げの施工ができる
ランプレセプタクルの非接地側(中心まで伸びている方)を黒線とし、右巻き(右側に隙間あり)で結線(ねじ止め)できる
心線被覆を噛みこまずに結線(ねじ止め)できる
真横から見て外装が台座の上から少し見えるよう結線できる
⑥リングスリーブの圧着施工
リングスリーブの圧着施工は、次の5点をマスターしましょう。
リングスリーブと圧着工具を使って圧着施工ができる
心線被覆を噛みこまずに圧着施工ができる
リングスリーブの下から心線が10mm以上見えないよう圧着施工ができる
複線図に記載の通りにの圧着マークで施工ができる
リングスリーブ上部から心線が5mm以上見えないように末端処理ができる
⑦差込型コネクタ施工
差込型コネクタ施工は、次の2点をマスターしましょう。
差込型コネクタの奥まで心線を差込み接続施工ができる
差込型コネクタからケーブルを外すことができる
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