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日本最古の官道(竹内街道)で行く飛鳥・石舞台古墳への路

 2016年のとある週末。誰もが社会科の教科書で見たことのある石舞台古墳へ、ようやく重い腰を上げ自転車で行ってきました。往路は日本最古の官道である竹内街道を使って気分ルンルンの65km。復路は何も考えていなかったので苦難の連続。半年ぶりの100km超ライドで無事に家まで帰れるのでしょうか…。


ルート選定と決行日

 金曜のお昼休み。パソコンの前で週末の予定を考えながらなんとなくGoogleMapを眺めてました。適当にZoom INしたところが、大阪と奈良の県境でした。
「へー。竹内街道…こんな道あるんだ。」と思いながら東へスクロール。そこで見つけてしまいました「石舞台古墳!」。大阪に住んでいるうちに一度は行こうと思っていましたが、実行に移すことなく・・・早10年。行きたい気持ちも忘れかけていました。で、急いで会議を開催。

**【脳内会議 議事録】
 私左脳)いつ古墳行くの!?
 私右脳)明日でしょ。
 私左脳)ルートは?
 私右脳)竹内街道でしょ。
 私左脳)帰りは?
 私右脳)その場の流れで決めたらエエやん。
【決定事項】
 明日5時起床。
 モバイルバッテリー持参。 **

 ルートも行先も即決定です。自宅→なんとなく南→大和川CR→石川CR→国道166号竹内街道→なんとなく南東→石舞台古墳→なんとなく北西→自宅。「なんとなく」が3回入ってますが、毎度のこと。その場で交通標識 or GoogleMap見て決めてます。

自宅から大和川サイクリングロードまで

 AM5時起床。5時半に出発の予定が熊本地震のニュースを見てたら6時半で既に1時間押し。自宅の淀川区から大和川CRまでは最短距離で行こうと焦って出発。
 …が「焦ってもしょうがない」。十三を抜けて方針変更。古い記憶から、車通りが少なく、ミスコースも防げ、走りやすい阪神高速堺線の高架下のルートで行くことにしました。

 福島からしばらくは「あみだ池筋」で南下。

 芦原橋付近で新なにわ筋へ。

 途中で阪神高速堺線の高架下に。土曜の早朝7時頃は車少なくて走りやすい。途中、住之江に入ってから大和川通りを東へ。大和川まで1時間半弱ほど掛かりました。そのうち信号停止は30分。市街地抜けるのに時間が掛かるのはしょうがない。

初めての大和川サイクリングロードと石川サイクリングロード

 これまでの自転車で到達した最南端は大阪城と大正区でした。今日この時点で記録更新。初めての大和川CRと石川CRは風も無く天気も最高。堪能しました。

 この時点で8時前。道がイマイチわからないので、しばらく写真をとりつつ前を走るアベックのローディーが視界に入る距離で付いていきました。

 思っていたより川も綺麗で昔とは違うよう。この先の石川CRは写真撮り忘れました。大和川CRから石川CRに乗り換えるところがわかりづらかったですが、どちらも走りやすかった。淀川・神崎川より好きになりそう。
 どうでもよいですが石川CRでググると「CR石川さゆり」、パチンコ台の情報の方が豊富(笑

国道(酷道)166号線 竹内街道で峠越え

 CRを抜け本日のメインイベント1個目『国道166号 竹内街道』へ。調べたところ日本書紀にも記載されており、推古天皇の時代に作られた日本最古の「官道」とのこと。奈良から難波に抜ける街道で遣隋使の使節一行の往来にも使われたとか。小野妹子や鑑真も使った道かと思う(勝手な想像)と胸熱です。
ただし、きちんと下調べしてなかったので、途中で峠越えヒルクライムがあるとは思ってませんでした。少し反省。でも雰囲気も良くエエ感じで楽しめました。

 CRから竹内街道の合流箇所を調べてなかったので、サイクリングロードを普通に通り過ぎ危うく富田林まで行くところでした。今日はこの後もミスコースを繰り返し体力が奪われていきます。。。

 竹内街道の入口、ワクワク。しかし、わかりづらい。。。しかも国道ですが自動車1台がようやく通れる幅です。この写真の前に道を間違え1kmほど山を無駄に登ったのはヒミツ。

 街道沿いのお宅すべてに小さい看板付きの花のプランターが置かれていて和みます。

 途中、街道も旧・新道で分かれます。少し登りますが旧道はこの雰囲気ステキ。

 旧→新道へ移り想定外のヒルクライムを終了。竹内峠てっぺんは奈良との県境でした。自転車で奈良は初進出。この後は葛城市、大和高田市方面へダウンヒル。

竹内街道ダウンヒル(奈良側)~大和高田市方面へ

 奈良側の竹内街道(旧道)もエエ感じで、なんとなく東へ進んで大和高田市に突入。

 奈良側の旧道入口。

 林道っぽい雰囲気です。

市街地に入ってもこんな街並みを抜けます。街道はすぐ終わり。この後は大和高田バイパスの高架下を進みました。

右往左往しながら橿原神宮~明日香村の石舞台古墳へ

 大和高田から古墳までのルートは決めてなかったので、GoogleMapのナビを使って徒歩ルートを検索。信号待ちで携帯をちょいちょい確認しながら古墳を目指します。ただやってくれるぜGoogleMapの徒歩ルート。普段は出ない「ナンデヤネン」がつい口から出ます。

 怪しげな道ですが、ナビに従って行ってみました。

…オフロードでした。泥もあったけど晴れてて良かった。なんとかコケずに通過。

オフロードを抜け階段で自転車を担いでシクロクロス状態。砂利道に出て、振り返るとヤツがいた。神武天皇陵。

 両サイドの深い森は橿原神宮です。緑に囲まれて気分良し。道も走りやすい。神武天皇を祀ってるそうです。

 神宮前はお祭り準備中。寄りたかったんですが、この時点で10時20分。当初の予定では古墳に着いてる時間だったので泣く泣く断念。古墳まであと10km。ちょっと焦って写真ブレてます。

 交通標識の「石舞台古墳」の表示を頼りに飛鳥資料館手前を南下し、古墳へ向かいます。里山でも北摂とはやっぱり雰囲気も違いますね。少しアップダウンがありました。
 レンタサイクルのママチャリで走ってるオジ様はシンドそうで押して歩いてました。

念願の石舞台古墳を観察

 焦って頑張ったかいもあり10時45分に古墳へようやく到着。駐輪場で自転車を止め入園料250円をお支払い。待ちに待った古墳を見学。Let's 古墳‼︎
 石舞台古墳は蘇我馬子墓かと思ってましたが、可能性の一説で、実際には不明らしいです。「馬子」…古代のキラキラネーム??私は我が子に「馬子」とは名付けないでしょう絶対に。

【遠目から見てノ所見】
 ただの石の塊・・・?

もうちょっと寄ってみましょう。このあと5秒後にSPD-SLシューズが滑ってこけました。

【近くから見てノ所見】
おっ?手で触れる?珍しい遺跡じゃん。

 はい。区切られてなかったので手で触れました。唯一書かれた注意書きは「登るな」でした。もうちょっと寄ってみます。

なんと古墳の中に入れるではありませんか。「いざ入ろうぞ。はいろうぞ。」

【中に入ってノ感想】
 軽く中に入れる石室遺跡なんてあるんですね。ただの石に囲まれた空間ですが、なんかパワー授かれそう。入った瞬間フっと口から「すごー」と声が出てしまいました。
 教科書の写真や外から見ただけではわからない。早起きして峠を越え65km走ってきたかいがありました。内部は思ったより広くイナバの物置より人が入れそう。

 もうちょっと色々と訪れたい遺跡がありましたが、ここは奈良県明日香村。帰宅時間を考え、泣く泣く現地滞在時間は15分。帰りましょう。
 次回持ち越した遺跡は 「酒船石」「高松塚古墳」「キトラ古墳」…etc。ほんの数キロ先なんですけどね。

もう一つの行ってみたい場所 桜井「三輪明神 大神神社」

 同じ道で帰るのはナシ。前日ネットでググりましたが、大阪への帰宅ルートで良さげな道がなかったんですね。とりあえず、こちらも以前から気になっていた桜井市三輪の日本最古の神社「大神神社」に寄れたらラッキーと思って北上します。
11時に再出発するも、もうちょっとで脚が売り切れそう。桜井市に入ってスグにコンビニ休憩。おにぎり2個完食。

 右手(東)に大きな鳥居が。後ろにそびえる山は大神神社のご神体「三輪山」。悩みましたが、この時点で完全に脚が終わってました。まだ12時前ですが、まだ家まで60km以上。こちらも次回に持ち越し決定。心の中で無事に家に帰れるよう三輪山にお祈りしながら、ひたすらペダルを回します。

帰路の一部ルートが決定!とりあえず奈良公園。

 帰路は香芝の方に抜けて柏原に行くのが最短ぽいですが道が狭かったイメージがあり、柏原から先が往路と被るので平坦で行ける20km先の奈良公園を目指します。鹿を見て癒されたい…。

暑いし、シンドイし、天理の市街地走るだけなんで…まさかの写真ゼロ。

 まぼろしでなければ、途中の信号待ちで、ハーレー乗ったオジサマと少し話しました。

**ハーレー爺)「・・・」無言アイコンタクト
私)会釈。「暑いですね」
ハーレー爺)「どこからきたの?」
私)「大阪です」
ハーレー爺)「どこまでいくの?」
私)「大阪です」
ハーレー爺)「??」
私)「いや。帰る途中でとりあえず奈良公園向かってます」
ハーレー爺)「気を付けてね」 **

たわいもない会話ですが、この区間て唯一残った記憶。

奈良公園到着!

 記憶がないながらも、ガリガリ君で自我を保ちながら13時に奈良公園につきました。「ガリガリ君ソーダ味とアミノ酸に刺激を加えたら新しい生命体が誕生するんではないか」と思うぐらい体と親和性が高い。それがガリガリ君ソーダ味(意味不明

 興福寺五重塔。

 鹿とChinese family。

 

「ならやま大通り」で清滝へ

 そのまま木津川に出て帰るルートも一瞬頭をよぎりました…が遠回りして距離が延びるのと、淀川が向かい風だったら…と想像すると断念。距離短めの奈良駅前から「やすらぎの道」~「ならやま大通り」〜清滝峠経由で帰ることにしました。このルートのアップダウンは想定内でしたが、やっぱりシンドかった。

 ずっーーーーーーーーとこんなアップダウン。100m登り100m平坦100m下りの繰り返し。太ももと膝が悲鳴を上げてます。信号が少ないのと生駒山が徐々に近くなってくるのが救い。

 奈良から清滝峠を5km/hで登りようやく大阪に。大阪方面に下ると5-6人登ってきてました。みんな速いわぁ。

四条畷、寝屋川を抜けて淀川CRで帰宅

 市街地を抜けようやく淀川に到着しましたが、疲労に加えて、強烈な向かい風!(- -;
 頭を下げていたら、鳥飼大橋を過ぎて対岸に渡りそびれました。あきらめてひたすら頭を下げながら毛馬閘門まで。

毛馬閘門に着きました。ここで偶然、Facebookの自転車友達でお世話になっているUさんとお会いでき写真撮っていただきました。
 自分で言うのもなんですが痩せたなー。自転車を始めて1年9か月。20kg減。10年前に戻りました。あと4-5kgは痩せたい。

まとめ

 飛鳥付近は見どころ多く魅力的な場所。再訪決定。ただ1回で見られる範囲が限られるため、やっぱり5時半出発必須。あとは最近はランがメインだったんで、たまには100km超ライドをして自転車向けの体力づくりしないとダメだなー。
 
でも、また行こう。

★ルート:http://yahoo.jp/MqqGpB

★走行距離:146km
 ミスコースで10kmは無駄にしてますが、とりあえず自己新。

★走行時間:7時間30分。観光・休憩は2時間半。
 6:30出発で17:30帰宅でした。

★平均Ave 18.9km/h
 奈良公園までは20km/hでしたが、後半タレました。

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