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セルフブランディング
今日のおすすめの一冊は、森田正康(まさやす)氏の『凡人のための人生戦略ノート』(かんき出版)です。その中から「本当のリスクとは」という題でブログを書きました。
本書の中に「セルフブランディングとは」という心に響く文章がありました。
《あらゆるものには輝くダイヤが隠されている。磨けば光る。》(トーマス・アルバ・エジソン/発明家、起業家)
企業や組織に所属しないで働く人を対象にした「セルフブランディング」という言葉がよく使われるようになりましたが、会社内の個人においても「自分は何ができるか」を見せておくことは必要だと思います。
そのために一番いい方法は、「これが得意です」ということを言い続けること。「人とコミュニケーションをとるのが得意です」「この分野についてよく知っています」ということを言っておくと、自然とまわりの人に刷り込まれていきます。サブリミナル効果みたいなものですね。
「そんなに胸を張って言えるような、得意なことがない」という人がいるかもしれませんが、その得意だと思っていることが完璧でなくてもいいと思います。大切なのは、みんなと同じだったり他の人とかぶりそうなものにしないこと。
たとえば、営業部なのに「僕は営業が得意です」というのは稚拙で、ブランディングの設計自体を間違えています。そもそも営業部だったらそうじゃないと困るわけで、その中で何の営業が得意なのかを打ち出しておくことが必要ですよね。
もう一つのポイントが、数値化できないものに強みを持たせること。「誰とでも仲良くなれるんですよ」でも「聞き上手なんです」でもいいから、数字に反映されないものを選んで「得意化」することが大事だと思います。
セルフブランディングで大事なのは「言い続けること」と「方向性を間違えないこと」。さらに、「数値化できない部分で差別化する」ことだと思います。
個性というのは持っているだけで、まわりがそう見てくれるものではありません。力は使わないとわからないように、個性も発揮しないと個性にならないのです。何か口に出してアウトプットすることで個性を表に出せているのです。逆に言うと、どんなささいなことでも表に出す意識さえあれば、それは個性になりえます。個性というものは自分で出していくものだからです。
◆大事なことは、日本や世界で一番にならなければ「得意」だと言ってはいけない、ということではない。まわりに比べて少しだけ得意というだけでよい。大事なことは、得意な分野をいくつも持つことだ。一つだけでなく、三つの得意が集まったら、それだけでレアな存在になる。
たとえば、「話すことが得意」×「太極拳ができる(得意)」×「ブログを毎日書いている(得意)」というようなこと。一つ一つの得意がそんなに秀でてなくても、それが三つも集まるとレアな人になる。
それが、個人をブランド化するという「セルフブランディング」。
セルフブランディングを確立したい。
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