今日のおすすめの一冊は、黒川伊保子氏の『運がいいと言われる人の脳科学』(新潮文庫)です。その中から「漢語と大和ことば」という題でブログを書きました。
本書の中に「完璧な美女は心に残らない」という興味深い文章がありました。
◆いつも静かで、笑いもせず、悲しみもせず、喜びもしない、感情の起伏のないコンピュータのような人には魅力がない。魅力のある人は、喜ぶときも、悲しむときも、楽しむときも、目いっぱい感情を爆発させる人だ。
性格も同じで、見方によっては欠点に見えるものが、実は大きな魅力の源泉であることは多い。個性とは、ある意味、欠点のことでもある。完璧な美女が心に残らないのと同じで、すべてにわたって平均的な人、つまり欠点や短所もないような人は凸凹や引っかかりがなく、すぐに忘れ去られる。人間味や面白味に欠けるからだ。
「丸くとも 一かどあれや 人心 あまりまろきは ころびやすきぞ」
まさに、坂本龍馬の歌の通りだ。
完璧を目ざすのではなく、凸凹もある人間味豊かな人でありたい。
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