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オープンイノベーションとは

今日のおすすめの一冊は、茶谷公之(まさゆき)氏の『創造する人の時代』(日経BP)です。その中から「すべてはやめない」という題でブログを書きました。

本書の中に「オープンイノベーションとは」という興味深い文章がありました。

オープンイノベーションという言葉をビジネスの現場で聞くようになりました。新しいヒット商品をつくるために、外部の会社や自治体と連携するしくみのことですね。

オープンイノベーションの本質とは「社外の技術を積極的に活用する」という狭い意味だけではありません。私は「社内と社外のアイデアの組み合わせで、自社だけでは実現不可能だった新たな価値創造、事業創造、産業創造」と解釈しています。

日本企業の開発の歴史は丸抱えによる開発の歴史でした。自社やグループ内でハードからソフト、人材まですべてを手当てしてきました。それは自動車を中心に成功モデルになりましたが、時代とともにプロダクトやサービスのしくみはどんどん複雑になりました。

そうして、自社開発だけでは開発が間に合わなくなり、社外との深い協力が必要になってきました

オープンイノベーション時代にこれまで以上に問われる能力は妄想力です。自社以外のコンテンツや技術を組み合わせて何ができるかを妄想する。複数の要素から生み出される可能性のあるプロダクトやサービスを「脳内開発」できるかが求められます。

これは人間にしかできません。多くの要素技術の組み合わせを総当たり的に予想して、最適解を導き出すのは今の人工知能では簡単ではありません。つくり手としてのこれまでの経験をもとにした妄想力、構想力に依存せざるをえません。

《他社のコンテンツや技術も組み合わせてヒットを妄想しよう》

◆オープンイノベーションのメリットは、事業推進スピードが向上することだ。新たな事業や研究を始める場合、研究室やスタッフなど、新規に作ろうと思ったら大きな金額がかかり、時間もかかってしまう。他社の既存の研究所やスタッフを使えば、それは大幅にスピードアップでき、経費も削減できる。

昨今では、企業同士ではなく、産学連携の実例も多い。また、地域課題の解決に、コミュニティの中でもオープンイノベーションが行われる例も多く出ている。

今日のブログはこちらから→人の心に灯をともす


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