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不屈の王者
今日のおすすめの一冊は、スコット・アラン氏の『最高の人生にする方法』(ディスカヴァー)です。その中から「毎朝、ポジティブな名言を!」という題でブログを書きました。
本書の中に「不屈の王者」という心に響く文章がありました。
不屈の王者になるためには、多くの試練が待ち受けていることを覚悟しなければならない。大きな壁が立ちはだかったら、それを乗り越えるための解決策を探そう。
あなたは自分が思っているよりもはるかに強い。逆境に見舞われても、戦いの終わりではなく始まりにすぎない。けっして屈しないという決意が、戦い続ける原動力になる。
挫折に見舞われて行く手をふさがれたとき、あなたはどうするだろうか? 恐怖におびえて立ちすくむか、有効な対策を講じて前に進む努力をするか、どちらだろうか? 恐怖に直面しても果敢に行動を起こすと、失敗を乗り越えるように脳をプログラムすることができる。
失敗は成功にいたる道である。失敗は問題から逃げずに解決するように仕向けることによって、あなたの粘り強さを試している。だから最後までやり抜く決意をすることが大切だ。 多くの試練を乗り越えて不屈の王者になった人たちの例を紹介しよう。
エイブラハム・リンカーンは若いころから悲劇と逆境を何度も経験している。私生活では妻子を失い、選挙では何度も落選したが、度重なる挫折をはね返して大統領に就任し、奴隷解放令を発するなど数々の功績を残した。
J・K・ローリングは作家志望で、自分のストーリーに夢中になり、勤務中に小説を書いてクビになった。ホームレス同然の状態で生活保護を受けながら、第一作となる『ハ リー・ポッターと賢者の石』を書き上げた。現在、ハリー・ポッター・シリーズは全世界で4億5千万部以上を売り上げている。
ウォルト・ディズニーは地元のアートスタジオでアニメーターの職を得たが、経営者から「創造性と想像力が乏しいので、いいアイデアを生み出せそうにない」と判断されてク ビになった。そこで兄のロイとウォルト・ディズニー・カンパニーを設立し、不朽のアニ メ映画を次々と製作して22のアカデミー賞を受賞した。
◆コリン・ターナー氏は『あなたに奇跡を起こすやさしい100の方法 (PHP文庫)』の中で、こう語っている。
ある父親が息子の通信簿を見て、そのあまりの劣等生ぶりに愕然とした。 父親は息子に法廷弁護士になってもらいたいと考えていたが、校長はその可能性はまったくないと断言した。 少年は落伍者だった。
そう、この人物こそウィンストン・チャーチルである。 彼は法廷弁護士にはならなかった。 ただ英国史上最も偉大な指導者の一人となったのである。 挫折は彼に大志を抱かせた。
奇妙に聞こえるかもしれないが、失敗とは人間を立ち止まらせ、その人生を考えさせ、チャンスを探させる、成功の前兆なのだ。 失敗の数が多いほど、未来の成功への可能性は高くなるのだ。
大成功者の話は、我々とは無縁のものだと思ってしまう。しかし、大小の違いはあれ、こういう物語は、誰にでも起きている。それは「失敗は成功の前兆である」ということだ。
それを、松下幸之助氏は、「失敗したところでやめてしまうから失敗になる。成功するまで続ければそれは成功になる」と言った。
「不屈の王者」という言葉を胸に刻みたい。
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