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いいところの見える化

今日のおすすめの一冊は、池川明氏の『魂の教科書』(廣済堂出版)です。その中から「親に感謝を伝える」という題でブログを書きました。

本書の中に「いいところの見える化」という心に響く文章がありました。

香葉村真由美さんという小学校の先生が、瓶を用意して「いいことをしたなと思う子がいたら、瓶の中にビー玉を1つ入れよう」と児童に提案したことがありました。

「瓶がいっぱいになった日は、宿題は出さない」と約束すると、子どもたちは、あの子はこんなにいいことをした、この子もいいことをしたと、友達のいいところをどんどん見つけては、ビー玉を入れていったそうです。

それまでは「あの子にこんなことされた」と文句を言っていた児童が、同じ子に対して「あの子にはこんなにいいところがあった」と言いはじめたのです。「いいところ」は自覚しにくいし、見えません。でも、これは「いいところの見える化」という意味でも、上手な方法だなあと思いました。

「あなたって、こんなところがいいね」と言われた日は、家に帰ってビー玉を入れてみてはどうでしょう。家族と住んでいる人は、家族の誰かがいいことをしたり、いいところがあったと思ったら、ビー玉を入れるなどしてみるのもいいかもしれません。

注意点は「悪いことをしたら、ビー玉を減らす」のではないということです。それをはじめると、どうしても「悪いこと」にフォーカスし、あら探しをはじめかねないからです。そうではなく、あくまでも「いいこと」だけにフォーカスしていきましょう。

◆アメリカで開発された「グッド・アンド・ニュー」という手法がある。 「グッド・アンド・ニュー(Good & New)」とは、米国の教育学者ピーター・クライン氏が提唱した、組織活性化の手法。 直近24時間以内の「良かったこと」もしくは「新しいこと」を朝礼や会議の前に発表する。 校内暴力が多発し、無法地帯となったアメリカの学校でこの「Good & New」を使うことにより、短期間で安全な環境に変えたことで有名になったという。

また「感謝ノート」を毎日書くという方法もある。毎日、5つの感謝することを日記に書くのだ。感謝はほんの小さなことでいい。たとえば、「今日、通勤の途中で道端で小さな花が咲いているのを見つけた」とか、「ゴミを捨てにいったら、近所の人に『おはようございます』と挨拶された」とかだ。

「いいこと」や「感謝すべきこと」に毎日焦点をあてると、思考回路が「いいこと」にフォーカスされるようになる

「いいことの見える化」を日々実践したい。

今日のブログはこちらから→人の心に灯をともす


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