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マンガライターもり氏の好きなマンガを誰かと語りたいラジオ『第1回推しギャグマンガプレゼン大会』の優勝景品として日本酒を選んでみた!

このnoteは、マンガライターもり氏の好きなマンガを誰かと語りたいラジオ(以降「もり氏ラジオ」とさせていただきます)『第1回推しギャグマンガプレゼン大会』の優勝景品として、書かせていただきます。

マンガライターとなり早4年ほど。
ライターとして所属させてもらっている「ネゴト」がとても居心地がよく、ゆるゆると居座っております。
ライター仲間さんとの交流も多く、自分にとってここ数年で一番交流しているコミュニティであることは間違いありません。

交流が多くなっている大きな理由が、ライター仲間のもり氏さんがライフワークとされているもり氏ラジオ(正式名称「マンガライターもり氏の好きなマンガを誰かと語りたいラジオ」)です。

もり氏ラジオは、マンガ好きが好きなマンガを語り合うというとっても素敵で温かい場です。なのですが、好きなものを長尺で語るための深堀作業、定期的に行われるプレゼン大会に出場するためのプレゼン能力・・・と、チャレンジの場でもあります。

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『第1回推しギャグマンガプレゼン大会』とは?

今回このnoteは『第1回推しギャグマンガプレゼン大会』の優勝景品として書いています。
まずそもそも『推しギャグマンガプレゼン大会』とは?というところから説明したいと思います。

2023年7月29日に開催された『第1回推しギャグマンガプレゼン大会』とは…

こちらダブルMCをつとめられた、もり氏さんとおがさんがすんばらしいnoteを書いてくださったので、詳しくはこちらをお読みくださいませ。

はい。お気づきかと思いますが、プレゼン大会が行われてからなんと1年以上が経過…。景品としてはお待たせしすぎております。大変申し訳ございません!!
ライターとしてお仕事もさせていただいているのに、この筆の遅さたるや致命的ですね…。お許しください!

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優勝者発表!

もり氏ラジオ初登場で、スペシャルゲストとして参加されたマンガ大好き芸人つじくんさんが、第1回推しギャグマンガプレゼン大会で見事優勝👏

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優勝景品発表!

優勝景品の日本酒を発表!!の前に、
もったいぶるわけではないのですが、今回どうしてこの日本酒を優勝景品として選んだのか、そのプロセスを説明しつつ日本酒をプレゼントするとき、どのような視点で決めているのかを解説していきたいと思います。

今後、誰かに日本酒をプレゼントする際の参考にしていただけると嬉しいです。
※長いので景品だけ手っ取り早く知りたい方は飛ばしてもOKです!

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①相手の情報を得る

プレゼントをする際の最重要事項ですよね。これは日本酒でも同じです!
年齢、性別、職業、好きなもの、嫌いなものなど知り得る情報は色々集めておきたいところです。
その中でも、日本酒を選ぶ際にゼヒ知っておきたい情報は出身地です。生まれ育った土地を知れるといいですね〜。

なぜか。
これはあくまで30代を日本酒に捧げてきた自分の統計なのですが、やはり生まれ育った土地の水って合うことが多いからです。

日本酒は米と米麹と水を原料として造られます。
日本酒に使用する米は基本的に酒造好適米と呼ばれる、日本酒作りを目的に造られたお米を使用します。例えば「山田錦(やまだにしき)」「五百万石(ごひゃくまんごく)」「雄町(おまち)」といった名前を耳にしたこともあるかもしれません。これらは酒造好適米の中でも人気の銘柄たちです。私はその中でも「雄町」が好きなんですが、「雄町」好きの人を「オマチスト」なんて言ったりするほど、使うお米によって日本酒の味は変わってきます。なので、同じ蔵のお酒でも「山田錦」を使ったり「雄町」を使ったりして、味の違いを出すことも多いのです。
飯米(ごはんとして食べるお米)を使って日本酒を造っている蔵もあり、飯米は飯米のよさもあるので試してみたいただきたいです!

そんな味の違いが出る米ですが、私の好きな酒造好適米「雄町」は、栽培が難しく一時は消滅の危機にさらされたことも…。現在は造る農家さんも増え、「雄町」を使ったお酒も変わらず飲めています。造る農家さんが増えたとはいえ、「雄町」といえばやはり岡山県産!なんです。岡山県産の「雄町」がやはり元祖なんです。つまり、原材料の米は使いたいものを買うんです。

それから重要なもう一つの原材料、米麹。
麹造りは酒造りにおいてとても重要かつ繊細な工程を要し、日本酒の味を左右する重要な作業となるため、杜氏さんや蔵人さんの技術が重要となります。
麹造りの工程は「蒸した米に麹菌をかける」のですが、こんな一言で書いてしまっては申し訳ないほど手間暇、労力がかかる作業なんです。ただ一般人にわかりやすい言葉で説明すると「蒸した米に麹菌をかけて出来たものが米麹」です。

とても重要な米麹ですが、その際に使う麹菌は麹屋さんから買います。
日本酒は従来「黄麹菌」を使用して造ることが一般的ですが、最近は「白麹菌」を使った日本酒が注目を集めています。もともと焼酎造りで使われる「白麹菌」を日本酒に使うことで独特の柑橘っぽい香りに繋がるとも言われ、人気が出ています。

そして最後の原材料が水です。
原材料の8割を占める水は、原料としてはもちろん、洗米・浸漬・洗浄などあらゆる場面で水が使われています。大量に使う水はどこかから持ってくることが出来ません。つまり蔵で使う水はどうしたってその地域の水になるわけです。
原材料の米も麹菌も買うことが出来、産地も自由に選ぶことが出来ます。でも水だけはその蔵の地域の水を使用することになります。

決して広くない島国の日本。全国的に軟水であることで日本酒づくりに適していると言われています。とは言え、地域ごとに水の味は違いがあります。生まれ育った地域の水は、飲水としても料理にも使われることで自分の体に馴染んでおり合っていることが多いのではないかと思うのです。

そこで日本酒選びの最初に、相手の情報を得る際に出身地をゼヒとも入手してほしいのです。

と、長すぎる前置きが終わりまして、今回の優勝者つじくんさんの出身地を調べてみると「京都」とありました!
おぉ〜京都!いいですね〜。古くから日本酒造りが盛んだった伏見がありますから、もう日本酒好きにはたまらないです。伏見だけで20蔵以上あるっていう日本酒天国な地域です。はい。

ぱっとまず浮かんだのが、
京都伏見にある藤岡酒造の『蒼空』

他にも『月桂冠』『月の桂』もいいな〜といろいろ浮かんじゃいました。

それから京都といえば木下酒造の『玉川』も!英国出身の杜氏フィリップ・ハーパーさんが造る日本酒は、どっしりと旨味たっぷりな日本らしい味わいなんです。お燗でも美味しいお酒が多い中、『Ice Breaker』は度数が高いからこそ氷を入れてロックで飲める夏酒!様々な日本酒を楽しめる蔵木下酒造もいいな〜。

こうなってくると一つに絞るのが難しくなってきます。
そこで次のプロセスへ行きたいと思います。

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②用途を確認する

日本酒を送るというのは、何かしらの理由がありますよね。
誕生日のお祝いだったり、お礼だったり、お年賀だったり…そして今回は優勝景品です!
どんな用途なのかによって、お酒の銘柄はもちろん、金額も変わってきます。お祝いやお礼だったら予算もそれなりになります。

さてここで問題です!
日本酒1本の金額はだいたいおいくらでしょうか?

ちなみに日本酒は基本的に一升瓶(1800ml)か四合瓶(720ml)で販売となっています。ワインのボトルが750mlだと思うと考えやすいかもしれません。ワインのボトルとほぼ同じサイズの四合瓶(720ml)で考えてみてください。
3,000円?5,000円?1万円?

相場は1,500〜3,000円です!
ワインと比べるとかなりコスパがよいと言えるのではないでしょうか?

人気の日本酒でも有名な日本酒でも、ほぼほぼ相場の金額で買えてしまいます。四合瓶で1万円といったものは逆に探すほうが大変なくらいです。そう考えると、お祝いで贈るときも5,000円程度であれば2本買えてしまいます。ちなみに一升瓶でも3,000円前後が相場なんです!(日本酒安すぎる問題もありますが、その話をはじめると長くなりますのでまたいつか)

四合瓶で1万円といったものはほぼないのですが、最近は2〜3,000円台の日本酒も増えてきました。値段の違いは何で出るのでしょうか?
わかりやすい値段の違いは、お酒の造りの違いです。吟醸、大吟醸といった名前は聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。何となく大吟醸って高いイメージがないですか?日本酒はお米の精米歩合(お米を削る量)で名称が変わってきます。吟醸より大吟醸のほうが精米歩合が大きいので、お米をたくさん使う必要があります。単純にお米をたくさん使う=値段が高くなる。これは単純にある話です。
もちろんそれ以外にも、例えば熟成させていたり(時間がかかっている)、ブランディングだったりでも値段が高くなっているものもあります。

またまた話が長くなってしまいましたが、用途や金額によって選ぶものも変わってくるということです。

さて繰り返しになりますが、今回は優勝景品です。
まずもり氏さんに金額を聞いてしまいました。(実際に購入してプレゼントするのだと思っていたもので)noteでのプレゼントなので、リアルな金額は気にしなくてもいいのかな〜と思いますが、優勝者のつじくんさんがリアルに購入することも考えての景品選びにしたいと思いましたので、2,000円前後で考えることにしました。

といっても、先ほどお伝えしたように日本酒の相場が1,500〜3,000円なので、値段だけでは正直絞りきれません。ということで、他の情報を頼らねばなりません。

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③キーワードからピックアップ

①の情報から「京都」の蔵にして、②の用途「優勝景品」という情報だけでは決めかねてしまう場合、更にキーワードがあるといいですよね。

そう今回は『第1回推しギャグマンガプレゼン大会』の優勝景品なのです。つまりここにキーワードが詰まっているし、何ならこのキーワードだけでもよかったのではないか・・・。えっ(汗

そんな声が聞こえてきそうですが、どうしても日本酒のことを考えると①②のプロセスも外せなかったのです。すみません!

さてキーワードに戻りまして、今回のプレゼンでマンガ大好き芸人つじくんさんが選んだ作品が、小出もと貴先生の『サイコろまんちか』。本作品未読だった自分も、おぉ読んでみたい!と思わせるさすがのプレゼンでした。

ここにキーワードがたくさん出てきたので整理したいと思います。
『推し』『ギャグ』『サイコろまんちか』このあたりが日本酒を選ぶキーワードとして使えそうです!

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まず『推し』
これは純粋に『推し』の日本酒を選んでしまうというのもありですよね。ただ、マンガ好きの皆さんならお分かりのように『推し』が多過ぎでひとつに決めかねる問題が出てきてしまうのです。うむ、これは決め手になりません。

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続いて『ギャグ』
日本酒とギャグ。イメージがわくようなわかないような・・・。とは言え、実は日本酒にもギャグとまではいかないかもしれませんが、ユニークなお酒があります。その多くはお酒の名前だったりジャケットにインパクトを出しています。
例えばこちら
喜久盛酒造『タクシードライバー』

こちらは岩手の喜久盛酒造さんが造る『タクシードライバー』という日本酒で、タクドラの愛称で親しまれています。
蔵元の藤村さんが蔵に戻ってから手がけた新しいブランドで、映画業界で活躍するデザイナーの高橋ヨシキさんの発案により「タクシードライバー」と命名され、ラベルデザインを手掛けた商品です。

▼ユニークな経歴の藤村さんの記事もおもしろいのでゼヒ!

他にもインパクト大!のジャケットで、見た目も味も楽しませてくれる喜久盛酒造のお酒。日本酒もジャケ買いありなので、気になる方はゼヒ手に取って飲んでみてくださいね。

あと、マンガ好きには有名であろう
みいの寿『三井の寿 純米吟醸 +14大辛口』

もうこのラベルを見ていただければ他に言うべきことはないですよね。そうです『SLAM DUNK』です。三井寿です。
有名な話しなので知っている方も多いかと思いますが、井上雄彦先生が公言されているように、『三井の寿』が三井寿の名前の由来になっているんです!

しかし、このジャケットだけで誰のことなのか分かってしまうというのは、本当にすごいことですね!

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『ギャグ』をキーワードにマンガと結びつけることは出来るな~と改めて思いつつ、もう一つ大事なキーワードを見ていきたいと思います。
マンガの作品名である『サイコろまんちか』です。

作品名を見て、サイコ、ろまんちか・・・うーーーん何かあるかな。と悩むこと一瞬。すぐにあのお酒!!!というのが浮かびました。
ここまで5,000字ほど書き連ねてきましたが、作品名で優勝賞品即決いたしました!

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ようやく優勝景品発表!

長かったですね。お待たいたしました。(待たせすぎです・・・本当にすみません!)

第1回推しギャグマンガプレゼン大会の優勝者つじくんさんへの優勝賞品は、こちらです。

福島県花泉酒造「口万シリーズ」

こちらの「口万シリーズ」、読み方は「ロマンシリーズ」
そうです。プレゼン作品『サイコろまんちか』から「ロマン」を連想して決めさせていただきました!

地元福島の米と水で、地元愛する蔵人たちの手で造られたお酒への想いは熱く、酒を酌み交わす時にはよく「酒造りはロマン」と口に出していたのだとか。 この口グセが「ロ万シリーズ」の由来となったとのこと。
醸造哲学を大切にする花泉酒造。作品名から連想したことはもちろんですが、「ロマン」「哲学」こういったものを大事にする蔵が醸すお酒が作品とも合うのではないかと考え決めました!

「ロ万シリーズ」は季節毎にお酒を出しています。
例えば、お花見の季節である3月頃に発売されるお酒は『花見口万』。田植えで田んぼが青く輝く4月下旬に発売されるお酒は『皐口万』。新酒から時間を経た9月過ぎ、丸みと奥深さが増したお酒が『十口万(とろまん)』。と、季節に合わせたお酒が楽しめることから『ロ万シリーズ』となっており、花泉酒造の人気銘柄となっています。

ということで、プレゼン大会が行われた2023年7月から早1年ちょっとが経ってしまった2024年10月、時を重ねて味に深みが加わった『しもふりロ万』を贈呈したいと思います。

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おわりに

ふぅ~。
本当に本当にお時間をいただいてしまい申し訳ありませんでした。でも、もり氏さんから優勝景品をお願いしていただけてとても光栄なことだなーと思っており、何とかこうして形になったことを心から嬉しく思っています。
改めて日本酒のことを考える時間ができたこと、そして日本酒とマンガをリンクさせて考えることも楽しかったです!
素敵な機会をいただいたもり氏さんに感謝です。

そしてこれだけの期間お待たせしてしまった優勝者のマンガ大好き芸人つじくんさん、申し訳ありませんでした。そして改めましておめでとうございました!優勝景品の日本酒贈呈いたします✨


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