「ひきこもりがち」な人間が伝えたい 充実したステイホーム<おうち時間>のコツ
間もなく5月。テレビ(ひとモノガタリ)に出たことで、何か変化はあっただろうかと改めて振り返ってみようと思いついた。というのも、「1度くらいテレビに出たところで、何も変わらないよ。」という友人の言葉の通り、特に目立った変化はなく、以前と変わらない平凡な暮らしを続けていた矢先、番組を再編集したショート動画が公開されたものだから、少し驚いてしまった。
<NHK HUMAN>フジファブリック「若者のすべて」この歌に支えられ
https://www.facebook.com/325087624682807/videos/249629946090124/
自分の部分に関してはおうち時間がやや強調されていた気がする。つまりこれは個人の勝手な見解だが、ある意味、おうち時間を充実させている人間の代表としての動画でもあるのではないかとも見受けられた。
もちろんこの動画を視聴する人のほとんどが志村正彦、または小俣さんに着目していて、私はおまけみたいな存在だろうけど、撮影したのはまだ<おうち時間>なんて言葉のなかった時期だったにせよ、たまたまおうち映像になっていたなと思えた。
まぁ、私は動画の説明文通り、ひきこもりがちな人間なので、室内、屋内での映像しかほぼ提供できず、撮影当時は映像に動きが少なすぎて、申し訳ない気持ちだったのだが、今となれば、いかに狭い行動範囲で動くことなく、充実した生活を送れるかという宣伝映像になったかもしれない。もちろんメインは志村くんの歌詞に関する考察だったけど、おうち時間が推奨されるようになった縁もあって、動画に起用されたなら、ありがたいことだ。
はっきり言って、車を使ったとしても約10分圏内で行動することが好きだし、混んでいて広いショッピングモールより、人が少なくてこじんまりしたお店が好きだし、街場より自然が多い所が好きだし、さらに言えば人の少ない時間帯に出歩いていて、人気店に並んだりすることなんてしたことがない。だからこれって今の時期に求められている行動模範じゃないかと思ったりする。
引きこもりがちなので、人混みを避け、しかも人が少ない時間を狙って行動するなんて、今この時期の規範になるんじゃないか。引きこもりがちで良かったと改めて思えた。
内向的で、他者と関わることはあまり好きでないし、得意でもない。逆にひとり時間はけっこう好きだし、得意だし、おうち時間がつらくて耐えられないという人に伝授したいくらいだ。
仕事もそもそも在宅だから、今テレワーク云々流行り始めたけど、何も変わらず、むしろ忙しい。(しかし、改めて動画で確認すると仕事をしている気配を感じられない人間なので、弁解すると、個人情報も扱う在宅ワークは社外秘が多く、PCの画面を家族にさえ見せられないとか使っている教材も極秘が多くて、例えばペンタブレットとPCで真面目に仕事している画をカメラで撮影はNGのため、あんなのほほんと仕事?している様子になってしまった。実際は在宅とは言え、少しは苦労してます。ペンタブレットで書くことがとても苦手だったり、右腕には謎のタコもあります。きっとペンで力を入れているから。)
仕事の合間に趣味の物書きをしていて、これもまたPCを使う作業だから、完全におうち時間。けっこう座りっぱなしで、運動不足だから、あんな体型に…。ひふみんが言ってたけど、頭を酷使するとカロリー消費するから食べたくはなる。つまりそれなりに頭は使っているから、座りっぱなしで食べている状況なので、なかなか痩せることはできず…。おうち時間を満喫し過ぎると、体重過多になりやすいので、そこは注意。
それで買い物の時は車を使うものの、たまには散歩をしたりもしていて、それが気分転換になるし、何より、アイディアが湧く。ということに気付いた。歩いているか、車の運転(まれにする3時間ぶっ通し運転。)をしている時に、書きたいものが思い浮かぶことに気付いた。ずっとおうちで座っていて、アイディアがひらめくわけじゃないから少しは出歩く必要があるなと感じている。
買い物だって今休業しているような店舗には元々めったに行かないので、それほど困っていない。母とも話したけれど、うちは元々、緊急事態宣言が発令されても開いてるようなお店にしか行ってないよねと。スーパーとドラッグストアが中心で、身近な店舗で売ってないものは通販で済んでたし、レジャー娯楽関係はかなり疎いので、そもそも訪れていない。いろいろ問題あって連休だからと言って、出歩く家族でもないし、私自身ひとりでもそれほど活動的ではないので、元々〈ステイホーム〉を実践しているのではないかと気付いた。
居酒屋パチンコ店にも行かない、カラオケも服屋も執筆に専念するようになってからはほぼ行っていない。どうしても必要な店舗というのはスーパー、ドラッグストア、まれにホームセンター、金融関係、病院など今営業できている店舗だけだと気付いた。
少し困るのは図書館も閉鎖されていることくらいで、でもどうしても必要な本は買えば済むし、私はほんとに元々非常事態体制で生きていたんだなと。
こんな取り留めのない話をしたかったわけではなく、おうち時間の快適な過ごし方について書いてみたかった。
基本的に時間さえあれば、寝る。寝ないことには書けないし、仕事もはかどらないから。料理はあまりしない。みそ汁くらいは作るけど。(なので、撮影時も普段通り、みそ汁だけ作りました。)料理している時間があったら、書いていたいという気分で。以前は春巻きとか餃子とかけっこう手の込んだものも作っていたけれど、その時間があれば、書きたいというのが現状。外食よりは今流行りのテイクアウトが私にとってデフォ。
洗濯、掃除はそれなりにして、まぁ生活に困らない程度の環境をキープして、在宅ワークをこなし、物書きをし、よっぽど見たいテレビ番組だけは見て、なるべくだらだらテレビばかりは見ないようにしている。動画とかもそう。音楽は基本、車の中で聞くし、余計な情報はあまり入れないようにしている。スマホばっかり見ていても疲れるし、隙間時間さえあればとにかく何か書くぜという気持ちで過ごしていると、別に暇を感じることはない。
小さい頃からほとんどゲームはしたことがなく、興味もないので、ネトゲもしないし、傍から見れば暇じゃないのかと思われてそうだけど、全然忙しい。
本を作りたいという目標があるので、とりあえずおうちで作れる手作り冊子を少しずつ作っているため、写真撮影という時間も必要となり、写真選びなんかなかなか時間かかっている。まれに出かけた時は、キレイと感じた瞬間の空や風景を何かに使えるかもと撮っておく。室内では趣味で買い集めていた雑貨なんかを使って、小宇宙を作ってみたりする。本当は本物の景色を使いたいなと思う時もあるけれど、例えば季節が冬なら、春の写真は撮れないし、夏なら雪の写真は撮れない。地上にいるから、宇宙も撮影は難しい。だから、自分が冊子作りのためにほしいと思う写真の世界は自分で作り出すことも多い。冬は桜のシールや折り紙なんかを使って、春を表現したし、花火はめったに上がらないので、花火の写真がほしい時は花火のシールを使った。宇宙もギャラクシー小物を並べて作ったし、つまりおうちにいても、どんな世界も自分で作れるよということを今だから伝えたい。
憧れの場所、行きたい所、今はそんな所が誰にでもあると思うから、行けないなら自力で作ればいいよと思う。行ったつもりというか、見たつもりというか…。
私は元々、叶えられなかった夢、自分ではどうにもならなかった憧れなんかを実現させるために物書きを始めて、自分で綴れば、思い通りのエンディングを迎えられる。何度でも人生やり直すことができるし、生き直すこともできるし、好き勝手に恋愛もできるし、やさしい人たちと出逢えるし、理想通りの憧れ通りの世界をいくつだって作り上げることができるから、物書きって楽しい。
非常時でなければ、そんな空想ばかりで虚しくならない?なんて言われるかもしれないけど、非常時というか動いてはダメ、ステイホームだからこそ、空想力さえあれば、けっこう乗り切れるよとつらいと感じている人たちに教えたい。
私は動ける人間のはずだけど、なんというかいろんな制約もあって他の人たちより動けない人間なので、動けない、動かないものに対しての想いは人一倍あって。だから、植物とか木が気になるようになった。でもたとえ動けなくても、そこに留まらざるを得なくても、自分の世界を閉ざすことなく、可能性を広げることもできるんじゃないかと考えるようになった。
つまり<動けない=不自由>じゃなくて、<動かない=自由(な発想)>を目指せば、こんな状況でも楽しめるかもしれないよということを伝えたかった。
お世話になった番組制作者さんの言葉をふと思い出した。
「決してマイナスにならないように、何か前向きになれるきっかけになれたら。」というようなことを番組に協力するかしないか迷っていた時、伝えていただいた。
その言葉が今でも心の奥に残っていて、なぜか忘れることができない。
私はたぶんこの言葉の通り、前向きになるきっかけをもらえたんだと思う。志村くんの音楽とその人から。
生活自体は何も変わりはしなかったけれど、たぶん気持ちが少し変わったから。書くものの中に、さらに熱意を込められるようになった気がする。
もしもあの時、お断りしてしまっていたら、書けなかったものがたくさんある。音楽文3本(今後も増える予定)、つい昨日書いて、投稿タイミングを見計らっている新聞用の原稿、それから甲府放送局の特設サイト閉鎖を知って、なんだか悲しくなって思いついた青春小説…。たぶん語彙力、文章力は全然変わってないけど、書く内容は少しは変化したんじゃないかなと思う。わずかでも出演していなければ、今書いている自分は存在しなかった。何かは書いていただろうけど、内容は全然違うもので、私はきっと以前書いていたものよりも今書いているものが好き。書ける内容が変わったことは大きな収穫だったと思う。それが他者に認められることはないかもしれないけれど、自分で好きと感じられるものを書けるようになったからそれだけで幸せ。
ポプラの木の童話もそう。いろいろ経験しなければ、あの童話も書けなかった。たった1通のメールと、たった2日間の体験が私の物書き人生を変えてくれた気がする。
そのきっかけはやっぱり音楽だから、おうち時間で一番重要なのは音楽かもしれない。(私は車で聞いていると書いておきながら。まぁ、PCやスマホでも聞くので。)
無理矢理まとめるとステイホーム、おうち時間も悪くないよ、いろんな可能性があるよという話でした。
〈追記〉
動画にも登場した高校時代の写真は卒アルの文芸部として部室ではなく、なぜか屋外で撮影した写真で、強風、逆光写真です。今回の撮影日も風が強かったので、やっぱり志村くんは風の人だなと実感しています。
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