展開予想について
今回は展開予想についての考察です。
①逃げ馬の特徴を掴む
まずは出馬表の中から逃げ、先行タイプを洗い出します。新聞では分かりませんので、一頭一頭のレースVTRをチェックして特徴を掴みます。ハイペース、ミドル、スロータイプと大分類します。枠順やダッシュ力を加味して隊列を予想します。
②レース展開を決めるのは番手馬と逃げ馬のペース
レース展開を握るのは番手馬です。番手馬が逃げ馬にスローに落とさせない為に突っつくのか、自身もスローに落として上位を狙うかで大きく展開が違います。今年の大阪杯はまさに前者でした。これまで楽にハナを奪ったジャックドールに対して、番手のレイパパレは行くと見せかけ、アフリカンゴールドもかなり突っつきました。前哨戦とは全く違う競馬になりました。ここにはジョッキー心理が大きく働きます。逃げ馬がスローペースタイプでも後続から突っつかれたら思わぬハイペースになる事も想定しなくてはなりません。
③前走の敗因、勝因を考察してジョッキー心理を読み解く
馬の気持ちもありますが、展開にはジョッキー心理も大きく関わります。逃げが持ち味のタイプなのに前走で行けずに惨敗したケースは往々にして発馬から出して行って積極的に行くケースが多いです。逆に前走で飛ばし過ぎて大敗したケースでは折り合い重視でスローに持ち込みたいケースが多いです。前走、前々走のレースVTRをチェックしてジョッキー心理を読み解きたいです。
④人気馬同士の脚質、枠順をチェック
人気馬同士はお互いを意識し合うものです。人気馬が差しタイプ同士ならお互いを牽制し合い、先行馬が楽に行かさせてもらえるケースがあります。逆に先の大阪杯のように初GI挑戦のジャックドールに対して、これまでなかったような厳しいマークをされるケースもあります。
⑤枠順と1角までの距離をチェック
当然、枠順は逃げ馬同士の位置取りに大きく影響を与えます。更には発馬から最初の1角までの距離が長いかどうかも大きく関係します。最初の1角で大半の隊列が決まり、そこからレースは動きづらくなります。逆に宝塚記念の行われる阪神芝2200㍍などは、発馬から1角までの距離が長く、先行争いが激しくなりがちです。
⑥重賞レースなら過去5年のレースラップから読み解く
重賞レースの場合、過去5年間のレースラップを1ハロン毎に書き出し、レースの特徴を掴みます。そこに今年の出走馬の特徴を掴んで逃げ、先行馬の隊列、人気馬同士の兼ね合い、枠順などを加味して展開予想をします。
以上が簡単ではありますが、レース展開の考察方法でした。
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