見出し画像

バイクでお遍路さん(四国八十八か所) レポート(1) プロローグは準備編

2024年7月18日から8月6日(途中お遍路なし日も数日ありました)にかけて、関東在住の私がバイクで四国八十八か所+高野山奥之院を廻った事を、思い出しながレポートさせて頂きます。
これから初めてお遍路さんをと考えていらっしゃる方のご参考になればと思います。
事前に色々と私独自に勉強した情報を基に、自分で正しいと思って行った行動になりますので、もしかするとお遍路の正式ルールから外れている箇所があるかもしれませんが、その際はご容赦願います。

そもそも私は2024年6月をもって長年勤めた会社を60歳で定年退職し、次のステージ準備の合間にお遍路さんを行いました。何年も前から「定年退職後は四国でお遍路さんをしたいなー!」と漠然と思っており、家族の理解もあり約一ヶ月家を空けるお遍路さんを中心とした西日本ツーリングを実施することになりました。

自宅を2024年7月11日に出発し、横須賀港(神奈川県横須賀市)から新門司港(福岡県北九州市)までフェリーに乗船し、その後山口県、広島県、島根県、鳥取県とツーリングを行い、7/17に徳島県板野町に入りました。その間のツーリング徒然日記は別の機会にレポートしたいですが、これから数回に分けて「お遍路さん」のレポートをしたいと思います。まずは今回、プロローグ編と称して事前準備の情報です。



お遍路さんを始めるにあたり準備したもの

白衣(びゃくえ)

私の白衣

夏なのとバイク着の上から羽織る事も考慮して大きいサイズで袖なしにしました。背中に「南無大師遍照金剛」と記載されたものになります。(私は¥2500位でNETで購入)「南無大師遍照金剛」の7文字で「弘法大師空海に帰依する」の意味になるそうです。

輪袈裟(わげさ)

私の輪袈裟

輪袈裟は袈裟の一種で、首から掛けるだけの略式なものになります。トイレと食事の際は外のがルールです。(文字が入っていなくて、織のデザインが気に入り ¥2500位でNETで購入)
ちなみに高野山奥之院寺務所のトイレ前には下記写真のような「輪袈裟掛け」があり感動した事を覚えています。

高野山奥之院寺務所のトイレ前

念珠(ねんじゅ) ※数珠

私の念珠

絶対に必要というわけではないですが、折角なので真言宗用108珠で高価ではないものを購入。持ち方を事前に練習しました。(¥5000位でNETで納入)

経本(四国八十八か所用)

私が使用した経本
お唱えする内容が全て記載されています

各お寺院で唱えるお経が記載されたもの、事前勉強もかねて購入。般若心経以外は全く知りませんでした。(四国八十八か所専用のもの ¥700位でNETで購入) ※各寺院のご本尊様で唱えるお経が異なります。

納札(おさめふだ)

200枚綴り納札

初回は白いもの。5巡目以降等回数を重ねると色を変えるそうです。100巡目以上は錦柄の織物になるそうです。(白で200枚綴 ¥500位でNETで購入) 関東地方在住の私には100巡は絶対無理です!

納経帳(のうきょうちょう)

私の納経帳 サイズはA4です

四国のお遍路さん以外では”御朱印”と呼ばれるものを各寺院で手書き記入頂く台帳。四国では”御朱印”とは言いません。サイズも数種類あります。(表紙の織のデザインが気に入り ¥3500位でNETで購入)
そして、バイク移動のため不意の雨対策として、100円ショップにてケース購入。ちょうど良いサイズのものがありました。

ケースにしまった状態
ケースを開いた状態

線香とローソク

ケースに入れた線香とローソクとライター

線香は1寺院あたり最低約6本、計530本以上は必要になります。(近所お店で入手)私が買い求めた線香の梱包箱(外箱)に具体的な箱入り本数の記載はなく、おおよそでの購入となりました。大体の事前目星が必要かもしれません。
ローソクは1寺院あたり最低2本、計180本以上は必要になります。(100円ショップにて購入)
あとライターが必要になります。
※線香ローソクケースは100円ショップで購入。また線香ローソクは遍路中に追加購入も可能です。

賽銭用の小銭

取り出しやすい財布に入れた10円玉

お賽銭の金額は各自の気持ちで決めますが、10円玉もしくは5円玉が多い様です。例えば1お参り10円とした場合、1寺院あたり①鐘②本堂③太子堂と3か所で必要となり小計30円、88寺院合計約2640円となり10円玉を約300枚程用意する事になります。
現時点では賽銭は現金のみで、電子決済はできません。
数か所の寺院の納経所でお賽銭用の小銭を両替して頂けるところがありました。

※私はバイクでの移動なので、残念ですが金剛杖と菅笠は用意しませんでした。


準備したアプリ

「遍路のあかり」

私が活用したアプリ

四国電力さん作成運営の「遍路のあかり」というアプリを携帯にインストール。こちらのアプリは、寺院の詳細住所と移動距離、そしてご本尊様が何でいらっしゃるかを調べるのに重宝いたしました。
後術しますが、ご本尊様の違いで唱えるお経が異なります。


作業が必要な準備

納札に手書き記入

住所・氏名・年齢・願い事を200枚手書き

購入した納札に自分の住所・氏名・年齢・願い事を200枚手書き記入。住所は市区レベルまでで、詳細住所までは記載しませんでした。裏面に願い事を記入するので、私は「無病息災」と記入。200枚の手書きは思いのほか時間がかかりましたが、「これから四国八十八か所をめぐるのだ!」と意識は高まりました。

小銭集め

私は10円玉を300枚集めました

銀行で手数料を払って両替する事は可能でしたが、私は出発の約1か月前から家族の協力も得て10円玉を約300枚用意にかかりました。今の時代電子決済が基本のなか、この間はなるべく現金払いを行い、お釣りで頂いた10円玉は使用せず全て貯めるようにしましたが、非常に大変でした。


出発前に購入したものや事前準備したことは以上になります。
次に各寺院での基本ルーチンをまとめたものをプロローグ編2としてレポートします。

最後までご覧いただきありがとうございました!


いいなと思ったら応援しよう!