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アナタが『近視』になった原因と『視力回復術』(その6)
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VRスコープでの『視力回復』の取り組みは、思った以上に順調だった。
今まで何をやっても効果がまるでなかった『視力回復』に対して、初めて成功体験をとることができたのだから、
「このまま、VRスコープをのぞき続ければ、いつかは回復するはず!」との期待も高まった。
しかし・・
その計算は崩れた。
ある時点で回復がピタリと停滞。同じことを続けてるのに、それ以上の改善が見られなくなってしまったのだ。
成長限界?
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今まで調子よく回復していたのに、途中で鈍ったということは、それに対しても必ず『原因』がある。
それは何か? 考えられる要素はこの3つ。
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整理してみると、『成長限界』と『マイナスを生み出している』には心当たりがある。しかし、PCで遊んでいるのではなく、『仕事』に使っているので、時間は削れない。
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進展のない状況に「作戦のアップグレードが必要ではないか?」と考え直し、再び視力回復について、さらなる策はないか? と考え始めた。
目の前で結果が出ていないのだ。
それに対して何も対策をとらず、同じことを続けていたら、この先に未来はない。改善が必要!!
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改めて『視力回復』に対する知識を整理してみると、今回は『軸性近視』という単語が妙に目に留まる。
以前の記事でも説明した通り、視力が悪くなると眼球の形ごと変わってしまう、アレのことだ。
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だが、ここで1つの疑問が生まれる。
眼球の硬さは、ゆで卵をちょっと固めに茹でた程度。
その形ごと歪めるためには、常に外側から、全体を締め付ける力が必要。
この力の正体は何か? 眼球が形ごと歪むには、一体どういう力が働いているのか?
それを探るために、目の構造を解説したイラストを見てみると、「斜めの筋肉のライン」がどうも怪しい。
この筋肉の悪影響に迫り、次なるステージに進む時が、今ではないか?
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このイラストでは、わかりやすく全体を引っ張ってるように描いたが、「ベイツ理論」によると、遠近調節を行なっているのは斜めのラインで「外眼筋」とされている。
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この斜めのラインが調子に乗って、「それーっ!!」と引っ張ると、目は押しつぶされて歪んだ形になる。
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ここで注目すべきは、ベイツ理論の説く「外眼筋」の働き。
目を酷使し続ける生活習慣によって、この「外眼筋」が眼球をギューッと締めつけたままになると、眼球の形ごと変形してしまう。
この緊張状態が慢性化すると、眼球はラグビーボールのように歪み、焦点距離と光の屈折率がズレる。
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この変形が『近視』と『乱視』がセットで引き起こされる理由!!
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🔲 軸性近視と「力の釣り合い」
眼球がラグビーボールのように歪んだ形で固定されているのは、物理の「力の釣り合い」によるもの。
柔らかいもの(眼球)が、本来とは違う形で固定されてるということは・・
例えば、ゆで卵を手で握って歪ませたとき、手を緩めれば、ゆで卵は元の形に戻ろうとする弾性力が働く。
ゆで卵を歪んだ形のままにするには、外部からの継続的な力が必要。外からの圧迫が弱くなった瞬間、内側からの弾性力が優位になって、元の形に戻ろうとする。
同じことは、眼球に対しても言えるわけで、
眼球を取り囲む斜めの筋肉(外眼筋)に眼球が押しつぶされ、眼球の弾力性との力の釣り合いがとれた結果、歪んだ形が固定されてしまっている。
——ということは、もしこの斜めの筋肉(外眼筋)の力が緩めば、眼球が本来持っている弾性力で、少しずつ元の形に戻ろうとするのではないか?
現在の状態は、外眼筋の圧力によって、歪んだ形が維持されている。
しかし、その力が解除されれば、形状が少しずつ戻る。
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それでは、目を押しつぶすほどの力は、一体どこから来てるのか?
それは、外眼筋単体の力か? それとも、背後に加勢する軍団がいるのか?
——そこで、筋肉系のイラストで、頭部の拡大図や、全身のイラストを見比べた結果、怪しい「容疑者」を見つけた。
それが後頭部にかかる、後頭下筋群。
後頭下筋群は、頭蓋骨と首の上部をつなぐ小さな筋肉群で、「頭を支える」筋肉。この筋肉群が緊張すると、首や後頭部に痛みを感じるだけでなく、目の周りの筋肉とも関連して眼精疲労を引き起こす。
うむ・・見るからに怪しい!!
そういえば眼精疲労の時に、真っ先に痛くなるのって、眉頭の部分と後頭部。
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そして遅れて、首・肩や頭頂部へと痛みが広がっていく。
目に斜めにかかる外眼筋だけではパワーが弱い。
眼精疲労の時に、これらが全部連動して痛くなってるということは、このラインの筋肉が全部連動して筋肉の緊張が解けない「ロック状態」を作り出しているのではないだろうか。
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このロックを全部解除できるかどうか?
視力回復の鍵は、この筋肉の緊張を解放することにあるのではないか。
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🔲 筋肉の緊張なんて、一時的ではないの?
「筋肉の緊張なんて一時的なものじゃない?」と思いますよね。
身体だけなら確かにそう。
でも、心理的なストレスや、対外的なプレッシャーなどが加わると、緊張の「レバーがONのまま」、戻し忘れで、いつまでも固定になるケースは多々ある。
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例えば、学校の職員室に先生から呼び出しを食らった。
怒られる理由にも心当たりがある!
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もう、この状況だけで、緊張感がずっと続きますよね。
あとは、冬の寒い朝、外を歩いてる間はずっと、肩が緊張して丸まってしまう。
ゲームなどでも、ハイスコアアタックの緊張感や、勉強でも、成果に対する緊張感。
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こうした無意識の緊張が日常的に続くと、体は「緊張状態」をデフォルトと錯覚してしまう。
近視の人は、常に眼球まわりが緊張状態を保っている。(だから、近視の人は、眼圧も高い)
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例えば、目を蒸しタオルで温めたり、ヘッドスパを受けたときに感じる「じわっと緩む感覚」は、一時的にこの緊張状態・・いわゆる「ロック」が解けた状態になる。
同じように、お風呂や温泉でリラックスしたときにも、目や体が緩むのを実感できるものの、終わってスマホでSNSを見た途端、また頭が緊張に逆戻り!!
スマホを見たり、仕事のことを思い出すだけで、条件反射のように体が緊張状態に戻ってしまう。
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だから、この習慣化された緊張のほうをほぐさない限り、視力回復もそれ以上進まないのではないか?
『自覚は治癒の第一歩』
自分は、無意識に『常に緊張』していたのだ。
ここまでくると、単なる目だけの話ではない。
心と体の緊張までが連動しているのがわかると思う。
いかに毎日、自分自身を追い詰めているか?
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