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『カタカムナ』 全80首の意味−第13句の解説
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『カタカムナ』 第13首
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スヒチニ ツヌクヒ イモ イククヒ
オホトノヂ イモ オホトノベ
オモダル イモ アヤカシコネ
イサ ナミ イサ ナギ
トヨカブ シヌ ウキフヌ マカ ハコ クニ
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【漢字に直すと?】
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遂地に続く日 意も育く日
大穂の地 意も 大皇と述べ
面怠(疲れた顔)意も 綾 賢 根
イザ波 イザ凪 (さあ出発だ)
豊下部 志成 浮き船 真 箱 国
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最初は……
神代七代(かみのよななよ)の神名列挙に見えたこの句ですが、深く分析した結果見えたものは、これらは全部、神名ではなかった。
『古事記』は、ちょっと分からない単語があると、なんでもかんでも
『これは神名である』と放り込んでたようですが……
(奈良時代の稗田阿礼&太安万侶の時点で間違えてた? それとも、後の江戸時代の古学者・本居宣長の解釈違い?)
神代七代などと、古事記の中では宣言などしていないし、完全に一番最初の解読者の勘違い。
本当の『神名』を解き明かすと……?
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【カタカムナ&古事記解読法 補足解説】
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ここから先は、この句の用語解説ですが、
まずは 神代七代 の訂正 から始めます。
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【神代七代】(かみのよななよ)
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・ 須比智邇(スヒチニ)
・ 角杙(ツヌクヒ)
・ 妹活杙(イモイクグイ)
・ 大戸之道(オホトノヂ)
・ 大斗乃弁(オホトノベ)
・ 淤母陀琉(オモダル)
・ 吾屋惶根(アヤカシコネ)
・ 伊邪那美(イザナミ
・ 伊邪那岐(イザナギ)
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あの字は間違っているので、見ると先入観が生まれてしまうのです。
あの字に惑わされてはいけない。
そもそも、見たことのない字ばかりでしょう? 誰がどう見ても、コレが合ってるようには見えないでしょう?
あの字の裏に隠された 本当の神名 は?
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そもそも『神名』ですらなかった。
どこかの土地で、(昔の成功者曰く)と代々語られていた訓戒。
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・ 須比智邇(スヒチニ)…… 遂地に(やり遂げた状態への)
・ 角杙(ツヌクヒ)…… 続く日(準備期間)
・ 妹活杙(イモイクグイ)……意も育く日(意を育てる期間)
・ 大戸之道(オホトノヂ)……大人の知(成功者の成功要因)
・ 大斗乃弁(オホトノベ)……大人伸べ(成功者曰く)
・ 淤母陀琉(オモダル)……面怠(疲れた顔すらも)
・ 吾屋惶根(アヤカシコネ)……綾 賢 根(賢さの根を育てる肥料)
・ 伊邪那美(イザナミ)……イザ、波に向かう!(波に勝負に出て)
・ 伊邪那岐(イザナギ)……イザ、凪に向かう!(海を突き進もう!の意味)
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『イザナミ&イザナギ』
→ イザは『いざ鎌倉!』のように、
決意を持って波と凪に誘(いざな)う。
勇敢に波に立ち向かい、乗り越えた先には、
平原となった落ち着いた大海原を優雅に突き進むさま。
それが、『イザナミ&イザナギ』
だから、「ナミ」が先に来ている。
誘波(波にいざなう)・誘凪(凪にいざなう)
『オオトノジ&オオトノベ』
→ 大人(おおと)の知 & 大人(おおと)伸べ
昔は、『大人』のことを〝おおと〟と読んでいた。
文字通りの発音。
オトナの語源は、「オオトの名前」→「オオト名」→「オトナ」
(昔は、偉い人にしか「名前」がなかった。
この場合の名前とは「称号」の意味)
ちなみに、子どものことは? これはご存知の通り!
「小人」 → コビト
昔話で出てくる用語は、『一寸法師』みたいな妖精のイメージだが
なんのことはない。子どものこと。
ちなみに『子供』の語源も
「小人」を伴って歩く→ 小伴(こども)→ 子供(字を変更)
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真 箱 国 (まかはこくに)
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マコトのハコグニということで、
『天国』のような理想的な世界 のことを指す。
神々の世界、高天原のことを直接指すこともあるが、基本的には慣用句。
『カタカムナ』の中では、何度か出てくる。
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意も (いも)
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『意』……想い という意味で、心の中の「こうなりたい」という願いを指す
直接的な『願い』とはちょっとニュアンスが違う。
同じ、「こうなりたい」であっても、直接的な『願い』は顕在意識の願いなので執着が生まれている。
そうではなく、潜在意識の『意』こそが本当の願い
宗教の法典や成功法則の本でも、
「執着や雑念を捨てて悟りを開け」
「マーフィーの本では潜在意識の活用が……」
「アファメーション、鏡法は潜在意識を書き換えて……」
「なるの法則は、願いをいったん忘れることが大事」
みんな、『意』としての説明と一致しているのです。
おそらく、表現が違うだけで、やろうとしてることは全部同じ。
成功法則とは? ……『意』の扱い方!(潜在意識の扱い方)
私自身も、神様からいろいろ教えてもらったおかげで、個人としてはかなり理解が進んだので、『講演会』とかでは、『カタカムナの話』だけでなく、こういう話もしようかと思ってます。
みんなが興味ある成功法則の奥義なので。人生変わるお話になるかも?
【おまけ】 『イモ』は難問だった……
『イモ』の候補は……
→ 意も、居も、妹、異も、威も……
PCの変換候補で、最初から見えていたはずなのに、正解に行き着くまでは、実はかなり遠回りした。
部屋の中にいる『青い鳥』に気づかず、外をさんざん探し回ってしまった……。
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最初に【神代七代】の漢字を見てしまったせいで、この『イモ』の解読は相当遠回りした。
『古事記』の中では 【○○彦神 妹 ○○姫神】 みたいな表現がよく出てくるので、素直な性格の人なら
「そっかー、兄妹か夫婦の神様なのか〜。神様もやっぱり、男女ペアなんだね!」
と思ってしまうが、それは一番最初に書いた人の間違いだった。
奈良時代の太安万侶。『古事記』の編者が間違えていた。
最初の人が間違えたら、後の研究家たちも、全員が間違う。本居宣長のような、江戸時代の偉人だけでなく、それ以降の専門家や、國學院大學のような、専門家集団ですら、やはり間違う。
元となる資料、古文献が間違ってるのだから、トラップ(ワナ)以外の何物でもない。普通の人は見抜けなくて当然で、見抜いた人の方がおかしい。
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教えてくれたのは、『カタカムナ』だった。
『カタカムナ』= 型 + 神名
つまり、本当の神名の裏にある意味を解け!! という謎解きゲームが『カタカムナ』
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『カタカムナ』を訳していくウチに、他の句で解いたものがヒントとなって、ようやく『カタカムナ』が解かせようとした 神名 が何を意味するのか? 正解が分かった。
『古事記』の中では 【○○彦神 妹 ○○姫神】 みたいな表現がよく出てくるが、そもそも神の名ですらなかった。
もう、古文献はデタラメもいいところ!!
『彦&姫』の用語解説は、こちらで解説しているが
元々は何かの説明のときに、『彦&姫』を対に使った語句で説明していて、ニュアンス的には『落語』の言葉遊びに近い。
○○とカケまして○○と解く。そのココロは?
この、〝そのココロは?〟に該当する部分が、『イモ』
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最初のウチは、全然分からなくて、PCで『イモ』と打って、それっぽい変換候補を、訳の候補として全部メモしていた。
『イモ』の候補は……
→ 意も、居も、妹、異も、威も……
その中で、最終的に『意も』だけ前後の文の流れにピタッと当てはまった!
おかげで、『古事記』の中では ○○彦神 妹 ○○姫神 みたいな表現が、そもそも神の名ですらなかったことまで連動して分かった。
何ヶ月も解けなかったいくつかの句の訳が、芋づる式に、一気に分かった!!
最初は、神の名だと思い込んで、それを前提に訳していたからね。
気づくまで遠回りした。
難しかった……
数ヶ月間、時間を溶かしましたよ。これを解けるまで。
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