2023年上半期のメギドPvPを振り返って~メギドPvP考察~

メギラジオでPvPが取り上げられる。数年公式から放置されていたPvPが再び日の光が当たる時が来た。

それが何を意味するのかは知るよしは無いが、ならば久しぶりにこうして筆を取る意味もあるだろう……こうして書いておけば年末のまとめ動画作るの楽だし……と思い、雑文であり、私の備忘録でもあるが、2023年上半期のPvPで何が起こっていたか……?を書いておこうと思う。

なお、私はほぼ毎日PvPに籠ってはいるが、PvPは公式からの情報も無く、個人の主観で語っている。また何人かのメギドに対して辛辣な意見を述べることがあるかもしれないが、それはそのメギドの基本的な性能、人格を毀損する目的ではなく、あくまでPvPという特殊な環境での評価だ。ご理解いただけると幸いだ。

なお、筆者はニコニコ動画でいくつかPvP解説動画を投稿している。併せて見て頂けると理解が深まると思う。

1.Cマリネクロの台頭と環境の変化

さて、2023年上半期のPvPを振り返る前に、2022年のPvPがどのような変化を起こしたのかを述べておきたい。

基本的にここ数年のメギドPvPは暴奏、コロッセオ、ネクロの三強環境である。その中でまず、CアンドロマリウスをリーダーとしたCマリネクロが環境を完全に破壊した。

この編成はCアンマリの強力なME、その中でも自動蘇生を踏めるCトルーパー……タナトス、Cビフロンスを運用の軸とし、特性で追加される魂衣で択を迫る。

対コロッセオに関してはベルフェゴール、Cラウムを編成し、相手の攻め手を防ぎつつ、全体化したベルフェゴール奥義を叩き込む。

と、三強環境に噛み合った性能を発揮した。
それに伴い、PvPの環境全体が大幅な変化を見せることになる。

まず、現在のPvPではMEとウァサゴ等で即時にブリフォーのコロッセオを1ターン目1巡目に展開し、速度で上回って殴る…要はブリフォーパイモンラッシュなのだが、そんなコンセプトの編成、高速コロッセオはほぼ絶滅した。

この原因を考えてみよう。
まず元々ハイドンオロバス、村長ラッシュ、ネルガルリーダー相手に不利で不遇の時代がずっと続いていた。

その中で出てきたのがCマリネクロである。
Cアンマリの自動蘇生MEを踏ませたCラウムはかなりの回数の攻め手を耐える。

結果としてブリフォーパイモンラッシュはタナトスやベルフェゴールなどのアタッカーを潰せず、タナトススキルやベルフェゴール奥義で潰される……

これは一例ではあるが、結局のところ、致命的な攻撃が届く前にどうあがいてもCラウムを突破できないというのが大きく影響したのだと思う。

今のところ、相手の単体攻撃を防ぐ盾……という目的で考えるのならば、Cラウム以上の選択肢はない。
かばう持ちで言うなら一応息子が採用されることもあるが、その場合はペインチェイサーによるアタッカー運用がメインである。

強固な防壁となるCラウム……それを最も強力に扱えるCマリネクロに対抗するために、どのようなアプローチを取るべきか……その思案が現在の環境に繋がっていく。

多種多様な低速コロッセオの台頭である。

2.低速コロッセオの台頭

低速コロッセオ。この言葉を聞きなれないソロモン王は多いと思う。
簡単に言うのなら、「ブリフォーの奥義を1ターン目1巡目に発動させる事を諦め、その分空いた枠を盾や妨害に割いた編成」である。

この編成は非常に多種多様に溢れ、一言で解説するのは非常に難しい。
だが今環境で生き残っている低速コロッセオにあえて共通点を見出すのなら、Cラウムをどのように無力化するのかに主眼を置いたブリフォーコロッセオ……と言えるのではないだろうか。

Cラウムへの対策自体は割と分かりやすい。
例えば感電させるのが1つの手だ。一度感電させてしまえば、Cラウムは少なくとも2ターンはかばえない……実際のところ、彼は鈍足なので3ターン目までの攻撃がほぼ素通りするのだが……と無力化する事ができる。

そんな中で、マスクド・マッドでアタッカー適正を手に入れたインプ主軸……インプグッドスタッフが低速コロッセオの代表格の1つだ。

この編成は暗闇や感電などで妨害し、3ターン目にマスクド・マッドやブリフォースキルなどで一気に決める。

だが妨害があるとはいえ、3ターン目までのアタッカーの生存はどうするのか……?と思われるソロモン王は多いと思う。
だがそれに関しては全く問題ない。Cラウムを入れればいい。

また、いくらCラウムが強力な盾とはいえ、彼は列攻撃を防げない。
ならば強力な列攻撃を連発してしまえばいい。それを視野に入れたのがブリフォー入りのCマリネクロ。ハイブリッドCマリネクロである。

見も蓋も無いが、現在スキルで大きなダメージを与えたいのなら、タナトスが最有力候補である。
そして今の環境でタナトスを生かすなら、Cアンドロマリウスは必須と言える。

その上でブリフォーを入れる。一見滅茶苦茶なようだが、実は非常に理にかなっている。

以前も言ったが、タナトスは別にコロッセオ下でも安定して活躍できる。ソウル消費する行動が無いからだ。
またブリフォーを入れることで、相手のタナトスより確実に先手を取れる。タナトスを落とされてもCアンマリのMEで一度は蘇生するし、ブリフォーを落とされてもネクロ勝負に持ち込める。

そしてこちらも防御手段に困らない。自動蘇生を踏んだCラウムが防壁として立ちふさがる。

そして最後に強化解除するという手段もアリだ。

そしてコロッセオと相性がいい強化解除持ち……という事で、現在バロールの採用率が少しずつ増えている。

その中で着目すべきは、ネルガルの確率かばうで防御面の安定度を上げたコロッセオネルガルである。

基本的にラッシュパは防御手段に乏しい。だからこそ高速コロッセオは現在の環境で滅びかけているのだが、低速で組めば安定した防御手段を確保できる。

またバロールの強化解除は貴重な列攻撃なのだが、高速コロッセオでよく編成されるようなメギド……ゼパルやRアモンはバロールより速い。

よって高速コロッセオでの採用はされず、今まで出番の無かったバロールなのだが、ネルガルリーダーならベルフェゴールがいる。

個人的な所見を言うのなら、彼は低速でこそ輝くメギドだったのだろう。

さて、ここまで色々な低速コロッセオを述べさせてもらったが、ネクロ使い……というより、Cマリネクロ使いの筆者の目線から見ると、どれも大体辛い。

一応一手で有利不利を覆す……例えばCアミーを入れて列束縛撒いてかばうも素早さバフも吹き飛ばす……という対抗手段が思い付かない訳でもないが、それに踏みきれない理由がある。

Rジズがいるからだ。

暴奏族神は今の環境でも健在である。と言うか、低速コロッセオはRジズに苦しい。

なので低速コロッセオ側はRジズに勝てるようなサブプランを模索し……
Rジズはコロッセオ対策のために非協奏型にしたいが、それで単体攻撃メインになるとCマリネクロに狩られ……
Cマリネクロは低速コロッセオを一手でメタれるメギドを入れたいが、それをすると協奏型Rジズに勝てない……

と、奇妙なにらみ合いが続いている。
なお基本的に他のトランスがこのにらみ合いに混ざる事は無い。

この3組の完成度と強さが他トランスと比べて群を抜いていて、圧倒的な格差が開いているのが現状だ。

一応もしこの3強に勝てるような編成……これらを使わず……という方向性も模索されている。

例えばそれはミノソンリーダーの万雷編成。アクィエルとグシオンを組ませた状態異常編成などだろうか。

ただそれでも基本的には三強の牙城を崩すまでには至っていないように感じる。他のトランスよりは確実に強いとは思うのだが。

3.カウンター全盛。ラッシュの崩壊

さて、ここまでの話の中でもしかしたらこんなことを思われたソロモン王がいるかもしれない。

「カウンターが多くないか?」

そう、実は今の環境ではカウンターが非常に多い。
PvPで遭遇するメギドは体感5割……いや、7割近くはカウンターである。

かなり高い遭遇率を誇るタナトスを筆頭に、最高の生存率を誇る盾、Cラウム。高体力アタッカーのベルフェゴール。状態異常役としてグシオンやフルーレティ、ハック。またそれらと相性のいいアクィエル。確率かばう、エンジェリルでネクロパでの切り札となるネルガルや、瀕死かばうのアリトン。優秀なネクロサポーターのCアンドロマリウス……
女性メギドに対してピンポイントのメタになるCキュバ吉や、強力な列攻撃持ちのCカスピエル……と枚挙に事欠かない。

これらのカウンター全盛はオーブも支えている。カウンターでしかできないことが多すぎるのだ。

サタニックリブラやエンジェリルがまずそうだし、チーフブレーダーのような防御無視オーブ。そしてホーリーフェイクやケイブキーパー……

地味にシルバートームがあるのも強い。フォトンを問わずに状態異常解除できることの強さはPvPならではの視点だとは思うが。

一方、高速コロッセオの崩壊とともに大きく割を食ったのがラッシュだ

現在よく採用されるラッシュはブリフォー、Rジズ、ウァサゴ、Rダンタリオン。ナベリウス。たまにバロールやオロバス。以上である。

高速コロッセオの絶滅はそれほどまでに影響が大きかったのだ。

一応ハイドンオロバスではRアモンがセット運用されるが……そもそもハイドンオロバス自体が現環境だと非常に苦しい。

Rジズ編成は基礎的なステータスの向上とダメージ軽減、自動回復で自爆ダメージをしのぎ切れるし、Cマリネクロは自動蘇生とケイブキーパーで耐えれる。

低速コロッセオなのだが、とりあえず使い手達からハイオロが苦しいという話を全く聞いたことが無い。これを視野に入れていないと取るべきか、裏で苦労してるのを秘密にしてるのかは読者の皆様の想像に任せる。

そして数を減らしたラッシュに代わって採用率が増加したのがバーストだ。
これはマスクド・マッドがオーブキャスト可能になったことが大きい。

この素早さ依存ダメオーブは高速サポーター、ジャマーをフィニッシャーとして活躍させるようになった。特性の素早さ24%増加も彼らにとってプラスに働く。

というより、基本的にバーストはPvP向きのオーブが少ない。一応バニーやカミハカリ、スムドゥスは強いが、それ以外は見向きもされない。

そんな中で登場したマスクド・マッド。
これはPvP的にはもうバーストはこれ装備させておけばいいんじゃないかな?というレベルのオーブである。

実は以前はバーストが大きく数を減らしていたのだが……その不遇を解決するのがオーブだとは当時は全く思わなかった。
それでも当時からカウンターが圧倒的に多いので、歪な構造が続いていることは間違いないが。

4.噛み合わない新規実装

実はこの記事は2023年上半期のPvPを語る……とか言っておきながら、2023年に実装されたメギドの話を全くしていない。

というのも、今年の上半期の実装の大まかな傾向が戦旗持ちやオーバーチャージで、それが全くPvPと噛み合っていないからなのだ。

戦旗はそれなりのコストがかかるのに、撃てれば勝ちという性能をしていない。今の環境ではRジズやブリフォーがいるのにである。

また戦旗持ちメギドはゲージが重い傾向にある。これも辛い。
タナトスが2度スキルを撃てば大体の後列は倒せるのに。

ゲージの重さはOCメギドの課題でもある。
確かにOCすれば大ダメージは出せるが、そこまでの過剰火力はPvPには必要ない。

ここまで散々なことを言ったが、注視すべきメギドはいる。
替えの効かない一芸さえあるのならPvPでは十分採用候補だ。

1人目はフーリーチン。
高速かばう付与が強い。かばうが1ターンしか持たないという弱点はあるが、その1ターンで圧倒的バフを確保できるRジズと噛み合っている。

またフーリーチンはその運用上素早さを上げたいが、今なら音符稼ぎもできる素早さオーブ、エルシーハーパーが存在する。これがまたRジズとの相性を上げている。

2人目はリリス。
素早さ240越えの最速クラスメギドであり、また非常に高体力だ。おそらく全スナイパー中で唯一のソウル20乗ったレベル4タナトススキルを1度は耐えれるメギドである。

スキルによる蘇生を利用したゾンビ戦法が強い……とは思う。
今の環境だとやはりタナトスがいるのでそこまでではないかもしれないが。

一応何度かチェルノボグタナトスパに採用されているのを見た。

3人目はチンロン。
とにかくフィジカルが異常で、チーフブレーダーのような防御無視オーブを装備すると、アタック、スキル問わず後列に900以上のダメージを出す。

後列に900がPvP的にどれだけ異常なのかと言うと、後列キラーの代表格、タナトスの特性発動したアタックとほぼ同じレベルである。

特性発動したタナトスと同じレベルなのだ。(大事な事だから二度)

バフのない素のアタックで、後列にタナトスと同レベルのダメージを出せるメギドは今まではいなかった。それほどタナトスの特性は狂っているのだ。

しかしチンロンは純粋な攻撃力と2連アタックで状況問わずほぼ同じダメージを出せる。

タナトスは基本スキルを使うスキルゴリラで、チンロンはアタックを使うアタックゴリラ。セットで運用してフォトン的な問題が無い。しかもチンロンはCトルーパーなのでCマリネクロ適正が高い。

そんなわけで、ネクロ専としては、『ひろがるネクロ。ふたりはゴリキュア』として注目している。

なおこれは自戒なのだが、筆者は最初、チンロンのアタックダメージを見た時に全く異常だと気づかなかった。万雷で組まれたら面倒かもな……程度に思っていた。

タナトスでスキルぶん回してると感覚が麻痺する。気を付けよう。
なおその際に作ったクソコラが微妙に受けたのでここにも貼る。

5.終わりに

さて、最後に1つだけ話をさせてもらえればと思う。
メギドPvPは基本的に何もコミュニケーションが取れない。だが、そこに集う悲しきPvPモンスターたちは間違いなく次のようなコミュニケーションをしている。

「この手順でそちらのメギドは倒せます。」
「知っています。通しません。」
「あなたがそのメギドに構ってる間に倒しきる準備ができました。死んでください。」

この3ステップである。我々は1ターン目1巡目からこの会話をしている。

本当にしょうもない話ではあるのだが、この会話ができる編成を組み、そしてその上でこの会話ができないと一方的に殴り倒されるだけなのだ。

その上で、次のメギラジオで行われるPvP企画の話をするのだが……

数年前に行われた運営vs攻略サイトのPvP企画だが、恐ろしい事に参加者全てがこの会話ができていた。「分かっている」人たちの勝負だった。

そして「分かっている」人たちの勝負は派手でギリギリの勝負になるので非常に面白い。

何故声優さんや攻略サイトの人たちがここまでPvPを理解しているんだ……?という恐怖と疑問は尽きない。

だが少なくとも「理解」があることを示してくれたメギドのスタッフたちが、数年ぶりのPvP企画でも面白い勝負を見せてくれることを期待したい。

またその上で、もしPvPに興味を持たれたのなら、是非フリバに来ていただけると幸いだ。

困った時は私の周りの悲しきPvPモンスターたちが優しく教えてくれると思うし……ぶっちゃけPvPに関しては数をこなした人が一番強い。これから何があるか分からないので、備えておくのも重要だろう。

え?悲しきPvPモンスター筆頭のお前は?ですって?

筆者は別に特に何もしない。語るべきことは大体動画にして解説してあるし、いくつかこうして記事を残している。ご興味があれば見て頂けると幸いだ。




というかそんなことするより私は10月からNHK Eテレにて放送予定の
『キボウノチカラ~オトナプリキュア‘23~』の新情報に心を躍らせたい。

5が元々一番好きなシリーズだったのもあり、またSSは思い出深いシリーズなのもあり、今回公開された新ビジュアルに正直もう正気ではいられない。

気が狂うかと思った。

またキュアアクア……水無月かれんさんが大好きなプリキュアで、おそらくこの15年越しの想いが報われる事はもう無いだろうと覚悟して日々を送ってる中での、オトナプリキュアの発表、そして今日この日公開された新ビジュアルである。おそらく大人になったかれんさんを目にした瞬間に筆者は命を落とす可能性があると確信し、とりあえず今の時点でのメギドPvPでの出来事はこうしてまとめた次第だ。

『キボウノチカラ~オトナプリキュア‘23~』は10月からNHK Eテレで放送開始である。備えよう。


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