2022年のPvPを振り返って~メギドPvP考察~
月日が経つのは早い。2022年も残り一か月となり、メギド72ももうすぐ5周年を迎えようとしている。
そんな中で私は変わらずPvPをやっているし、その混沌さを紹介するために何本か動画を作ってみたところ、それが数多のソロモン王から注目を集めてもらえた。
正直なところ、メギドPvPの基本……PvPにおいて強いトランスや、よく採用されるメギド、オーブについて動画で語らせてもらえたので、今年はもう語るべき事はないな……とは思っていた。
しかし、振り返ってみると今年は今年で環境が蠢く一年であった。本格的なまとめは2023年に動画を作れれば……と思っているが、その前段階としてこうして文章にまとめてみようと思う。
また、私はほぼ毎日PvPに籠ってはいるが、現状PvPは公式からの情報は少ない。結果として個人の主観で語っている。
また、解説の途中、何人かのメギドに対して辛辣な意見を述べることがあるかもしれないが、それはそのメギドの基本的な性能、人格を毀損する目的ではなく、あくまでPvPという特殊な環境での私の評価だ。
ご容赦いただければ幸いだ。
1.新たな環境の破壊者。Cアンドロマリウス
さて、今年一年を振り返り、最も環境を破壊したメギドを考えると、やはり名前が挙がるのはCアンドロマリウスだろう。
ネクロの新要素、魂衣状態を引っ提げて実装されたCアンドロマリウス。
彼女はその魂衣、特性、そしてMEが驚異的なシナジーを発揮し、一気に2022年のPvPを支配したといって過言ではない。
細かい事は以前動画で投稿したので、そちらを見ていただければと思う。
兎にも角にも全ての要素がPvPで嚙み合っていた。
そしてCアンドロマリウスと相性が良かったメギドがタナトス、Cラウム、そしてCビフロンスだ。
最上級のネクロアタッカー、タナトスと死なない盾、Cラウムはもはや言うまでもないだろう。倒されても一度は甦る。放置して後列を攻撃すると、魂衣によりタナトスは倒されてないのに強化される……と、凶悪なシナジーを発揮していた。
Cビフロンスはコロッセオの流行で姿を消していたが、彼女は魂衣解除によるソウル2増加と非常に相性が良かった。
彼女のソウル消費奥義は3ゲージ列4.25倍。この奥義は他メギドと比べて屈指のコストパフォーマンスを誇る。
例えばCカスピエル奥義は4ゲージ列2.75倍。スキル強化が付くものの、ゲージ効率、ダメージ倍率共にCビフロンス奥義に劣る。
バースト、ラッシュの列奥義アタッカーに目を向けても、3ゲージでこれができるメギドはほぼ皆無だ。
もちろん対コロッセオ相手には無力ではある。だがそれ以外……特に対ネクロに関して、Cビフロンスは非常に活躍したのだった。
だがもしかしたらこの記事を読まれている方はこう思うかもしれない。
「魂衣とCビフロンス奥義の組み合わせは凶悪だが、それならば魂衣が乗らなそうな相手を倒さない程度に狙えばいいのでは?」と。
だがここでもCアンドロマリウスのMEが悪さをする。
枠2,4に対する第1ME、「攻撃力5%上昇」だ。
細かいところは省いて概算を述べるが、このMEが乗った状態の防御無視オーブ装備タナトスに2つスキルを乗せたとしよう。
そうすると、後列相手に初撃で約1000ダメージ。2撃目で大体650くらいのダメージを出せる。するとどうなるか。
よく採用されるスナイパー……身も蓋も無いことを言うとフォラスだが、フォラスの体力は1595なので、タナトススキル2発で落とせる。
また、Cビフロンスのアタックで後列に大体400程度出せる。これは体感なのだが、後列の体力1900……安定を取るなら1800のスナイパーはこのCビフロンスアタック、タナトススキル×2で倒せると思っていい。
相手がソウルを溜めさせてくれないのなら、こちらから稼げばいい。
それを防ぐために先にタナトスを落とす、または状態異常を狙う。OK、魂衣解除でソウルが溜まった。Cビフロンス列化奥義。
ならばCビフロンスを止める……今度はスキルレベルの上がった防御無視タナトススキル×2発……
と、この理不尽を押し付けるCアンマリ、タナトス、Cビフロンス編成は凶悪に暴れまわった。
対コロッセオに関してCビフロンスは無力……という事は先に述べたが、今は8人制。その場合はアタッカーをベルフェゴールに。受けの手段としてCラウムを採用し、耐えてベルフェゴール奥義で逆転する……というプランが成り立っていた。
最後に残るのは対Rジズなのだが、それに関しては後述させて頂きたい。
とりあえず環境の変化で明確なRジズへの対抗手段が確立されたと思っていただければ大丈夫だ。
ちなみにこれは雑談だが、私は今年Cアンドロマリウスを呼応で引き、下半期はずっとCマリネクロで戦った。
結果、11月5日に72連勝を達成することができた。(本当は73連勝)
2.その他のメギド
というわけで環境の破壊者として躍り出たCアンドロマリウス。
攻撃能力が無い……という一点が劣るものの、個人的にPvPにおいてRジズに限りなく近いメギド……と言って過言ではないと思っている。
ではそれ以外のメギドはどうだったのか……?と聞かれると、少し苦しい。
一応普通に活躍できそうなメギドは多々いたのだが、Cアンドロマリウスレベルかと言うと首を振らざるを得ない……と言う感じである。
決して弱くは無いし活躍の場面はあるとは思うが、今年に関しては圧倒的にCアンドロマリウスが壊れていたのだ。
というわけでざっくりと紹介していこう。
まずはCプロメテウス、Cムルムルの重奏コンビ。
Cプロメテウスで重奏起動、Cムルムルがアタックで攻めつつ音符を稼ぐ……という戦略は強力だったが、こちらは基本的にコロッセオ、暴奏、ネクロに非常に弱い。
そしてそれ以上に重奏というシステムが魂衣と相性が最悪だったのだ。
重奏は弾撃でダメージを与えてきたメギドに反撃する。
するとダメージを与えたメギドの魂衣は剥がされ、ソウルが2つ増加する。
そしてCビフロンスの奥義は列化し、後列の重奏メギドはまとめて倒される……と言う展開が増え、重奏は非常に苦しい立場に置いやられることになった。
同様の課題はCウヴァルにも付きまとうことになる。
Cウヴァルは素早さオーブを装備させることでタナトスより素早くなる。これを利用し、執心からのカウンターでタナトスを倒す……というメタとして活躍したが、こちらも魂衣と相性が非常に悪い。
結果として重奏と同様にCウヴァルの採用率は大きく下がることとなった。
次はCバエル、Cウァレフォルの誘雷コンビ。
CバエルのMEは非常に強力で、カウンターファイターに+2ゲージは魅力的だ。
また、Cウァレフォルの奥義は倍率こそ低いものの、誘雷と組み合わせると強力であり、一気に相手を倒して殲滅する事が可能である。
だがこちらは既に様々なメタがいたのが問題だった。
そもそも下準備を怠った全体奥義は弱い。というのがPvPの基本である。
Cウァレフォルは素早さがそこまで高くなく、体力も1900で平均より低い。
これはコロッセオ系ラッシュに苦しい。またCゼパルのような高速単体アタッカーも既にいる。
一応ベリト、ウァサゴと組み合わせて、相手の主軸を撃破しつつCウァレフォル奥義……というプランがそれなりに戦える……かと思いきや、こちらはアムドゥスキアスの2回防御で止められる。
誘雷……というより万雷含めた雷編成自体はまだ人気があり、色々と試行錯誤するソロモン王がいないわけではないが、既存の壁を突破できていないのが現状か。
そしてチユエン。
強力なアタッカーであり、フォトンを積んだ数が相手より多ければ1.5倍特攻が発動する……という点は魅力なのだが、現状彼でなくてはならない編成が無い。
彼と役割が被るのはRアモンなのだが、ここで2ゲージと4ゲージの差が大きく響く。
またファイターであるRアモンはオロバスの自爆MEを踏めるが、チユエンにはそれができない。
一応非協奏型Rジズに入れてもいいのだが、Rアモンを外す理由が無いし、最小限のフォトンで致命的なダメージを与えるナベリウスもいる。
また、これはチユエンに限った話ではないのだが、戦旗は発動まで少なくないコストがかかるのに、撃てたら勝ち……という性能をしていない。
Cアミー。
列束縛が非常に強力で、今の環境だとネクロの存在感が大きく増し、それに伴ってCラウムの採用率が上がっているが、それを束縛で無効化できること。
また、ブリフォーの奥義に対し、素早さバフを阻害してフラットな殴り合いに持っていけることが注目されている。
彼女の問題点は身も蓋も無いが「それしかない事」である。
アタッカーとしてはいまいち活躍できず、ブレイクも単体攻撃対象。というかPvPでのブレイクは基本的に弱い。
それに加え、タナトススキルやオーブは防げない……というのが非常に苦しい。
あと地味にインプより素早さが低い。これも弱点と言えば弱点である。
シェンウー。
強化解除の影響を受けないかばうは強いのだが、今の環境だと750程度ならすぐに溶ける。
一応こちらは戦旗が強力で、Cマルチネ奥義でアーマーを稼ぎつつ、シェンウー自体は覚醒スキルを狙い、防御を盤石にする……という戦略が一時期見られた。
だが強力な範囲攻撃が溢れてる現状、戦旗が発動しても最終的には瓦解する。特にRジズ相手にはアーマーの意味がほとんど無い。
ヴリトラ。
枠1のMEが強く、これをアクィエルに踏ませる状態異常編成が注目された。
実際アクィエルの奥義で付与された状態異常が3ターン続く……というのは地獄なのだが、現状のヴリトラ編成には大きな課題がある。
ヴリトラとアクィエルを組ませた場合、ヴリトラが集疫状態を発動すると、アクィエル奥義による状態異常を全て受けることになってしまう。
結果としてヴリトラにスキルを回すことは悪手となる。
なのでアタックはアクィエルに、スキルは他の状態異常役に回す関係上、基本的にはオーブ役くらいしかさせることが無く、ヴリトラ個人の脅威度がかなり低い。
ちなみにどうでもいい話なのだが、集疫状態中のヴリトラは相手のエンジェリルで即死する。
Bアクィエル。
蘇生MEがカウンタースナイパー対象でなければ……!
と言うわけでpvpで戦うためにはどこかが苦しい。または環境の壁に阻まれる……と言った具合であった。
3.オーブが壊す環境
さて、実は今年はメギド以上にオーブが環境を壊す一年でもあった。
まずポコリエッティとエルシーハーパーによって、非協奏型なのに大協奏に到達できるRジズ編成が流行し始めた。
こちらの編成は誕生した直後は無類の強さを発揮したが、2022年末の今だと数ある非協奏型Rジズのバリエーションの1つとして落ち着いている。
これはなぜかというと、大協奏を戦略として組み込むのならばどうしてもコロッセオに弱くなってしまったからだ。
またそれに加え、エルシーハーパーがオーブキャスト可能になった10月27日。あるオーブが同時にキャスト可能となり、そしてそれが安定性の高いRジズへの対抗策を確立したのも、Rジズ編成には大きな痛手となった。
その対抗策とはマスクド・マッド装備フォラスである。
暴奏が発動すると攻撃力、速度に50%の補正が付くのは皆さん知っての通りだと思う。
だが実はマスクド・マッドフォラスは暴奏Rジズより速い。これがRジズには致命傷となった。
大協奏に至る非協奏型RジズのメインアタッカーはRジズである。
そしてマスクド・マッド装備フォラスは彼女が動く前に素早さ依存ダメージ。そこから奥義、または強力なスキルにチェインして撃破……とRジズをメタる事ができた。
特に先に挙げたCマリネクロはこの恩恵を享受したと言っていいだろう。
前列に配置されたタナトス、Cビフロンスが1ターン目にスキルや奥義で後列を壊滅できれば良し。相手がそれを警戒してフォラスを先に狙うなら、それはそれでソウルは溜まり、タナトスのスキルレベルは上がる。
前列を狙われてもこちらは自動蘇生持ちだ。時間は稼げる。
そして2ターン目に突入するのなら、マスクド・マッドフォラス+αで刺せる。
そしてマスクド・マッドの活躍は対Rジズだけに留まらない。
インプ、Bハック、アミーのような高速バーストサポーターはこぞってマスクド・マッドを装備し、3ターン目にマスクド・マッドが飛び交う光景がPvPの日常となるのに時間はかからなかった。
元々これらのサポーターは優秀ではあったが、攻撃能力に乏しく、アタッカーを先に落とされて詰み……という課題を抱えていた。
それがマスクド・マッドにより、3ターン目に一度は高火力で殴れるようになったのだ。その影響は非常に大きかった。
4.そして2022年12月の今
さて2022年の総評を述べるならば、基本的にはCマリネクロ躍進の年だったと思っていい。
だが年末の今はそのCマリネクロをメタる編成が流行している。流石に暴れすぎたのだ。
例えばネルガルをリーダーに、それにコロッセオ役としてブリフォー、Cラウムのかばうを解除するためのバロールを入れたコロッセオネルガル。
Cマリネクロの主力メギドを入れつつ、ブリフォーを採用したハイブリッドCマリネクロ。
またマスクド・マッドを装備し、リーダーに置いたインプはCアンドロマリウスより速い。これを利用して魂衣を止める編成や、速攻凍結を防ぎにくい事を突いたアンマリコロッセオなどが注目株だろうか。
また、Rジズ編成もスムドゥス装備フォラスを採用することでネクロメタを行っている。
こうして見ると、非常に多様性に溢れた一年だったように思える。
相変わらず人は少ないし、これに混ざろうとするその他の編成にとっては地獄だと思うが。
5.まとめ
さて、こうして今年のメギドPvPについて述べさせて頂いたが、いかがだっただろうか?
まぁ色々な混沌が生まれる魔境ではあるが、住めばそれなりに楽しいし、端から見ればこれはこれで面白いのかもしれないと思ってまた筆を取った次第だ。
最後に、もしかしたら環境をこれから破壊するかもしれないメギドと、そう思う理由を述べて終わろうと思う。
そのメギドはRバラム。
確率表記無しの列フォトン破壊はヤバい。
ラッシュである以上、パイモンやベヒモスのMEを踏むことができ、それによって覚醒スキルへのアクセスは容易なのは明らかだ。
だが、公式から発表された星6のステータスを見る限り、Rバラムはタナトスより足が遅い。
これは素早さオーブで改善は可能だ。また今の非トランス系ラッシュはコロッセオ運用がメイン……という点もあり、そこまで大きな影響は無いと言われれば、まあそうかもしれない。2ターン目初手に撃てればそれはそれで強力だ。
まあ実際にどうなるのかは実装されてみないとわからない。残り1ヶ月となった2022年だが、これから先また何かあったらまたお伝えしたいと思う。
それでは、この雑多な文章をここまで読んでくださったソロモン王に感謝しつつ、この記事を終わりとしたい。
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