プロの仕事
プロの仕事の定義って何だろう。
僕が思うプロは結果に責任を持ち、自分の持てる能力を最大限出し切る人。
どの分野のプロであれ、プロ意識を持った人とする仕事はやりやすいし気持ちいい。
一方でサラリーマン根性が抜けず、結果に責任を持たない人、言い訳ばかりの人、挙句の果てに責任を僕達弱い立場のフリーランスに押し付けてくる人との仕事はやりずらい。
それでも生きるために仕事はやるしかないが、僕もいい歳になってきたので、多少の条件が良くてもヤバそうな人との仕事はしないようになってきた。
サラリーマンであっても、それぞれの立場でプロ意識を持っていてくれれば良いが、プロ意識を持っていない人と仕事をするといろんな皺寄せがくるし、良い結果が残せず、僕自身にマイナスとして降り掛かってくることも多い。
2月2日から銀座で写真展を開催することになった。
色んなご縁があり、費用がかさむがトライすることにした。
色んな不安がある中、元サラリーマンでありながらプリントと展示に関して
プロ中のプロが力を貸してくれることになった。
準備期間も少なく、できるだけ早く進めたいということで、
忙しい年末にわざわざ写真展に使うフィルムを受け取りにご近所まで来てくれた。
そんな人がいてくれるだけで、写真展を開催することにしてよかったと思う。
「カミさんにはどうせなら八王子まで行ってあげなさいよ〜って言われたんだけど、電車はここが便利で・・」と笑顔で話してくれる人。
この人が関わってくれなかったら、、写真展のクオリティーがどのくらい落ちただろう、そう想像するだけで怖い。
僕は写真を撮るプロ。
例えるなら本マグロを釣る漁師みたい。
漁師は最高のマグロを釣る技術はあっても、良き値段で売る裁量や、料理する、盛り付けする能力はその道のプロにかなわない。
写真集を作ったときにも思ったが、編集者がいて、デザイナーがいて、最高の配列に写真を配置してくれた。
写真展も同じだと思う。
ギャラリーの人がいて、プリントのプロがいて、全体の調和をコントロールしてくれる。
何万枚もある写真の中から写真展に使う写真のセレクト。
正直、まだ迷っている。
フィルムを渡した時に提案してもらった組写真のような展示になるかと思う。
またマンボウなんて言葉がニュースに使われ始めて、どうなることか心配だけど、
せっかく頂いた機会、最高の写真展にしたいと毎日思っている。