マカロニサラダ
時折、無性に食べたくなるマカロニサラダ。
大人になっても、その度に切なさがキュンと現れる。
幼少期、両親が離婚していて母子家庭だった僕。
母親と一緒にスーパーに買い物に行くと、「なんでも好きなものカゴに入れなさい」と母親が言ってくれた。
子どもだけど、家庭がちょ〜!が付くほど貧乏だとわかっていた。
マカロニサラダを発見して、これ食べたい!と思って値段を見ると、びっくりするくらい高かった。
同じ値段ならもっとお腹いっぱいになるものがある!と思った僕はマルシンのハンバーグをカゴに入れた。
貧乏性というのは大人になっても治るわけでなく、いまだにスーパーに行ってマカロニサラダを見ると、食べたいけど、、やっぱ高いな〜!と、なかなか手が出ない。そんな時、いつも母のことを思い出す。
買いたくても、買えなかったマカロニサラダ、欲しいんだけど、欲しいって言えなかったマカロニサラダ。
母とスーパーに行ってから数日後、母親手作りのマカロニサラダが食卓に並んだ。
「わ〜い、こんなの食べてみたかったんだ〜」と無邪気に喜んだ僕だったが、、
今思えば、母親は僕の目線に気がついていて、作ってくれたんだと思う。
先日、我が家で飲み会をした時
友人のブルブルが「ぴ〜ちゃん、マカロニサラダ食べたいって言ってたでしょ〜」と、マカロニサラダを買ってきてくれた。
思わず、涙が出そうになってしまった。
大人になっても貧乏だし、貧乏性はなくならないけど、
貧乏だから、食べ物を大切にするし、優しい友人の想いに気づくことができるかも。
マカロニサラダをきっかけに、いつも僕の周りにいてくれる友人たちに感謝できた。