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情報デザインの研究

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2018年5月の記事一覧

道路標識はなぜあの形や色なのか

道路標識、交通標識は特徴的な形や色をしているものが多いが、そのデザインにはどんな意味があるのか。 Googleで画像検索してみると、形は丸やひし形、逆三角形が多く、色は赤・黄色・青が多いことがわかります。 標識は都市の景観と同化しないようにデザインされている丸やひし形、逆三角形が多いのは、一般的な都市や自然の景観にそれらの形があまりないためでしょう。 そのため、標識が背景と同化せず、目立たせることができます。 特に、「侵入禁止」や「通行止め」などの強いメッセージを発信

「文字を左から右へ書く」西洋の習慣が記号の認識に与える影響

僕たちが何かしらの記号を見たとき、事前に説明がなくても無意識に理解できる、正しく認識できるのは、前提となる共通認識があるからです。 特に、図や記号で時間軸を表す場合、「左から右へ」という共通認識があり、これは「文字を左から右へ書く」という西洋の習慣が大きく影響しています。 このように、一直線上に時間軸を表す場合、左から順に並べていくのが自然ですよね。 この共通認識は、もっと簡略化した図や記号にも応用されています。 出発と到着T字を90度回転させたマークで、出発と到着を

受け身で消費できるコンテンツは強い

人間は怠惰な生き物です。 自分が能動的に消費するコンテンツよりも、なんとなくダラダラと見れる受動的なコンテンツを自然と選んでしまいがちです。 受け身で消費できるのは映像・動画、そして音声 コンテンツを大きく「テキスト」「映像・動画」「音声」にわけると、「テキスト」は自分が能動的に読まないといけないのに対して、「映像・動画」、「音声」は受動的に消費しやすい。 仮に同じ情報量でも、長い文章を読むより動画や音声のほうが楽にその情報を摂取できるでしょう。 とはいえ、その分動